きらくなたてものや

楽しむ、楽しい、いえづくり、まちづくり

小さな鉄の世界

2008年01月24日 | 鎌倉く邸
建物に使う金物について、
既製品を使うこともありますが、
納得のいくデザインのものがない場合は、
自分でデザインして、
鍛冶屋のBLOOMさんに、
作ってもらうことにしています。

この家でも
幾つかの金物を
作ってもらっています。

そのうちの一つ、
階段手すりの受金物が、
今日届きました。

鉄の錆の色が、
柿渋を塗った杉の色と調和し、
とても気に入っています。

こうしてみると、
日本の木のたてものには、
小さな鉄の世界が、よく合います。

小さいけど、
香辛料のように、
木と土の世界を、
引き立てます。

例えば、昔の家でいえば、
鉄瓶、囲炉裏の五徳などが、
そうですね。

小さいだけに、
いろいろ作れるし、
楽しい世界です。






焼杉の箱ご開帳

2008年01月22日 | 鎌倉く邸
7月下旬の上棟以来、
最後の最後で、
ようやく足場が
外れました。

足場が外れるとやはり、
すっきりと晴れやかな気分に
なります。

あるいは、
籠の中で大事に育てた雛が、
孵るような、気分ですね。

柿渋を塗った焼杉板が
曇り空の下で
美しく映えていました。


柿渋塗りもゴール間近

2008年01月12日 | 鎌倉く邸
1階で大工と左官が
仕事をしている間、
建て主のK一家とスタッフのSが、
2階で造作材の柿渋塗り。

K邸の柿渋塗りも、
いよいよこれで最後の段階。

パラパラと雨の降る寒い日でしたが、
たくさんの人の熱気で、
ほんのりと温かい家の中でした。

やはり人は、
あたたかい。

タマゴ漆喰

2007年12月27日 | 鎌倉く邸
押入等の中はタマゴ漆喰。
タマゴの黄身のように
黄色がかった漆喰です。

普通の白い漆喰に、
土佐漆喰と顔料が
入っています。

押入なので、
普段は襖などで
隠れてしまうのですが、
目に触れるところに塗りたいほど、
きれいな黄色です。

ま、タマゴがこの家の
「隠し味」ということで。