一条きらら 近況

【 近況&身辺雑記 】

浅草ジャズ・ライブ・バー

2004年08月29日 | 最近のできごと
 今月はずっと自宅で過ごす日が多く、前半に短編と掌編の原稿を書き上げて一区切りついたら、夏バテ気味の体調も良くなった。
 それで毎日のように数時間、整理整頓をした。もう何日も何か月も前から片づけなくちゃと目障りだった数々の物が、クロゼットや整理箪笥や押し入れや、机と書棚の引き出しなどに移動して、視界から消えてしまうと、すっきりするだけでなく涼しく感じられて爽快感を味わった。
 室内に、いろいろな物が置いてあるのは嫌いなのに、すぐにまた乱雑になってしまうのは何故だろう。<片づけられない症候群>の兆しではないかと不安になったりする……ということもないけれど。
 テレビで時々、アテネ・オリンピックを見た。スポーツ観戦は、好きではないので、そう熱心に見たわけでもない。
 最初は、世界の選手たちや競技への興味と物珍しさで見始めても、すぐに飽きてしまうのである。
 飽きずに最後まで面白く見たのは、体操、新体操、シンクロナイズド・スイミング、卓球、バレー。
 あとはニュースなどで断片的に、ダイジェストを見ただけだった。
 中旬、暑さを忘れられる店へと編集者のKさんに誘われたのは、淺草にあるジャズ・ライブ・バー。
 世間の大半の人たちは夏期休暇なので、60席あるうち半分ぐらいの客の姿。
 ピアノとベースと甘くハスキーな声の女性ボーカルが、とても良かった。
 軽快なスイングより、スロー・バラードのほうが好き。
 食事の時に飲んだアルコールの酔いのせいもあり、何か甘くせつないような心地、または非現実的な、夢の世界に漂うような想いにも浸って、本当に真夏の猛暑を忘れていられるひとときだった。
 その猛暑の夏も、ようやく終わり、秋の気配が感じられるようになった。
 感傷的な気分に陥りやすい初秋のおとずれ。誰かと別れ、誰かと出会う、そんな季節になりそうな──。
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