増福時
増福寺は稲荷山トンネルの東側出入口の北側にある。浄土宗のお寺で地域密着型の数多いお寺の中の一つだ。創建と由緒については一切わからない。
山門から境内に入ると全体的に緑が豊かで、非常に落ち着いた雰囲気がある。本堂もごく一般的な造りであり、全体として一般的なお寺だという感じがする。境内には石地蔵が数多くはあり、なかにはかなり風化して古いのものもある。一方ではずらりと横に並んだ比較的新しい地蔵も見られた。その地蔵の中央に赤ん坊を抱いた少し大きめの石地蔵があった。いわゆる「水子地蔵」だ。
水子地蔵は各地のお寺やあるいは道端の地蔵尊などに比較的よく見られる。それだけ一般的な地蔵であり、人々から親しまれているということだ。時々道端の地蔵尊に手を合わせている女性の姿を見かける。男性が手を合わせてる姿はほとんど見ない。やはり女性が多いのにはこの水子地蔵の性格があるんだろう。
水子というのは様々な事情で生まれてこなかった、あるいは誕生後1年以内に不幸にして亡くなってしまった赤ん坊のことをさしている。そしてその霊を祀るためにあるのが水子地蔵だ。別名子安地蔵とも言う。
水子地蔵にもいくつか種類があって、地蔵が合掌しているもの、杖を手にしているもの、そして赤ん坊を抱いてるものがある。この水子地蔵が妊婦さんの安産を守ってくれる地蔵尊ということになる。従ってこのような地蔵のあるお寺については、よく女性が手を合わせているケースを見ることがある。あるいは夫婦揃って妊娠祈願に訪れている場合もある。
お寺だけでなく道端の地蔵尊にもこのようなものがあるということ自体、ずっと昔からの庶民の様々な苦しみや願いを、祀られた地蔵に気持ちを託して祈るということが、大きな気持ちの拠り所になっていたものだと考えられる。このようなところに昔からの庶民の生活の中で、苦しい中生きる拠り所ともなっていたんではないかと思う。
増福寺は稲荷山トンネルの東側出入口の北側にある。浄土宗のお寺で地域密着型の数多いお寺の中の一つだ。創建と由緒については一切わからない。
山門から境内に入ると全体的に緑が豊かで、非常に落ち着いた雰囲気がある。本堂もごく一般的な造りであり、全体として一般的なお寺だという感じがする。境内には石地蔵が数多くはあり、なかにはかなり風化して古いのものもある。一方ではずらりと横に並んだ比較的新しい地蔵も見られた。その地蔵の中央に赤ん坊を抱いた少し大きめの石地蔵があった。いわゆる「水子地蔵」だ。
水子地蔵は各地のお寺やあるいは道端の地蔵尊などに比較的よく見られる。それだけ一般的な地蔵であり、人々から親しまれているということだ。時々道端の地蔵尊に手を合わせている女性の姿を見かける。男性が手を合わせてる姿はほとんど見ない。やはり女性が多いのにはこの水子地蔵の性格があるんだろう。
水子というのは様々な事情で生まれてこなかった、あるいは誕生後1年以内に不幸にして亡くなってしまった赤ん坊のことをさしている。そしてその霊を祀るためにあるのが水子地蔵だ。別名子安地蔵とも言う。
水子地蔵にもいくつか種類があって、地蔵が合掌しているもの、杖を手にしているもの、そして赤ん坊を抱いてるものがある。この水子地蔵が妊婦さんの安産を守ってくれる地蔵尊ということになる。従ってこのような地蔵のあるお寺については、よく女性が手を合わせているケースを見ることがある。あるいは夫婦揃って妊娠祈願に訪れている場合もある。
お寺だけでなく道端の地蔵尊にもこのようなものがあるということ自体、ずっと昔からの庶民の様々な苦しみや願いを、祀られた地蔵に気持ちを託して祈るということが、大きな気持ちの拠り所になっていたものだと考えられる。このようなところに昔からの庶民の生活の中で、苦しい中生きる拠り所ともなっていたんではないかと思う。