第7回
「何のために」「何処へ行きたいのか?」その2
この「ものさし」の目盛は会社の「経営目標」や「ビジョン」によって目盛の幅が違います。経費削減対策で詳しく説明しますが経営危機に陥ったときの「ものさし」からは
・ 今まで使っていたから今年も使う
・ 領収書を渡せば、経理は黙ってお金を払う
などという目盛は消え、代わりに
・ この経費を使わなければ売り上げが落ちる。
・ この経費を使わなければ利益が落ちる。
・ この経費を使わなければ安全や信用に関わる。
以外の経費はすべてゼロという非常に目盛の幅が小さい「ものさし」を使って、予算を作成し、実行していかなければなりません。
問題が起こったときや迷ったときは、「何のために、何処に行きたいのか」そのために「何を準備して、どういう手段で」いくのかがはっきりしているのですから、その問題を俯瞰的に捉えることによりその解決方法はおのずと限られてきます。
資金繰りが苦しいときに、赤字の決算ではお金を借りられないから粉飾した決算書を金融機関に提出するかどうか迷うときも、目先のお金の問題処理だけしか見えないから、「それ以外ないじゃないか」と自分を説得して間違った選択をして後悔する事になります。
俯瞰的に見ると
・ これからは毎年うその決算書を作成することになる
・ うその決算書をみて経営判断を誤る可能性がある
・ 払わなくてもよい税金を払い、余計に資金繰りが苦しくなる
それよりもまともな経営者であれば
・ うその決算書の説明にうそを塗り重ねる自分が嫌で嫌でたまらなくなる
などということは簡単にわかります。
「何のために」という「経営理念(哲学)」「使命(ミッション)」に基づいた「何処に行きたいのか」という明確な「経営目標」や「ビジョン」がある「幸せ会社」であれば、目先の損得よりも善悪を優先する選択をするのに何も迷わないのは当然なのです。
実は経営において、「経営理念(哲学)」「使命(ミッション)」や「経営目標」や「ビジョン」よりも優先すべきものがあります。
それはあなたの「人生観」すなわち生きていく上での価値観です。「人生観」において何を最優先するかということです。その優先順位によって、経営判断は違ってきます。
(その3に続く)