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本日はマインドフルネスのお話です。
参考テキストはいつもの「今、ここ」です。
マインドフルネスによって脳の自動操縦下にある行動に意識を集中し、それを無意識下から意識下に引き戻すことができます。
脳の自動操縦がどういったものかを感じられるのはやはり、「ながら行動」でしょう。
テレビを観ながら食事をとる。人の話を聞きながらスマホを弄る。電話をしながらメールを読む。
これらは全て脳の自動操縦下にあるからこそできることです。しかし、逆に一つ一つの行動が無意識下になるため、ここに余計な思考が入る余地が生まれてしまうのです。
例えば食事に集中していないと、ふと仕事でミスしたことを思い出して、自己嫌悪してしまったり、仕事の〆切が近づいているのを思い出して、余計なプレッシャーに胃が縮む思いになったりします。
文字通り「飯がマズくなる」のです。
マインドフルネスで、食事に全集中していれば、そのような思考が入り込む余地はありません。最初から最後まで幸せな食事をとることができるでしょう。
このように一つ一つ行動に集中することで、余計な思考を抑えて、何に対しても動じない心ができてきます。
マインドフルネスの訓練はいわば、心の筋トレのようなもので、毎日少しでも続けることで心が鍛えられていくそうです。
人の心は野生のゾウと同じ?
お釈迦様は「心を育てるのは野生のゾウを飼い慣らすようなものだ」とおっしゃったそうです。
野生のゾウのままでは、物を壊し作物を荒らし、人に危害が及ぶような存在です。そのままでは危険なので、杭につなぎ止める必要があります。
人間の心も同じで、そのまま意識をしないと人を傷つけることもあるのです。
心を野生のゾウだとすると、この「杭につなぐ」行為こそが、ながら喰いをやめて目の前の食事をゆっくり味わうことであるとか、呼吸に意識を集中するといったマインドフルネスの訓練にあたります。
心を杭に繋ぎ止めることができれば、いつでも元の位置に戻せるというわけです。
野生の習慣
野生のゾウは様々な野生の習慣を持っています。危険を察知すれば逃げ出し、怖がらせると反撃に出ます。
人の心も同じで、様々な習慣が身についています。危険が迫れば現実逃避しようとしたり、怒りに任せて他人や自分をも傷つけたりします。
きちんと調教されたゾウは、町中を歩いていても、騒音や人混みの中でさえちゃんと人の指示に従うようになります。
人の心もまた鍛えることにより、予期せぬ出来事に対しても動揺しないようになります。
最終的には起こること全てに興味や意味を見出し、逆境ですら何が学べるのだろうと好奇心が湧くレベルにまでなるそうです。
ちなみに、マインドフルネス瞑想を1日2分でもいいので、とにかく続けることで心が少しずつ鍛えられるそうです。
少しでもいいので、それた注意を呼吸に戻す訓練を続けることが大切です。
ここまで読んで頂き、誠にありがとうございました。
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