TPP(環太平洋パートナーシップ協定)
野田総理がこれに参加表明を示そうとしております。
今度の民主党党首は、前日のG20で消費税増税を明言したり、国内での「安全運転」に徹した発言とは裏腹に、海外ではやや饒舌になるようです。
さてこのTPP。
どちらかと言えば私は反対です。
海外への日本工場移転が進んでいる今、ほんの数%の関税撤廃のメリットが感じられないこと。
今でさえ牛肉のBSE検査などの問題で日本の都合が通らない関係でTPPなんて参加すれば、米国に蹂躙されるようにしか思えない。
私もまだ勉強不足ですが、今はこんな理由で反対派です。
そして世間では様々な意見や見解が交錯しており、世論調査も行われています。
その世論調査で違和感を感じたことがありました。
今朝の中日新聞の一面、共同通信の調査ですが、「TPPに賛成:38%」「TPPに反対:36%」とのこと。
賛否が拮抗していることと、残りの30%弱は、「どちらでもない・分からない」ってところでしょうか。
ここまではまだ分かる。
日経が「TPPに賛成:45%」と発表していたことに比べて、この差はなんなの?という気もしますがまだ分かる。
分からないのは・・・
「TPPに関して内閣から情報が開示されていない:78%」「開示されている:17%」
内閣から情報が開示されていないのは確かだ。
でもなぜ「TPP賛成」が「開示されている」と感じてる数値を20%程度上回っている??
つまり、「開示されてる=TPP賛成」という図式だとすればですよ?
端的にいえば「国から説明を受けてないけど、TPPには賛成!」って人が、調査人数中20%もいるってこと?
どうもこれが理解できない。
内閣から情報は不十分だけど、独自の調査の結果、賛成しているってことなんでしょうか?
「なんだかよく分からないけど乗り遅れるなって誰か偉い人がTVで言ってた。」みたいな感覚なんでしょうか?
難破船から海へ飛び込みを促す時、日本人にはこういうといい。
「みなさん、飛び込んでますよ!」
有名なエスニックジョークを思い出しました。