マクラーレン・メルセデスは、現地時間(以下、現地時間)23日、スペイン・バルセロナのサーキット・ド・カタル二ア(1周4.627km)において、2006年F1世界選手権を戦うニューマシン『MP4-21』をシェークダウンした。1999年にミカ・ハッキネンがドライバーズタイトルを獲得して以来、6年間タイトルから遠ざかっているチームは、この日シェークダウンされた『MP4-21』と共にタイトル奪還を目指す。
この日のバルセロナは朝から快晴に見舞われ、9時15分(日本時間17時15分)にテストドライバーのペドロ・デ・ラ・ロサのドライブでコースインしたニューマシン『MP4-21』は、イニシャルチェックを中心にゆっくりと1周を走行し、シェークダウンを終えた。年明けのヘレステストでお目見えしたチーム創設当時のオレンジ色を身に纏った『MP4-21』は、昨年キミ・ライッコネン、ファン-パブロ.モントーヤのドライブで10勝を挙げ、無冠ながら最速マシンの称号を得た『MP4-20』の進化型マシンで、フロントノーズはより細く、新開発の2.4リットルV8エンジンを搭載するマシン後部はコンパクト化が図られ、サイドポンツーン下部はより絞り込まれている。
ニューマシン『MP4-21』のシェークダウンを担当したP.デ・ラ・ロサは、チームのプレスリリースを通じ、「きょうは『MP4-21』をドライブできて、本当に嬉しいよ。マシンの最初の印象はいいけど、もちろんもう少し多くのラップをこなす必要があるので、真のポテンシャルを図るには早すぎるね。きょうのシェークダウンでは僕たちが『MP4-21』とメルセデス-ベンツ『FO 108S』V8エンジンに慣れることに集中し、ニューマシンに必要とされる様々なシステムのチェックを行なった」と語った。
この日シェークダウンされたニューマシン『MP4-21』は、明日24日から2日間をJ-P.モントーヤ、26日から2日間をK.ライコネンがドライブし、本格的なマシン開発プログラムに取り組む。テストドライバーのP.デ・ラ・ロサ、ゲーリー・パフェットは、V10エンジン搭載の暫定マシン『MP4-20』を使用し、ミシュランタイヤの開発プログラムを行なう予定。
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