ベストなメンズのコスメを探して日頃漂流しています。
ギンギンの強い匂いは、今この時代は合わなくなっているし、かといって一時期、一世風靡していた無香料というのも個性がなくてやりきれない。
かつて、「丹頂」がチャールズ・ブロンソンのコマーシャルの「マンダム」がヒットして社名まで変更してしまったくらいの勢いは、今メンズコスメの世界にはなく、しっとりとした雰囲気が漂っています。
※このマンダムの男性化粧品のCMをつくったのが、映画「転校生」など尾道三部作をつくり、先日亡くなられた「大林 宣彦」監督です。
男から香りを失ってから、色々と探し回っています。毎日使う物ですから海外ブランドとか、化粧品メーカーの最高ブランドなどは、香りが気に入ってもコストパフォーマンスで選択肢からは外しています。
昔の一時期使っていた、海外の物では珍しい柑橘系の「ポーチュガル4711」を連想させる「ヘアトニック」があらわれました。
80年代の初め、第二次トラッドブームというかアイビースタイルが流行ったときだったと思います。日本読みで「ポルトガル(Portugal)」と名付けられた、ヘアトニックは、オーデコロンに使われる品番4711を商品名にしていました。
ドイツのケルンでつくられている化粧品がなぜ、ポルトガルかというと、ポルトガル産の香料を使っていると覚えていた。それを確かめるように古い本を引っ張りだすと間違いなく書かれていました。
それは、さておきこの「ポーチュガル4711」を扱っているYANAGIYAに、気になっていたヘアトニックがありました。男性化粧品売場でもあまり見ないので、あっても気づかずにスルーしていたのかもしれないです。
そこで、ちょうど楽天市場内でSALEをしていたときだと思います。パーソナルサーチが利いていたのか、「こんな商品~~~がオススメ」のなかにひょっこりと画像が出てきました。それをクリックして商品をみると、意外にもそのページはBEAMSのサイトでした。
それなら、このヘアトニック単品で購入して北海道の送料を負担するよりも、他の商品との組み合わせで購入すれば、近くであても無く探すよりは効率がいい。
使ってみると、「Portugal 4711」ほど強い香りはなく、優しいオレンジ系の香りで、男性でも女性でも使えそうな香りの立ちかたでした。
ヘアトニックの爽快感はそのままに徐々に香りを主張しなくなっていくので、好みのヘアトニックです。最近では男性化粧品が日本の製造から離れてベトナムなどに生産を移しているメーカーもあります。(ベトナムの生産の品質は決して悪いわけではありません)
そのなかで、日本製というのも肌に付ける物への安心感があります。
最初は意識していなかったのですが、このヘアトニックのパッケージを見てなんでBEAMSで扱っているのだろうという漠然とした疑問が解けた気がします。
しかし、BEMSからの商品としても違和感がないのはステイタスが確立していくかもしれませんね。