今日から10月。
強烈な陽射しで始まった神無月。
用事を済ませて横浜市民ギャラリーへ。
新・今日の作家展2022。
横浜市民ギャラリーは開館した1964年から40年に渡って「今日の作家展」を開催してきた。
毎年テーマを設けて同時代の作家の作品を多角的に紹介しその表現を考察する企画展。
中断を経て2016年から「今日の作家展」を継承した「新・今日の作家展」を開催している。
今年の副題は「世界をとりとめる」。
会期は9月17日~10月10日。
出展は、大崎清夏・小林達也・古山結。
撮影は会場風景のみ可。
古山結は、日本画の画材を使用し日本画の枠にとらわれることなく物語を紡いでいく。
忘れてしまうあるいは無意識な日々の物事や出来事を、たおやかなタッチで留める。
小林達也の作品は色彩豊か。
描くという行為から自身が受ける自身の内面の動きを画面に還元する。
大崎清夏。
え?この人は画家?
画家ではなく詩人だった。
平易だけど印象的な言葉に私の心にさざ波がよせ始める。
そっと一枚、連れ帰ってください。
そっと一枚連れ帰る。
-そして いくらでも忘れて また ここで息を 吐いて-
なんで私はこの展覧会は画家しか出展しないと思い込んでいたのだろう?
若い才能たちは融合し新しい表現へと昇華していっているというに。
今日も月が見えた。