FIAは4月1日、先日発表された07年における日本GPの富士スピードウェイ開催を取り止め、鈴鹿サーキットとの合同開催にすると発表した。
これは富士スピードウェイと鈴鹿サーキットを東名高速で結んで、両サーキットを使用した前代未聞のグランプリを開催するというもの。
前述の通り、07年の日本グランプリは富士スピードウェイでの開催が決定していたが、これまで長年開催してきた鈴鹿サーキット側が、1国2開催の配慮では納得できない(この場合、鈴鹿での日本GPの名称は消えてしまうため)との申し出をFIAとFOAに提出。
その後、FIA、FOA、ホンダ、トヨタ、そして自由民主党モータースポーツ振興議員連盟で話し合いの場が持たれ、今回の決定に至ったとのこと。
世界中が注目する史上初の興行ということで、F1界のドン、FOAのバーニー・エクレストンの賛成意見が決定への大きな決め手になった模様。
レースの予選は富士スピードウェイで通常通り行われ、決勝グリッドを決定。決勝は富士スピードウェイからスタート。コースをたった2周してサーキットを飛び出し、片面封鎖された東名高速を経由、鈴鹿サーキットまで全開走行する。鈴鹿サーキット到着後は、サーキット1周のみをラップしてチェッカーフラッグを受ける。
途中ピットストップするサービスエリアは各チームが自由に選択可能。トップチームは浜名湖SA辺りの利用が見込まれるため、現在浜名湖SAに大規模な観客席の建設工事が進行中。
なお、グランプリ当日は、東名高速道路の脇への進入も許可され、日本政府から配られる日本の旗を振っての応援も可能だ。
ちなみに、この世界中が注目する日本での一大イベントの成否を見て、中国が上海サーキットと北京サーキットを結ぶ、世界最長「中国グランプリ」を計画中とのこと。