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小田急チケット10、回数券に較べて改悪!?

今回は小田急が従来の回数券を廃止した代わりに今年2020年4月1日に登場させた「小田急チケット10」を紹介します。



従来の回数券は普通運賃の10回分の値段で11枚(普通)、12枚(時差)、14枚(土休)で3か月有効でした。
普通回数券は全日終日、時差回数券は平日10~16時(乗車時)と土休日終日、土休券は土休日の終日に利用可能でした。
チケット10でもこの区分は同じですが、10枚組で2か月有効となった他にこまごまと変更になっています。



【従来の回数券との主な違い】

・有効期限が3か月から2か月に短縮
・レギュラー(普通回数券)、オフピーク(時差回数券)、ホリデー(土休回数券)全て10枚セットに統一
・端数処理の都合か割引率が若干アップ(一部変らないケースあり)
・使用時に常に表紙券の持参を要求(複数人で同行使用はOK)
・途中まで使用した場合の払い戻しが不可能に
・子供用はレギュラーのみで設定(障碍者割引など特殊割引は従来の回数券を発行とのこと)

【有効期限の短縮と10枚セットに統一された関係性】

1か月当たりに使わないといけない平均枚数
普通回数券(11枚) 3.7
時差回数券(12枚) 4
土休回数券(14枚) 4.7
チケット10各種(10枚) 5

有効期限の短縮は大きな改悪ですが、実は土休回数券では殆ど変らないのは注目です。特に割引率が高い土休回数券は今まで14枚セットでなければ買えなかったのが10枚単位で買えるようになったことはメリットといえます。

例えば三連休やゴールデンウィーク・年末年始など土休日が続く時に、一挙に2~3往復(4~6枚)消化して、残りの7週間程度で残りの6~4枚を使用。や、3人で往復する時に買って6枚使い残りは自分で2往復4枚を使用など柔軟に使えるのはメリットと言えるかもですね。

逆に普通回数券は有効期限短縮の影響を大きく受けて改悪。今まで有効期限丁度で使い切るような使い方をしていた人の場合は影響が大きいです。もっともこの頻度だと「予定したスケジュール通りに使う」なら別ですが、逆にチケット10(回数券)を買わず都度払いすることで「回数券を消化する為に出かける」「買ったけど予定が変わり使い切れなかった」という本末転倒な事態を避けられるので、結果的に「交通費の支出が変わらないor減って節約になる」可能性があります。

【1枚当たりの割引率】
130・220・380・510・780円の各区間で紹介
下段斜体字はIC運賃との差額

チケット10の各区間の発売額は小田急のサイトのチケット10発売額表に掲載されています。



従来の回数券に較べての割引率のアップは一定ではなく、意外に130円区間で割引率があがっていること。790円区間よりも510円区間の方が割引率が高いことなどに注目です。

【表紙券の持参を要求】
小田急沿線ではここ10~15年ほどで駅周辺のチケットショップでの回数券のバラ売りがかなり増えました。そういった転売を止めさせる為のものというのが下馬評。
しかしながら完全自動改札化され、ロマンスカーを含めて車内での乗車券の検札もまず行われていない現在において何処まで実効性があるのか疑問が多いです。

表紙券の持参は「建前」で実際にはフリー(ある種の信用乗車?)となりそうですが、例えば改札で乗り越し精算をした場合など、係員が暇だったり、「表紙券確認強化週間」とかで確認を要求されることもあるのでしょうか??
従前の回数券と同じく乗り越し精算は打切り清算になるので、チケット10で乗り越し精算をするメリットは薄いですが、1枚当たりの金額が安い「ホリデー(土休券)」の場合、「手持ちの券で乗り越し精算をした方が全区間ICカードや普通乗車券で乗るよりも安い」というケースもあります。

チケット10のばら売りをしている店があるという噂も聞きますが、利用はあくまで自己責任というところでしょう。下馬評で言われる転売対策の陰で、家族や友人と分けるといったニーズが影響を受けるのも事実。もっとも小田急側としてはそういう使い方も止めて欲しいのかもですが(そう思われても仕方がない)

回数券のバラ売りに関しては通常470円の新宿~大和が新宿駅周辺のチケットショップでは350円程度で売られているなど、特に土休日は割安に乗車出来てメリットが大きかった(ちなみに大和で買う方が高かった)一方で、販売数が見込めなさそうな区間・券種は取扱いがなく残念な思いをしたり・・。

【まとめ】
というところで、小田急のチケット10、全体的に改悪感が強いです。
私も今回は話の種と言うかこの記事のネタの為に買ってみましたが、次回以降他の区間を含めて買うかどうかは分からないです。

チケット10になる前は回数券を結構買ってましたが、買わなくなることで「回数券があるから出かける」ことも減って結果的には交通費の節約になるかなと思います。
かって回数券を通勤で使っていた時は、1か月しないで使い切ることもしょっちゅうで当時なら「有効期限が短いけど多少安くなる」という今回の改定は歓迎できたかもですね。

実効性が乏しそうな「表紙券の持参」を求めるぐらいなら、OPカードの乗車ポイントの引き上げ(現行のものに加えて乗車回数や時差・土休の付与ポイント増など)をやるなり、ICカードに組み込むなどして欲しいものです。


2020/6/16 00:29(JST)

コメント一覧

八草きよぴ
こんにちは
小田急チケット10、ホリデー(土休券)を10枚で買えるようになったのは最大のメリットだと思っています。
本文で書きませんでしたが、土休券の場合、有効期限最終日に利用出来ないことがあり分かりづらいので、直近で利用できる日まで有効期限を延長して発行して欲しいです。
あとここまで改悪するなら東急の回数券のように金額式にして欲しかったですね。

OPポイントのロマンスカー特急券の件は改悪ですね。@clubは年会費がかからず、端末の制限もなく敷居が低いのはよいですが・・
足柄のカメ
きよぴさん こんばんは久しぶりに書き込みさせて頂きます、オフピーク(時差回数券)、ホリデー(土休回数券)全て10枚の価格で買えるのは良いのですが、小田急回数券普通券に関しては有効期間短縮など明らかに改悪ですね。
話しそれますが、OPカードのポイントでロマンスカーの特急券が買えなくなったりと不便になりサービス改悪とげんなりしますね、小田急OPカードも東急カードみたいにポイントでPASMOチャージ出来るようにして欲しいですね。
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