こんにちは
今日は私自身の経験も含めて、「苦労」と「努力」について考察したいと思います。少し個人的なお話にお付き合いください。
人間はとかくないものについて、あこがれたり、うらやましい、あるいはねたましいと感じるかもしれません。隣の芝が青く見えてしまいます。
また、前回のエントリーのようにメディアがあおってくることもあり、必要以上に自分の能力不足を気にするようになってしまっています。
私もそんな一人です。大学卒業時は「就職氷河期」の真っ只中で、そもそも新卒枠が大幅に縮小されていました。手書きの字で埋め尽くした無数のエントリーシートはゴミのように掃き捨てられ、書類で通っても待っているのは人格否定込みの圧迫面接。
そんな時、街角の本屋の前で、図書カードをエサにして、「英会話とITスキル」を同時に学べる講座の無料体験ができると宣伝していました。
確かに私は受験でも英語で苦労し、実際に英語が話せない。ITも音痴で当時Wordでレポート作るくらいしか使えない。
そんな時「これからのグローバル社会は英会話とITスキル」と言われてグラッとしてしまったのです。
私の考え方の一つに嫌いなことだろうが、苦手なことだろうが「然るべき環境に飛び込んでしまえば、あとはついてくる」ということでした。そしてコンプレックスはそれほどまでにしなければ克服できない。むしろ克服してしまえば、弱点を減らすことができると信じていたのです。
その英会話&ITスキル講座の無料体験は、行ったが最後、高額なコースを押し売りされるのはわかっていましたから、これは完全にスルー。
一方で決心したのは、もう「英語もITも環境に飛び込ませるしかない!」ということでした。就職活動もうまくいかず、日本に希望も持てない。そこでとんでもないことを考えついたのです。
海外でIT企業に就職すれば、英語もITも両方マスターできるじゃないか!
すぐにインターネットで探し始めたら、あったのです。新卒枠で入れる海外のIT企業。勤務地は「シンガポール」。英語が公用語の国で治安もいい。実は奥さんも昔住んでいたので環境もある程度把握できる。日系企業も日本人も多いらしい。
まさに最高の環境じゃないか!
面接でも拍子抜けするほどあっさり受かり、まさに渡りに船でした。大学を卒業した私は意気揚々とシンガポールへ移住したのでした。
こうして「ないものねだり」から始まった初めての海外。「chicken or fish?」すら聞き取れない答えられない状態のまま、波乱の海外生活が幕を開けたのでした
続きはまた明日アップ致します。
ここまで読んで頂き、誠にありがとうございました
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