私はアラフィフなので、子供の頃には8月になると戦争体験者の語る体験談の番組がテレビでたくさん流れていました。
新聞にも戦争の記事がたくさん…
子供の読む本にも戦争や空襲を題材にしたものがたくさんあり、時にはそれで読書感想文を書いたりしたこともあります。
そんな話を聞いたり、本を読んだりした夜は「もし戦争になったらどうしよう」と怖くなり眠れなくなっていました。
飛行機の音がしたり、夕暮れの空を見上げたりしたとき、ふと「戦争」になったらどうしようという不安が込み上げてきました。
また、戦争体験者の話というのは、ご自身の体験談なので聞いているこちらにもリアルに伝わり、自分と同じ年頃の子供たちがどんなに辛い恐ろしい目にあったかがよくわかりました。
しかし、いつしかそんな番組を目にすることも少なくなりました。
戦争体験者の身内も亡くなりました。
少なくとも、8月は夏休みの楽しい時期でありながらも「戦争」という重い空気が日本を覆う季節でした。
この空気を覚えているのは私の世代が最後かもしれません。
平成生まれの人たちはもうわからないと思います。
かつて、勇気を出して自らの体験を語ってくださった方たちの貴重なお話を伝えていくことが必要だと思います。