ようやく、猛暑の夏が終わった。日中はまだ時々エアコンを付けるが、夜の就寝時にタオルケットをかけながら、そろそろ夏掛け布団を出さなくちゃと思う。
今年も夏バテしそうなギリギリの感じで何とか猛暑の日々を過ごした。
夏バテしそうと自覚したのは、エアコンを付けていても午前からグッタリしてしまうような時。朝の家事を終えてパソコンに向かうが、ほんの1~2時間で集中力と根気が失せ、リビングのソファに横になってビデオのリモコンを手にしてしまう時。長時間の外出でもなく、近所のスーパーへ行って来ただけで疲れ果ててしまう時。
そんなある日、ヤフー・サイトの『夏バテ危険度チェック』をしてみたら、
――夏バテ危険度:安心レベル――
という結果が出た。
続けて、『熱中症危険度チェック』をしてみたら、
――熱中症危険度:低 まずは安心。引き続き予防を。
という結果が出て、安堵した。
夏という季節が嫌いではないけれど、暑さには弱い。エアコンの涼気に包まれながらビデオの映画を観ている時だけは、猛暑であることを忘れていられるが、1日中そうしているわけにはいかない。
外出すると、汗噴き&汗拭きストレスが蓄積され累積ストレスで体調不良になりそう――と思ったからである。
けれど、汗が出るのは、いいことだという健康情報を知った。汗が出ることで、身体にこもる熱が冷やされ、体温を下げるという仕組みらしい。私はずっと、汗かき体質の人は太りやすい人、汗をかかない人は痩せ気味の人と思い込んでいた。だいぶ以前だが、テレビの健康番組で専門家がそう説明していたので、それ以来、頭にインプットされていた。
そのため、現在は標準体重で太っていないのに、太りやすい体質というだけで、こんなに汗が出るなんて不運な体質と思い込んでいたのである。
そうではなかったのだ。体温を下げて夏バテしないよう、汗が出るということである。そう思えば、汗噴き&汗拭きストレスも少しは緩和されるような気がした。健康情報はクルクル変わるが、その情報を知った時は、それならそうと早く誰か教えてよと言いたい気分だった。
毎年、夏に弱い私が意識して守っている夏バテ予防法は、次の3つ。
(1)汗で流れ出るから食事で塩分を多めに摂取する。たとえばトマトとキュウリとブロッコリーのサラダにドレッシングではなく塩を振りかけるとか、ハンバーグの肉と玉ねぎと調味料を混ぜ合わせる時、塩を多めに入れるとか。料理の味付けであまり塩辛くすると美味しくないから、美味しさを損なわない程度に塩を入れられる料理だけ。夏は塩分を多く取るほうが、絶対、元気が出る。汗で失われた塩分を補給するからだと思う。テレビの健康番組などでは、塩分が血圧を上げるとか説明しているが、あれは迷信ではないかと思う。塩分を控える健康法なんて信じないし、第一、私自身が塩分を多く取って、血圧が上がったことは1度もない。最近は測定していないから、わからないけれど。2年前、新宿駅西口広場イベントコーナーで都民計量のひろば実行委員会の血圧担当者に測定してもらった時、上が116、下が68だった。自宅にある家庭用自動血圧計で測るより少し高めの数値だが、塩分過剰摂取の食事のせいではなく、外出して歩き続けた後、すぐ測定したからである。
ともかく、夏は特に塩分摂取が大事と信じている。それに、午前からグッタリして夏バテしそうだった時、塩分不足を直感した。8時間の睡眠中に汗を多くかいて脱水状態からの塩分不足である。そこで、昼食時に、ご飯に塩を振りかけ、味噌汁に塩を振りかけ、野菜炒めに塩を振りかけ、唐揚げに塩を振りかけ、ポテトサラダに塩を振りかけ、トマトとキュウリに塩を振りかけ、漬け物に塩を振りかけた。パラパラパラという感じだから、合計しても小さじ1ぐらいで、不味いほど塩辛くはない。
