近くに斜面がある。
法面というのかもしれない。
完全に宅地開発された新興住宅地。
そんな土地に所有者不明の場所なんてあろうはずもないし、登記簿を調べれば簡単にわかることだけど、私有地なんだか市有地なんだかわからない斜面。
一年に一度くらい作業員さんが草刈りをしてるの見るだけで、ありのまま。
やはり一年一度くらい籠の材料にでもするのか、蔓を採っている人を見かけるくらい。
白いものがぽつりぽつりと。
なんだろ?
近づいてみたらタカサゴユリだ。
紫色の花もある。
これってツリガネニンジンじゃないか。
タカサゴユリもツリガネニンジンも人為的に誰かが植えたとは思えない。
鳥が運んできたのだろうか。
長野で雑草と格闘していると、どこに行っても雑草にも目が行く。
五島美術館や東京都庭園美術館に行ってですら、庭の手入れをしているスタッフさんたちに雑草対策やグッズをうかがったりなんかする始末。
でもそんな風に道を歩いていると、もしかしてこれってこの土地の記憶?って思うことがままある。
例えば、道端のわずかな土部分にクワが生えてる。
アスファルト舗装のヒビからササがヒビ目一杯に生えてる。
一段低くなったとこにヨシが生えてる。
もちろん人為的に誰かが植えようはずもない。
かつての桑畑。かつての里山。かつて沼地。
所有を主張して土地の価値は金との換算しかないヒトの営みが、なんか実に薄っぺらいもののように見えるが不思議。
今日は今のところ曇り。
北側の部屋はかなり涼しい。
このままエアコン無しで一日過ごせるのかな?