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FIA、2006年F1参戦リスト発表――アグリチームの名前なし

2005-12-03 13:21:11 | F1
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現地時間の12月1日(木)、FIA(国際自動車連盟)は、2006年F1世界選手権のエ
ントリーリストを発表した。しかし、残念ながら元F1ドライバーの鈴木亜久里
代表がエントリー申請していた新チーム「スーパーアグリ・フォーミュラ1」
の名前は同リストに掲載されなかった。同チームは「書類に不備があったため
で、再申請を行う」と話し、「まだ認可される可能性はある」と説明している
。しかし、英国のメディアはその理由を新規参入時に必要な供託金4800万ドル
(約57億6000万円)が期限までに払い込まれていなかった為だと報じている。
再申請でF1参入が認められる為には、3月の開幕戦までに他の10チームの合意
を得る必要がある。

これ以外に注目されていたBAR・ホンダの新チーム名が「ラッキーストライク
・ホンダ・レーシングF1チーム」となり、コンストラクター名は「ホンダ」と
なる事が発表された。ザウバーを買収したBMWチームは「BMWザウバーF1チーム
」、ミナルディを買収したレッドブルの第2チームは「スクーデリア・トロ・
ロッソ」、ジョーダンを引き継いだミッドランドは「MF1レーシング」のチー
ム名で参戦する。また、正式発表がなかったミッドランドの第2ドライバーに
はティアゴ・モンテイロの名前が掲載された。また、トヨタは今季ポイントを
多く獲得したラルフ・シューマッハに先のカーナンバー(エースナンバー)を
与えており、ホンダのバトンはバリチェロに先のカーナンバー11番を譲ってい
る。なお、FIAリストではBMWザウバーのドライバー名にはニック・ハイドフェ
ルトしか掲載されていないが、1日になってBMWはジャック・ヴィルヌーヴの残
留を正式発表している。

・スーパーアグリに来季F1参戦の可能性はあるのか?
FIAが1日発表した2006年F1世界選手権のエントリーリストには、鈴木亜久里代
表の『スーパーアグリ・フォーミュラ1』の名前がなかった。これに関して同
チームは声明を発表し、その中で鈴木代表は「私たちのチームの名前は残念な
がらリストに掲載されていませんでした。理由としては参加登録に関する手続
きに不備があったためです。FIAとの協議のもとにこれを改め、参加登録申請
をし直すことにいたしました。私たちの目標はあくまでも来年の開幕戦のグリ
ッドに並ぶことです」とコメントしている。

同チームは既に動き出しており、このままで終わるわけには行かない。彼等は
英国・リーフィールドにある元アロウズF1の本拠地を買収しているし、アロウ
ズやマクラーレンに在籍していたマーク・プレストンをチーフテクニカルオフ
ィサーに起用し、彼を中心にF1参戦への準備が着々と進んでいる。ホンダV8エ
ンジンの供給は元より、タイヤについてもブリヂストンは彼等へのに前向きな
姿勢を見せている。残された問題はシャシーで、これについては当初今年BAR
・ホンダが使っていたシャシーをベースに新しいクルマを作り上げると見られ
ていたが、どうもこの方法はFIAから認められなかった様だ。その為、彼等は
2002年型の元アロウズのF1シャシーを現在その権利を持っている元ミナルディ
代表のポールストッダートから買取り、それをベースに来季用のクルマを作り
上げる計画だとも報じられているが、これについてはまだ正式な発表が行なわ
れておらず、この点がネックになっているとも考えられている。

殆どの英国メディアは、今回スーパーアグリのエントリーが認められなかった
理由を、彼等が4800万ドルの供託金を払い込めなかったからだとしているが、
理由がどうであれ、これらの問題の全てが解決され再申請したとしても、それ
が認められるのはかなり難しい状況のようだ。何故なら、再申請が認められる
為には他の10チームの合意が必要になって来るからだ。かなり信用のおけるF1
ウェブサイトである『グランプリ・コム』はこの点に関してかなり厳しい見方
をしている。同サイトによれば、他のチームは自分達の立場が悪くなる様な事
には決して合意しないだろうと語り、その例として1993年にウィリアムズがエ
ントリー申請期限を1日間違えて、提出期限に間に合わず、エントリーリスト
に掲載されなかった時の事を紹介している。ウィリアムズはその時全チームの
同意を得るべく奔走したが、前年彼等はワールドチャンピオンを獲得していた
に係わらず、ベネトンとミナルディの同意が得られなかったと言う事だ。しか
し、その後何とか妥協が成立し、ウィリアムズは同年のF1選手権に出場する事
が出来た。

鈴木代表は書類上の不備だと語っているが、エントリーリスト発表までにその
不備はFIAから指摘されているはずだから、簡単な書類上の問題であれば既に
クリアされていたはずだ。そうでない所を見ると、かなり難しい問題がそこに
存在する事が想像される。その上、それがクリアされたとしても、他のチーム
の承認を得る為にそれ以上の困難に直面する事になる。ただ救いがあるとすれ
ば、FIAもF1界の首領バーニー・エクレストンもここ数年F1チームの数を増や
そうと努力を続けている事は確かであり、彼等が積極的に他のF1チームに働き
かけてくれれば、その実現もあり得ない事はないだろう。FIAと緊密な連絡を
取りながら全てをクリアし、必ずや開幕戦のグリッドに並んでいてもらいたい
ものである。


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