初めてタンポンを使ってみようとした時は、とてもワクワクしたのを覚えている。
何と言っても、生理ナプキンのうっとうしさから解放されるのだ。他人と会う時、匂いが気になるから頻繁にナプキンを取り替えたくなるし、かといって、トイレ通いはカッコ悪くて、そう行けないし……。
けれど、タンポンなら、うっとうしさも匂いも、かなり消えるに違いないと思った。
薬局で初めてタンポンを買って来て、ワクワクしながら、生理ではない時に試してみた。
ところが──。予想外に、挿入しにくいことに驚かされた。まず、入れようとすると、痛いのである。しかも、入れるのに、時間がかかる。タンポンより大きなサイズの、男性の指だってアレだって、すうっと挿入できるのに、こんな小さなタンポンが、なぜ入りにくいのか、本当に不思議だった。
そのうち、ようやく気づいた。
(男性の指やアレが入る時は、ラブジュースが出てるから、痛くないし、気持ちいいのよね)
そのための潤滑液だったと初めて、でもないけれど、あらためて知ったのである。
それで、タンポンは、あまり使わなくなった。
けれど、デートの日に生理になってしまうことがある。生理だからといってセックスできないなんて残酷である。
そこで、痛いのを我慢して、入浴後にトイレで時間をかけて必死でタンポンを入れる。
彼と抱き合って、前戯が始まり……。
ディープ・キスを繰り返しながら、彼の手が、下着の上から秘部へ伸びて……。
その時の感触で、ナプキンなら生理と気づかれてしまうが、タンポンだと、わからないのである。
やがて、口を使う愛撫の姿勢になった彼が、
「ん? なんだ、これ」
と、タンポンの糸を、指先で、つまみ……。
そこで、男性にとって興醒めになるはずが、
「こんな物、挿入してたのか」
なんて、昂奮して慌しく結合したがる彼は、変態なのか、正常なのか、わからないけれど──。
何と言っても、生理ナプキンのうっとうしさから解放されるのだ。他人と会う時、匂いが気になるから頻繁にナプキンを取り替えたくなるし、かといって、トイレ通いはカッコ悪くて、そう行けないし……。
けれど、タンポンなら、うっとうしさも匂いも、かなり消えるに違いないと思った。
薬局で初めてタンポンを買って来て、ワクワクしながら、生理ではない時に試してみた。
ところが──。予想外に、挿入しにくいことに驚かされた。まず、入れようとすると、痛いのである。しかも、入れるのに、時間がかかる。タンポンより大きなサイズの、男性の指だってアレだって、すうっと挿入できるのに、こんな小さなタンポンが、なぜ入りにくいのか、本当に不思議だった。
そのうち、ようやく気づいた。
(男性の指やアレが入る時は、ラブジュースが出てるから、痛くないし、気持ちいいのよね)
そのための潤滑液だったと初めて、でもないけれど、あらためて知ったのである。
それで、タンポンは、あまり使わなくなった。
けれど、デートの日に生理になってしまうことがある。生理だからといってセックスできないなんて残酷である。
そこで、痛いのを我慢して、入浴後にトイレで時間をかけて必死でタンポンを入れる。
彼と抱き合って、前戯が始まり……。
ディープ・キスを繰り返しながら、彼の手が、下着の上から秘部へ伸びて……。
その時の感触で、ナプキンなら生理と気づかれてしまうが、タンポンだと、わからないのである。
やがて、口を使う愛撫の姿勢になった彼が、
「ん? なんだ、これ」
と、タンポンの糸を、指先で、つまみ……。
そこで、男性にとって興醒めになるはずが、
「こんな物、挿入してたのか」
なんて、昂奮して慌しく結合したがる彼は、変態なのか、正常なのか、わからないけれど──。