08年2月長崎・福岡の旅(その3・千年の街に入国)
2008年03月14日 23時59分44秒
さてさていよいよ入国です。
ちなみに私がハウステンボスに来るのは2度目。高校生の頃の修学旅行以来のご無沙汰です。
修学旅行のときは見学時間が4時間しかなく駆け足というか下見のような感じでしたが、それからかなり経ってようやくの再訪です。
修学旅行で訪れる少し前に、公共図書館で借りて「ハウステンボスの挑戦」というハウステンボス創業者である神近義邦氏の著書を読んだのですが、この本で氏の創業以前の近隣の役場職員時代の話、長崎バイオパークや前身となるオランダ村を開設し、オランダ村の駐車場候補地として、買い手のない工業団地用地を見せられ、長年の夢であったハウステンボスを建設を決めた話、ハウステンボス建設に至り多額の資金をかけながらも、オランダを再現するという点や環境配慮に関して、強いこだわりや思いに基づいて計画を策定した話、またそれらにまつわる資金繰りの苦労などを読んで深く感激したものです。
ハウステンボス建設にあたり単なるテーマパークではなく「千年の街」を作るという。定住可能な別荘地を場内に用意。更に、将来は公共施設や教育機関も作り入場料の要らない一つの街にしたい。という思いがあったそうです。
年間パスポートが1日パスポート2回分の値段より安いという料金体系は、こういった構想に基づいているのかもですね。
その後、神近氏はハウステンボスが経営危機に陥った2003年頃、経営責任として辞任したと聞きます。
今回の訪問を前にその後の足跡が気になりネットで検索してみたのですが、残念ながら現在の状況は不明でした。
検索中に発見した
「リエゾン九州」というサイトの栗野的視点の項の「長崎バイオパークの破綻に思う」
の記事中の以下の部分(斜字部分引用)
私が「銀行団でも分譲をレンタルにでもして日銭を稼げと言うでしょう」と神近氏を前に言ったが、どうもその通りのことを取締役会で言われていたらしかった。
「どういう物差しで測っているかだ。目の前の数字に慌てても仕方がない。小細工をするとかえって後で取り返しが付かなくなる。頑固にコンセプトを守って、クオリティにこだわりながら徹底してやることだ。でなければ、私がやる意味がない。不動産を小口化したり賃貸したり、この中をいじくっていろんなことを安上がりにするんだったら、私じゃない方がいい。私にはできませんから」
この言葉を聞いた時、神近氏は辞める気だなと思った。
の特に最後の「私じゃない方がいい。私にはできませんから」の部分。こう言って去って言ったのだろうかと思うと「ハウステンボスの挑戦」という著書を読んで、描いた神近像そのものだと感じました。
今回、ハウステンボスに行くべきかどうか迷ったのですが、やはり「ちゃんとハウステンボスに行って神近流を見ておかねば」と思い訪問を決めました。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回も見学時間は約6時間半。結構短いので残念。
場内にはいくつかホテルもあり、今回1泊目を場内のホテルにする事も検討したのですが、そもそも2泊3日で福岡と長崎も回るのであまり時間がない。場内ホテルを一休で検索したら日航ホテルが11000円・ホテルアムステルダムが17000円ぐらいと、それなりにするので「今回は1人だからそこまでは・・」という事で止めました。
中に泊まるのは次回ゆっくりできる時にするとしました。
入って直ぐのところでカナルクルーザー(運河めぐりの遊覧船)というのを発見したので早速乗ってみることにします。
運賃は600円との事ですがパスポートで入場しているので無料?です。
「約6分間隔で運行中」との看板が出ていたので、係りの方に「出発シーンを撮りたいので1本後のに乗りたい」と話して、1本見送って発着シーンを撮影する事に。
見送った船はガラガラ。写真に写ってる人しか乗ってなかったのですが、次の便は団体で来た人がいて20~30人ぐらいの乗船
陽が当って暖かくなってきたとはいえ、外は寒そうなので中に入ります(^^;;
後ろのオープンデッキの方が人気があるようで中は空いてます。
運河には白鳥の姿も・・。
目線が喫水線に近いので陸上の建物を下から見上げる感じになるのが面白いです。
まずは風車やワッセナーという別荘群をみつつ、だんだんと街中に入っていくような感じです。
船内ではテープの日本語・英語・中国語・韓国語の案内放送が流れます。
どうせなら、最初にオランダ語の放送をすれば雰囲気が出るのに・・。と思います。
さて十数分でハウステンボスの中心「ユトレヒト乗船場」に到着です。
ここで殆どの人が下船。
ここには「ドムトールン」という展望塔があり行ってみたい場所の一つなので降りようか迷いましたが、後で来る事にしてとりあえず1周することにします。
「3分ほど止まります」というアナウンスが船とは思えないような・・・。
運河の遊覧船は他には、ホテル送迎船や船内でケーキなどが食べれるカフェクルーズのようなものもある模様です。
再び遊覧船を楽しみ30分弱で最初に乗った「ビネンスタッド乗船場」に戻ります。
ここからは歩いて園内を散策です。
オランダといえばチューリップと風車?
風車のうち一つは中に入れるようになっていて内部構造が見れるようになっています。
「国土の大半が干拓地であり海面下の高さのオランダでは昔から風車で水をくみ上げ・・・」と聞くものですが、内部を見てビックリ・・・あまりに簡素
風車の羽の回転をかさ歯車のようなもので伝えながら、らせん状のスクリューの付いた棒を回転させてるだけ。
水車小屋みたいなものをイメージすると構造が簡易で裏切られる?という感じですね。
さて風車とチューリップの「ビネンスタッド」エリアを抜けると街中「ニュースタッド」なるアトラクションゾーンに来ます。
愛・地球博の「三井・東芝館」と「三菱みらい館」のシアターで公開されていた映像が去年あたりからハウステンボス導入さていて、この2つは絶対に行こうと決めていたのです。
まずは一つ目「三井・東芝館」の映像を公開している「グランオデッセイ」
入口前では呼び込みをしていて、丁度13時の上映分の入場を締め切るところだったので、ギリギリで駆け込みます。
入ると最初にこのような「ボーディングパス」が渡されます。
この「グランオデッセイ」は「フューチャーキャストシステム」なる出演者の顔を立体的にスキャナのようなもので読み込み、3D映像に出演できるという画期的なものですが、愛・地球博では人気があり混雑していた事もあって、入館していないので初体験です。
まずパスを読み込み顔を読み込むのですが、どうも前髪が邪魔だったようで1回目はNGで撮り直しに・・・。NG出たのは私だけだったのがちょっと恥ずかしいかも?
その後、シアターに移動。20人定員ずつ4つに分かれるのですが、私達の組は最初に1グループ辞退して退出したので、一家族+私だけの少人数。パスには座席番号と書かれていますが自由席でした。
最初に配役ごとに全員の顔が出てくるのですが、服装はおろか髪型も劇中のもので、自分の部分は「顔」だけ。よく分からなかったのですが・・・・・本編の映像が始まって少しして直ぐに分かりました。
役は「レシーバー」
それにしてなんというか・・・人間の顔自体ってのは昔から変らないものなんだな~というか・・・恥ずかしい。1人で来て本当に良かったと思いました
しかも人数少ないからか、なんか目立つ役だし・・アセアセです
とはいえ技術的には凄いと思うし面白いので、これを読んでいる皆さんにもお勧めです。
モリゾーの顔とか読み込ませられればもっと面白そうなんだけど・・。いや顔がモリゾーで身体が人間じゃ「モリ面人」になっちゃうか
最後のスタッフロールにも「愛・地球博の三井東芝館で上映されたものである」というクレジットを発見。万博由来である事を末永く伝えて欲しいものです。
上映終了後、ショップで自分の(顔の)出演姿をミニポスターとして800円で買えるのですが、恥ずかしいので画像だけ確認して止めておきました。いや・・800円もするのかとケチったというのも・・。
<次回に続く>
(08/3/16 0:25UP)
****
愛・地球博 三井東芝館概要
http://www.expo2005.or.jp/jp/C0/C3/C3.7/C3.7.8/index.html
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