自宅で、下塗りの塗りムラをサンドペーパーで慣らしてきたので、いよいよ上塗りです。
ここから先は、微妙なトーンによって、面のおもむきがかわってくるので、かなりの部分師匠が手を入れることになります。
上塗り用の胡粉を乳鉢で細かくして、膠液で溶いたあと、師匠が色の調整をしてくれました。
塗っては乾かし、という工程を4回。その後サンドペーパーで磨き上げます。
そして梨地
前回、小面のとき、梨地をつくる作業がうまく行かず、半分も塗らない段階で師匠にバトンタッチとなってしまいました。
今回はそのようなことにならないようにと、いろいろと力加減などを変えて試してみました。当初思っていたよりも、しっかり叩かないと、塗料のぶつぶつが出てこないことが分かりました。おそらく、筆の毛がある程度たわんだときに空気が入るなどして、ブツブツ感が出てくるのでしょう。
うまくできたと思いきや、師匠からは、もう少し細かく均一になるとよい、と指摘されました。
このあとは、網とブラシで、古色の彩色です。
これも、色の調整は全面的に師匠がしてくれました。
そして、軽くヤスリがけして、梨地を浮き立たせます。だんだん人肌のように変化し、さらにリアルな感じになってきました。
このあとは、タンポンで、古色を置いて、微妙な陰影をつける工程です。ここも師匠にお任せ。微妙なグラデーションで、ますます命が吹き込まれたようになります。
最後は、乾いたタオルで磨き上げ。
あとは、彩色で完成というところまでになりました。
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