切れ切れ爺さんの徒然撮影&日記

主に寺院や神社等を中心に、文化財の撮影と紹介。
時に世の中の不条理への思いを発言していく。

《 新任担当学年の同窓会・・・みなさん、還暦 でも若々しい 》   2022.11.20

2022-11-20 21:32:14 | 日記


 今日は京都市内の高級ホテルにて、私が新採用されて最初に担当した学年の同窓会の日だ。実はその前に同じ学校の同じ学年に、前年から常勤講師として担当していた。そういった意味では新たに3年生になった彼ら彼女達とは約一年半足らずの付き合いとなる。

 あれから約45年。皆さんは還暦と言う時を迎えた。その記念同窓会だ。私にとってみれば最初に担当した生徒たちであり、思い出深い生徒たちでもある。付き合いの日々は他の先生方よりも短いものの、一生忘れることのできない出会いと言える。

 5年前にも同じこの学年の同窓会が開かれた。その時には私は随分太っていて、我ながら情けない姿だったが、この5年間で入院手術ということもあって体重は激減。見た目だけスマートになって再会となった。



 昼に始まり3時前に一次会が終了したが、この3時間は私にとっても、随分有意義な懐かしい、そして新たな力のようなものをいただける場でもあった。還暦と言えば60歳。私自身が還暦を迎えた時には、とうとうこんな齢になってしまったか、と思ったものだが、今度は客観的に還暦になった教え子たちを見ていると、なんと若々しいことか。本当に驚く。それはただ単に適当に生きてきたからではなく、長い人生の中で、仕事や家庭や子育てその他に大いに努力し、頑張ってきたからこその若々しさと言えるのではないかと思った。

 当時はまだ子供の数が多い時代で、勤務していた中学校では一学年5クラスあった。生徒数も220名前後。しかし40年以上も経つと、例え学年同窓会を持ったとしてもせいぜい集まるのは2~30名位かと思いきや、約100名近くが集まった。これは取りも直さず、この学年が非常に結束が強く、またお互い信頼感が強かった証ではないのかと思う。

 

 色々な話を聞いてみると、お互いが SNS で繋がっており、様々な情報交換をしているとのことだ。中には今日参加した先生方とつながっている卒業生もいる。ある意味中学校があった町が人口15000人の比較的小さな自治体で、小学校2校中学校1校と言う狭い環境があったためなのかもしれない。そういう理由で学年5クラスあっても、生徒達自身がお互いをよく知り合っている。だからこそ日常的な結びつきも強かったのではないかと思える。

 そんな中で私は、3年間通して担任したというわけではないので、存在感は他の先生方に比べてやや薄いものであったはずだ。しかし彼ら彼女達はしっかり覚えていてくれて、中には授業中に私が話した内容のことまで覚えてる人もいた。あるいは半ばお世辞かも知れないが、先生方の影響を受けて自分も教師という職業に就くことになった、なんて言ってくれる人もいる。色々細かなことまで覚えていてくれているのに、しかし私は顔は覚えていても名前がなかなか一致しない、と言う申し訳なさで何か若干気まずさを覚えていたものの、このようにして歓迎してくれたのは非常に嬉しい思いだった。

 

 やはり一言で言えば、真面目な学年であったこともあり、皆さんよく勉強も取り組んで社会に出てからも、仕事や家庭や子育てに十分な力を発揮して、何と言うか一人一人の方が自信を持って、お互い旧交を温めあっているのを見るにつけ、やはり小さな町であったという条件も非常に良かったのではないかと思われた。私自身は京都市内の中学校の出身であり、また全体的に家庭が貧しく、生徒一人一人の人間関係は学校が荒れていたこともあって、かなり希薄だったことは否めない。そういった意味で未だに私の出身校の同窓会などというのは聞いたこともない。



 このようにして大勢集まって学年同窓会ができること自体が、ある意味すごいことなのだ。還暦を迎えてもさらにまだ働く人もいるだろうし、引退して別の仕事あるいは社会的な役割を担う人も出てくるだろう。まだまだ皆さんが元気ではつらつとしていることに、安心感を覚えつつ大いなる元気をもらえた今日の学年同窓会だった。

 

 それにしても皆さん、なんと逞しく美しいことか。ただただ感心するばかり。

 なお先生方は都合で4人しか出席できなかったが、そのうちお一人の先生は、今年94歳。ご自身で駅まで行き電車でホテルまでやってきたと言う。耳が少し遠くなっただけで、体調は好調だとのこと。食欲もしっかりしており、本当に見習うべきえらい先生だと、これもまた感心。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする