聚星樓の隣りの駐車場を見ると・・・

千葉停車場という駐車場が。(香港では停車場は駐車場の意味)
駅横にパークアンドライド向け駐車場の如く存在しています。
狭い香港ではマイカー普及を抑えるために高額の税金を賦課しているそうですが、
郊外の新界地区住民でかつ非高級車なら税金の減免処置があるという話を聞いたことが。
ちなみにこの「千葉停車場」は2006年旅行の際は・・・

この写真は2006年2月19日撮影・天水圍駅の改札外通路から
「千葉跳蚤市場」というフリマ&バーベキュー場でになってました。
日本語も併記されていて日本人観光客へのPRもバッチリ??えっ

フリマ&バーベキューは儲からなかったのでしょうか?
それにしても「千葉」に拘りがあるようで・・・千葉さんがここのオーナーなんでしょうか??
香港風バーベキューやってみたいな~。

さてもらったパンフレットと案内看板を頼りに次の史跡に向うとします。
あまり香港らしさを感じない風景ですね。
だがしかし、暑い

シンガポールからかなり北上したはずなのにシンガポールと変らないかという暑さ

古跡巡りじゃなくてLRT乗り歩きにして冷房の効いた車内でのんびりしてれば良かったかも。
計画を失敗したかなという暑さ。
とりあえず喉が渇くので、写真左端のお店で飲み物を買うとします。

徳順士多という昔ながらの士多(ストアー)で紙パックジュースを買って一休みします。
士多って書いてなかったら店だと分からんような・・・。
中には冷房が効いた席があって軽食を注文できるような雰囲気でしたが、ゆっくりしている時間も無いので。
外のテラス席に座って飲んでたらタバコを吸うと思われたのか「灰皿はここだよ」と店の人が教えてくれました。
こういう昔ながらのなんでも屋さんというかストアーは香港の郊外らしい雰囲気ですが、
よくよく考えてみると田舎な私の家の近くにもあるような気がしないでも・・・。

「上璋圍」という城壁村のようなもの。
200年以上の歴史があり中には住居の他に神社などもあるそうですが・・・関係者以外立入禁止で見学不可のような看板が出ていたので外から見るだけ。

入口から中を覗くと静かな住宅地の路地裏の背景には高層住宅が・・・

一見公衆トイレかなにかかと思ってしまいますが(失礼な

これまた、数百年の歴史を有しているものの、ここで祀られている楊侯なる者が誰かは諸説あるそうで。
宋の時代末期の楊亮節という人物を祭っているとの説が有力だとのこと。

中に入ってちょっと驚いたのがこれ。改修時に寄付金を出した人の名前が刻んである銘版のようなものですが・・「民国52年」とあります。
民国52年は1963年なんですが、民国歴というのは中華民国、現在では台湾が使っている暦。
孫文が辛亥革命に成功して清国を倒して中華民国が建国された1912年を元年としています。
清国時代の1842年に香港島がイギリスに割譲され、1898年に新界地区がイギリスに租借された香港は中華民国だった時期はない訳でこれは不思議

帰国後「『観光コースではない香港』津田邦宏著・1999年」という本を見ると
この「楊侯古廟」に関しては触れていはいないものの、孫文は若き頃に香港で医学を学びまた反清朝活動を行っていたこと。ここからそう遠くない屯門には当時活動の中心だった「紅楼」という建物があったこと。
また「紅楼」の近くには、1968年に孫文の記念碑が建てられたと記されています。
さらには、第2次大戦後の香港は中国と台湾のせめぎあいの場であり、1956年には両派の対立による九龍暴動もあったとも書かれています。
この辺りは台湾派住民の街だったのかそれとも・・・なにか他に意味があるのか。
孫文の記念碑や紅楼があるという屯門の中山公園にも行ければ良かったのですが、この時は存在を知らなかったもので行けなかったのは残念・・・。

そして「屏山文物経」最大の史跡
「鄧氏宗祠」と「愈喬二公祠」とお寺のような大きな廟が2つ並んでいます。
前の広場は周辺住民用と思しき駐車場になっています。
この時は閑散としていましたがちょっとした屋台村もあります。祭りの時とか訪問者が結構いるのかも?

中華物の時代劇にでも出てきそうな雰囲気ですね。

閑散としている屋台村でしたが、前を通るとおばちゃんに客引きされて、折角なので軽く食べていくことに。
メニューというほどではないものの貼り紙がしてあるので「餃子」を指して注文したのですが・・・
如何せん言葉が通じなくてなかなか・・・。
値段が書いてなかったので教えてくれたようではあるのですが

値段のやり取りぐらいは台湾での経験から中国語でなんとかなりそうな気がするから、中国語でお願いしますとか言ってみれば良かったカナ?
でも香港では大陸人より日本人の方がウケが良いみたいなんで、大陸人だと思われるといい事ないと聞くし・・・

これ多分2人前ぐらいカナ?30HKドルぐらい。
注文したら、そこで座って待ちなさい的なことを言われて、おばちゃんは近くの家に入っていき、しばらくすると家から餃子を持って出てきました。近所に住んでいる人が副業でやってるのか??

廟を後にして見るとやはり・・背景は高層住宅
香港らしくない雰囲気の街並みといっても、ちょっと角度を変えると背景は香港らしい風景になりますね。
<次回に続く>

2012/8/1 23:28(JST)