さて、花粉舞い散るなか、八十四番屋島寺へ行ってまいりました。
前回は車で登ったので、今度は歩きで登ろうということに。
登山口がわからなくて車でぐるぐるしていたら、公共施設の駐車場に立っているおじさんがいたので声をかけて登山口を教えてもらいました。
そのおじさんはとっても詳しく道を教えてくれ、車もここに止めとき、すぐそこだから。と言うのでお礼を言って車から荷物を出していると、おじさんが自分の車から一枚のリーフレットを持ってきて渡してくれました。
「登山道を登っていくと、遍路道と屋島城跡の道に分かれています。城跡の道はちょっときついけどなかなか見られないので良かったら」と言うのです。
屋島に城なんかあったっけ?!
と思っていたら、「古代の城です、ここの城の石積みを発見したのは私なんです」
ええー!!
何気なく声をかけたけどこのおじさんはすごい人だったのだ。
で、結構な坂道の登山道を歩き、
遍路道と城跡の分かれ目まで来たとき、城跡へと続く階段がこれまた急でやだなぁと思ったけど、おじさんに出会ったのも何かの縁と500段くらいの階段(これもおじさん談)を登りました。
健脚コース、なんて書いてあるよ。
大きな石塁が復元され、表示板からはこの城が日本書紀に記載されていたことがわかりました。
うーん!古代ロマン!
「あかねさす紫の雲」の世界だわぁ(ヅカネタです)
何人もの人が写真を撮ったりしていました。
おじさんの発見が復元に繋がったのです。
そこからさらに歩いて屋島寺の山門前に到着。
すると、下で会ったおじさんが山門の前でお掃除されていて、今度はおじさんが声をかけてくれました。
さらに詳しく屋島城のレクチャーを受ける私たち(笑)
屋島寺も屋島城の城内だそうです。
「ウィキペディアとかに私が乗ってるから見てね~」とおっしゃるので帰宅してウィキペディアと頂いたリーフレットを熟読。
城跡は発見されていたけど、資料に乏しく日本書紀に記載されている城だと確証がなかった状態であったのを、一市民のおじさんの発見で研究が進んで屋島城が幻の城ではなくなった、、、と。
か、、かっこええ~!!
なんとなくシュリーマンのトロイア遺跡発見のようなロマンのある話です。
屋島は源平合戦で名高い場所ですが、このような古代からの歴史がある場所だったのですね。
古代城って初めて知りました。
お城、と聞いて通常イメージするのは「中世城」です。
おじさんも登場する「屋嶋城」についてのリンク
いつもと違うルートを選んだことで、素敵な縁に恵まれた1日でした。