一条きらら 近況

【 近況&身辺雑記 】

クラシック・コンサート

2009年03月10日 | 最近のできごと
 先週、クラシック・コンサートへ行った。
『 コー・ガブリエル・カメダ 日本公演 ヴァイオリン協奏曲の夕べ 』というコンサート。


                              


 いつもより早起きして、気分は浮き浮き。ああ、今日は新鮮な体験ができる日。そう思うと、ベッドの中でグズグズなんてしていられなくて、午前8時半の起床。朝食後、パソコンに向かったのは1時間だけ。朝の家事をすませて、化粧をし、気に入りの服を着ると、最寄り駅から電車に乗って行く。何てワクワク気分の楽しい日と、浮きうきしながら。
 久しぶりに来た東京オペラシティ。いろいろな人と一緒に10回ぐらい来ているけれど、いつもは53階と54階のレストランとバー。3年前に友人と来た時も、レストランとバー。今日は違う。初めて来た3階のコンサート・ホール!
 クラシック・コンサートなんて、初めてではないけれど、一体いつ行ったかしらと思うくらい縁がない私。誘ってくれたのは、男性ではなく、女性の友人。男性に誘われるのはホテルばかり……なんて嘘々。(ちょっと言ってみたかったの。)
 コンサートの前に、友人と2階の喫茶店で待ち合わせの約束をしたが、早めに着いたので、久しぶりに来た東京オペラシティを携帯撮影。


                              


 午後2時に待ち合わせた喫茶店が、『面影屋珈琲店』。何て素敵な名前。コーヒーが美味しくて、雰囲気も良くて、落ち着ける店。


                               


 そこで、しばらくお喋りした後、レストランへ行って軽い食事をし、それからコンサート・ホールへ。パンフレットを見ながら、開演を待つ。
 

                              

【演奏内容】
 序曲「エグモント」 (ベートーヴェン)
 ヴァイオリン協奏曲ホ短調op.64 (メンデルスゾーン)
 ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.77 (ブラームス)

 中央の私の席から、直線の約20メートル先に指揮台の指揮者の姿。その左にコー・ガブリエル・カメダのヴァイオリン演奏。「いい~席」と、すっかり、うれしくなってしまった。座席の椅子は、互い違いの配列だから見やすい。
 そそっかしい私は、オペラグラスをコートのポケットに入れたまま、クロークに預けてしまった。取りに行こうかと思ったら、友人が貸してくれた。約20メートル先では、演奏者の顔の表情が見えないのだ。コンサート慣れしていない私は、音楽だけより、演奏者の顔の表情を見たくて、時々、友人にオペラグラスを返しては、また借りるのを繰り返していた。すると友人は声を立てずに笑って、ずっと使ってていいと、やさしい~のである。
 1月にパンフレットを送って貰って見た時は、「ま、イケメン」と思わず呟いた。父が日本人で母がドイツ人のコー・ガブリエル・カメダの甘いマスクに、楽しみ倍増、という感じだった。ところが──。オペラグラスで、まるで目の前にいるみたいに見た彼は、パンフレットの写真より、はるかにイケメン、美男子、いや、美男、という言葉がふさわしい。スタイルもいいし、白と黒の服装も素敵。貴公子、プリンスという言葉も浮かぶ。
 もちろん演奏も素晴らしい。表情を、ほとんど変えずに、落ち着いた弾き方のような感じに見える。たまに、弾きながら、左眉が吊り上がり、胸にある想いがあふれ出すような表情になる、それが何とも素敵だった。また、観客の拍手喝采を浴びる時は、たとえようのないほど美しく輝いた顔と表情なのである。
 終了後、友人と食事しながら感想を話し合う。コンサート慣れしている彼女は少し批判気味だが、3曲目が良かったと。コー・ガブリエル・カメダの美男ぶりを語る私に、友人はおかしそうにクスクス笑いながら、「音が良ければ、不美男子でも私はいいけど」なんて言うのである。
 一人で来ていた女性の観客も少なくなかったが、ファンが多かったのかもしれない。クラシック音楽好きの、洗練された女性は一人で来るのかもしれない。
 私にとっては、チケット代が高いから、そう、たびたびは行けないけれど、年に1度ぐらいはクラシック・コンサートへ行ってみたいと思った。


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