直感どおり、午後は気力体力が出てパソコン操作も長時間できたし、いろいろな家事も疲れずにこなせた。ただ、喉の渇きがいつもより頻繁になって、冷たい麦茶をたくさん飲んだけれど、多めの塩分のせいではなく動き過ぎて汗が多く出たせいだと思う。夏バテしそうになったら塩分をさらに多く摂るという健康法を、医療の専門家が何故教えてくれないのか不思議である。
後日、ご飯に塩を振りかけ、味噌汁に塩を振りかけ、野菜炒めに塩を振りかけ、唐揚げに塩を振りかけ、ポテトサラダに塩を振りかけ、トマトとキュウリに塩を振りかけ、漬け物に塩を振りかけて食べたことを周囲の人たちに話したら、途中から眉をひそめるような顰蹙(ひんしゅく)に近い表情を浮かべるので、驚いた。どうしてそんな顔するのと、キョトンとした眼になったほどだった。せっかく即効性のある夏バテ回復法を教えてあげたのに、今度試してみると、誰も言わないのである。健康法には個人差がある、自分の健康は自分で守る、ということをつくづく感じた。
(2)汗をかくとエネルギーが消耗するから、長時間の外出前は、カロリーの高い食事をする。ふだんはやはり太らないようにという意識で腹八分か腹九分ぐらいだが、長時間外出していれば間違いなくカロリー消費するし、外出先で何時に食べられるかわからないから、腹十分か腹十一分の食事。ちょっと食べ過ぎたみたい、という程度が、ちょうどいい。
(3)身体にストレスの暑さを和らげるため、冷たい物を飲食する。冷えた麦茶や炭酸飲料はもちろん、冷やし中華や冷うどんを時々。外出先と運動後と入浴後の冷たい飲み物は、喉ごしがいいだけでなく身体が涼しくなって暑さストレスが一瞬にして消える。冷たい飲み物や食べ物は身体に良くないという健康法を私は信じない。身体が欲する物を飲んだり食べたりするのが一番いいと私は思う。健康のためとか言って我慢しない。美味しいこと、身体が快適であること。それらが最良だと信じている。
その3つを今年も意識しながら過ごしたので、夏バテしそうなギリギリの感じになっても何とか夏バテしないで猛暑を乗りきったと言えるような気がする。

今年も夏バテしそうなギリギリの感じで何とか猛暑の日々を過ごした。
夏バテしそうと自覚したのは、エアコンを付けていても午前からグッタリしてしまうような時。朝の家事を終えてパソコンに向かうが、ほんの1~2時間で集中力と根気が失せ、リビングのソファに横になってビデオのリモコンを手にしてしまう時。長時間の外出でもなく、近所のスーパーへ行って来ただけで疲れ果ててしまう時。
そんなある日、ヤフー・サイトの『夏バテ危険度チェック』をしてみたら、
――夏バテ危険度:安心レベル――
という結果が出た。
続けて、『熱中症危険度チェック』をしてみたら、
――熱中症危険度:低 まずは安心。引き続き予防を。
という結果が出て、安堵した。
夏という季節が嫌いではないけれど、暑さには弱い。エアコンの涼気に包まれながらビデオの映画を観ている時だけは、猛暑であることを忘れていられるが、1日中そうしているわけにはいかない。
外出すると、汗噴き&汗拭きストレスが蓄積され累積ストレスで体調不良になりそう――と思ったからである。
けれど、汗が出るのは、いいことだという健康情報を知った。汗が出ることで、身体にこもる熱が冷やされ、体温を下げるという仕組みらしい。私はずっと、汗かき体質の人は太りやすい人、汗をかかない人は痩せ気味の人と思い込んでいた。だいぶ以前だが、テレビの健康番組で専門家がそう説明していたので、それ以来、頭にインプットされていた。
そのため、現在は標準体重で太っていないのに、太りやすい体質というだけで、こんなに汗が出るなんて不運な体質と思い込んでいたのである。
そうではなかったのだ。体温を下げて夏バテしないよう、汗が出るということである。そう思えば、汗噴き&汗拭きストレスも少しは緩和されるような気がした。健康情報はクルクル変わるが、その情報を知った時は、それならそうと早く誰か教えてよと言いたい気分だった。
