先週末の金・土・日の三夜にわたり、本堂にて標記のお芝居の上演会が行われた。
この劇団の主宰者でもあり演出者でもある倉持さんと、脚本の高橋拓さんとご縁があり、今回の本堂での上演になった。
私的には,非常に面白かった。
怪談と云えば何か恐ろしげな感じではある。だがこの芝居はドロドロな怨念話とはチョット違う!怪談話である。
ざっくり云ってしまえば「愛が象る死者と生者の交流の物語でもある」
生者の登場者は、交通事故で彼女を亡くした若者一人である。その他の登場者はすべて死者である。と想われる。
生者には心がある。死者には心が亡い、つまり死者とは鬼でもある。
生者が生きて往くとは、誰にも後ろめたさが付き纏うし、悲しみも伴う。心を持つとは、その様な事でもある。それが,生者の姿でもあり、風体でもある。
そんなこんなで、生者と死者の対話が始まる。むしろ、鬼である死者から、生者が教えられる物語でもある。
夫々の登場者を演ずる役者の熱演、それを引き出した演出者の力、寺の本堂で上演するに相応しいお芝居でもあった。
映像化した本編は後日。今回はその予告編です。