皆さま、ブログに訪問していただいて、ありがとうございます😊
今週は仕事が忙しく、皆さんのブログを読んで、リアクションするのが精一杯です。申し訳ありません。眠くて眠くて。
コメント大歓迎です。でも週末までお返事はお待ち下さい。よろしくお願いします🤗🤗🤗
ではでは、良かったら読んでくださいね。
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次の日、ユジンが憂鬱な顔で部屋にいると、チョンアがタロットカードをもって入ってきた。
「あんた、ひどい顔してるわね。昨日寝てないでしょう?試しに2枚引いてみて。悩みが分かるから。一枚が悩みの原因で一枚が答え。」
ユジンは2枚引いて渡した。チョンアは、悩みの方を表にしてみた。するとそれは恋愛カードだった。
「恋愛で何を悩むわけ?どうせ答えのカードはサンヒョクに関係するから、あんたが持っていなさいよ。」そう言うと、チョンアはそのカードを見ることもなく、ユジンの手に押しつけた。
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ユジンは一人きりのときに、そのカードをひっくり返してみた。運命の輪のカードだった。しかし、ユジンはその意味を知らなかったので、無造作に手帳に挟んで忘れてしまうのだった。
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ユジンは重い足取りで現場に向かった。自分を奮い立たせて仕事に励む。すると、立てかけた材木の束がきちんと束ねられていないのに気がついた。ユジンは現場の監督に事故につながるから束ねてほしいとお願いをした。
そのとき、キム次長がやってきた。
「ユジンさん、良いニュースです。キム監督の解雇が撤回されました」
ユジンはほっとして一礼した。ミニョンが意見を変えてくれたのだ。昨夜の非礼を思うと胸がチクリと痛むユジンだった。
ミニョンが昨夜はほとんど眠れず、ユジンの言った「あなたは人を愛した事がない」という言葉に考え込んだことは、知るよしもなかった。
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一方でミニョンは、怒ってソウルに帰ったチェリンを訪ねて、こっそりとチェリンのブティックを訪れた。そっと階段をのぼると、チェリンとチンスクの声が聞こえてきた。ミニョンはその内容に耳を疑い、そっと階段に隠れた。
チンスクの声がする。
「チェリン、ユジンがミニョンさんの部屋に行ったことを話したの?」
「まさか。私が、かまをかけたら馬鹿みたいに謝りながら白状したのよ」
いつものかわいらしいチェリンの声とは全く違う憎々しげな声に、ミニョンはびっくりしていた。確かチェリンはユジンが自分で話してきてチェリンを傷つけたと泣いていたのに。
「いい?ミニョンさんにチュンサンの事を話したらただじゃおかないからね。あんたは口が軽いんだから、気をつけなさいね!分かった?」
ふてぶてしく言い放つと、コートを着たチェリンが階段を降りて行った。ミニョンは急いで物陰に身を潜めた。心臓の音がバクバク言っていて、飛び出しそうなくらいだった。
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そして、何げない顔でオフィスに入って行った。チンスクはあまりにびっくりして、持っている物を落としそうになり、目を伏せたまま、逃げようとした。しかし、そういうわけにもいかず、ソワソワしながら、ミニョンをソファーに座らせて、コーヒーを入れた。
ミニョンはそんなチンスクに穏やかに微笑みながら言った。
「僕、そんなに似てるんですか?」
チンスクは目を丸くして驚いた。
「チェリンの友達に似た人がいるんでしょう?そんなに似てますか?」
「ヤダっ、チェリンたらわたしには言うなって言ったのに、ミニョンさんには話してたんですね。良かった〜。」
チンスクはほっとして一気に話し始めた。
「前に高校でお会いした時に、心臓が止まりそうなほど驚きました。あんまりそっくりで!」
ミニョンはコーヒーカップを持つ手が震えた。
「確か名前はカンジュンサン、、、?」
「そうです!それも知ってたんですか?!カンジュンサンですよ。全くチェリンたら」
ミニョンの顔はどんどん真っ青になっていった。
「確かチェリンのことが好きだったんでしょう?」
「まさか。チュンサンはユジンと両思いでした」
ああ、やっぱり、ミニョンは一瞬微笑んだ。
「それで、その彼は今どこにいるんですか?」
チンスクは悲しそうな苦しげな表情で答えた。
「死にました、、、高校生の時に、、、」
すると、ミニョンは驚愕の表情を浮かべて、あっという間に出て行ってしまった。チンスクはポカンと口を開けて、彼の後ろ姿を見送った。
ミニョンはドラゴンバレーに向かって車を走らせていた。
自分はなぜ気がつかなかったんだろう。答えはいつもそこにあったのに。ユジンは常に本当の事を言っていたのだ。それなのに、自分はいつも嘘つき呼ばわりをして傷つけていた。言いようのない悲しみと後悔、罪悪感でいっぱいだった。
初めて会ったときの驚いた表情
オフィスでじっと見つめて流した涙
泥酔して「にている」と涙ぐんでいた姿
ホテルで自分をチュンサンと呼んだ声
そして昨日の怒った顔
数えきれないほどのユジンの顔が浮かんできて、胸が張り裂けそうだった。
今すぐにユジンに謝って、この手で抱きしめたかった。
ミニョンは夜の雪道を懸命に車を走らせた。ユジンに向かって。