毎年、夏に弱い私が意識して守っている夏バテ予防法は、次の3つ。
(1)汗で流れ出るから食事で塩分を多めに摂取する。たとえばトマトとキュウリとブロッコリーのサラダにドレッシングではなく塩を振りかけるとか、ハンバーグの肉と玉ねぎと調味料を混ぜ合わせる時、塩を多めに入れるとか。料理の味付けであまり塩辛くすると美味しくないから、美味しさを損なわない程度に塩を入れられる料理だけ。夏は塩分を多く取るほうが、絶対、元気が出る。汗で失われた塩分を補給するからだと思う。テレビの健康番組などでは、塩分が血圧を上げるとか説明しているが、あれは迷信ではないかと思う。塩分を控える健康法なんて信じないし、第一、私自身が塩分を多く取って、血圧が上がったことは1度もない。最近は測定していないから、わからないけれど。2年前、新宿駅西口広場イベントコーナーで都民計量のひろば実行委員会の血圧担当者に測定してもらった時、上が116、下が68だった。自宅にある家庭用自動血圧計で測るより少し高めの数値だが、塩分過剰摂取の食事のせいではなく、外出して歩き続けた後、すぐ測定したからである。
ともかく、夏は特に塩分摂取が大事と信じている。それに、午前からグッタリして夏バテしそうだった時、塩分不足を直感した。8時間の睡眠中に汗を多くかいて脱水状態からの塩分不足である。そこで、昼食時に、ご飯に塩を振りかけ、味噌汁に塩を振りかけ、野菜炒めに塩を振りかけ、唐揚げに塩を振りかけ、ポテトサラダに塩を振りかけ、トマトとキュウリに塩を振りかけ、漬け物に塩を振りかけた。パラパラパラという感じだから、合計しても小さじ1ぐらいで、不味いほど塩辛くはない。
直感どおり、午後は気力体力が出てパソコン操作も長時間できたし、いろいろな家事も疲れずにこなせた。ただ、喉の渇きがいつもより頻繁になって、冷たい麦茶をたくさん飲んだけれど、多めの塩分のせいではなく動き過ぎて汗が多く出たせいだと思う。夏バテしそうになったら塩分をさらに多く摂るという健康法を、医療の専門家が何故教えてくれないのか不思議である。
後日、ご飯に塩を振りかけ、味噌汁に塩を振りかけ、野菜炒めに塩を振りかけ、唐揚げに塩を振りかけ、ポテトサラダに塩を振りかけ、トマトとキュウリに塩を振りかけ、漬け物に塩を振りかけて食べたことを周囲の人たちに話したら、途中から眉をひそめるような顰蹙(ひんしゅく)に近い表情を浮かべるので、驚いた。どうしてそんな顔するのと、キョトンとした眼になったほどだった。せっかく即効性のある夏バテ回復法を教えてあげたのに、今度試してみると、誰も言わないのである。健康法には個人差がある、自分の健康は自分で守る、ということをつくづく感じた。
(2)汗をかくとエネルギーが消耗するから、長時間の外出前は、カロリーの高い食事をする。ふだんはやはり太らないようにという意識で腹八分か腹九分ぐらいだが、長時間外出していれば間違いなくカロリー消費するし、外出先で何時に食べられるかわからないから、腹十分か腹十一分の食事。ちょっと食べ過ぎたみたい、という程度が、ちょうどいい。
(3)身体にストレスの暑さを和らげるため、冷たい物を飲食する。冷えた麦茶や炭酸飲料はもちろん、冷やし中華や冷うどんを時々。外出先と運動後と入浴後の冷たい飲み物は、喉ごしがいいだけでなく身体が涼しくなって暑さストレスが一瞬にして消える。冷たい飲み物や食べ物は身体に良くないという健康法を私は信じない。身体が欲する物を飲んだり食べたりするのが一番いいと私は思う。健康のためとか言って我慢しない。美味しいこと、身体が快適であること。それらが最良だと信じている。
その3つを今年も意識しながら過ごしたので、夏バテしそうなギリギリの感じになっても何とか夏バテしないで猛暑を乗りきったと言えるような気がする。
