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インプレ | Impression Bridge (記憶を跨ぐ)

民放のAMラジオ放送が廃止の動き

前回の記事『その2』を書いてみた。


今となっては、AMのラジオ放送の弱点をあげると多くあります。それ故に、廃止したいのだと思います。時代の波に逆らえずに消えていく技術は、時にもったいないと思います。
FM 補完放送(ワイドFM)に移行するという進化ともう一つがインターネット、IPサイマルラジオサービス(radiko.jp)もライバルになるということです。

90.1MHz~95MHzの受信に対応したラジオが必要(FM 補完放送(ワイドFM))

これからのAM放送に思うところを箇条書きにしてみます。

収支の課題
  • 送信アンテナも大きい。
  • 広範囲に飛ぶので、地方では地域の広告主が少ない。
  • テレビとは違うキー局のネットワーク。

  • ローカル番組をヒットしても、広告収入が上がらない。
  • 昔ほど圧倒的なファンがいるDJが生まれにくい。
  • 若いユーザー層が聴かない。

    音質面の課題

  • ながら情報収集はインターネットに取って変わっている。
  • 音が悪い(ノイズが多い)
  • 年齢層が上の人ほど、音楽を聴くなら「ハイレゾ」を選ぶ。

    ユーザーの意識

  • AMラジオの受信機のデザインで選ぶものがない。
  • AM受信はおまけのような感度の悪いラジオも見かける。
  • 放送を聴いていると言っても自慢できない。(トレンドがない)
  • 番組名が古くから放送のしか知らない。
  • ユーザーと距離間がある。(コミュニティFMが増えた)

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  • ラジオ局がFM局をやりたがっているように感じる(費用の面を含める)
  • NHKがradikoに参加
  • radikoなどサイマルラジオサービスがライバルになる。
  • radiko.jpは、有料で申し込むと全国のラジオ番組のリスナーになれる。
  • radikoは、音質はAMラジオ放送のノイズがなくなる。
このようになることでAMラジオ放送の音質は改善され、インターネット回線としての収益構造をそのまま行かせるかだと思う。
また、最近のスマートスピーカーとも共有ができるそれでradikoを流すとAMラジオのエリア内の組スポンサーのCM広告が流れている。


そうなると、ラジオ放送という概念がなくなっていることに気づく。
AMラジオ放送の課題は、広告収入に結びつけるかとラジオのリスナーの高齢化が進んでいるの2点。

下記ような興味深いデータが、平成29年(2017年)に総務省から出ている。
 参考:「平成29年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
                総務省情報通信政策研究所(平成30年7月)より

リスナーとして聴いていると、曲のリクエストハガキや投稿メールなどの紹介で、おおよその年齢が推察される。AMやFMに限らず「10代~40代」の年齢の方はラジオ離れしてまっているようなグラフである。(テレビも若い年齢層は視聴時間が少ないのも気になる)

それでは、AMラジオ放送のメリットはなんでしょうか?
  1. 範囲のエリアをカバーする。
  2. 鉱石ラジオのような増幅しないでも受信可能。
  3. 停電時も、乾電池などの低電力でも使える。
    (これは、昨年の北海道胆振東部地震で痛感した。ネット回線ベースの情報はバッテリーが気になるのと、公式の情報なのか判断に困ることがあった)

    ネット上に拡散した「流言飛語」をいち早く広域に是正できるメディア
AMラジオ放送の大きなメリットかも知れないと思った。


AMの放送で忘れられない思い出がある。

昔、神奈川・川崎に住んでいたとき、AM放送(周波数を使った)のFEN(Far East Network)米軍向けのチャンネルに合わせて流しっぱなしで聴いていた記憶がある。久しぶりにネットで検索してみると、放送局名がAFN(American Forces Network)に変わっている。



それと同時に、インターネットでも配信されていた。
聞き味が随分と違っているが、何か懐かしい。パソコンのプレーヤーとなって聴くことができるし、スマホのAndroidでもiOSでもアプリがあって聴くことができる。

このようにAMの放送がインターネットで聴けるとなると、AM放送の意義が薄れていくように思う。


PC用のプレーヤーの画面である。

さらに、FM 補完放送用の周波数は、以前のテレビのチャンネル用に使われていた周波数帯なので昔ながらのFM放送用のラジオが使えない。

M放送もなくなるとすると、昔ながらのラジオはお役ごめんである。
ちょっともったいない気がするが、それが現実のようだ。
気になるのがAM放送あとのこの周波数の使い道を有効利用してもらいたい。

また、FM放送の幕開けまではこのような実験放送があった。
現在の「FM東京」になるまでの10年間「東海大学」が作ってきた放送実験である。
その時の局名は「FM東海」

FM東海の実験放送が終了した「一部コンテンツ」がYoutubeで聴くことができる。

AM放送が終焉するときに、どんな終了のしかたをしてFM放送に移行していくのだろうか。
FM放送に形を変えても、AM放送らしさを追求してほしいものだと思う。

真空管アンプでも自作してAM放送をしばらく聴いて行くことが僅かながらの抵抗かも知れない。


スマートスピーカーを通してラジオを聴くリスナーが増えているそうです。
朝の忙しい時間に共有して流れていると、朝の支度がはかどります。



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