児玉時計店 ブログ

時計・メガネ・宝飾・補聴器 取り扱っております。
古い時計の修理もご相談ください。

シルバーケース ポケットウォッチ

2023-04-14 | 修理
こちらもオーバーホールでお預かりいたしました

銀ケースのポケットウォッチ。

裏ブタを開けて

機械を取り出します。

針と文字板を外し、

ムーブメント単体で各部をチェックします。

ヒゲゼンマイ末端が荒っぽい取り付け方でした。
カーブの変形とともに、末端も修正します。

各部品を分解していきます。

ゼンマイの入った香箱。

蓋を開けて洗浄、

注油を行い組み立てます。

レバー類にはサビが発生していましたので

使用可能な状態に出来るだけ取り除きます。

曲がっていたリューズ。

折れないように慎重に曲がりを修正しました。

各部品を組み立てて注油を行います。

サビの取れたレバー類で、

切り替えのリューズ操作もスムーズに動きます。

針と文字板を取り付けた機械を

洗浄したケースに組み込んで

完成!!

シルバー925ケース ポケットウォッチ

2023-04-13 | 修理
お得意様よりお預かりしました、

スターリングシルバーケースの
エルジン ポケットウォッチ。

オーバーホールを行います。

ケースから機械を取り出します。

文字板を慎重に取り外し、

ムーブメント本体を分解、

各歯車を取り外していきます。

天真を受ける穴石には、

劣化した油が固着していました。

ゼンマイの入った香箱は

蓋を開けて古いグリスを洗浄し、

新しいグリスを注油、蓋を閉めます。

きれいに仕上げた各部品を組み立て注油を行った

ムーブメントに文字板と各針をセットして、

洗浄したケースに組み込んで

完成!!

使い込まれたスターリングシルバーのケースが
いい雰囲気を出しています。

チェリーニ K18 手巻き

2023-03-06 | 修理
形見の時計ということで、
オーバーホールのご依頼を頂きました

K18ケースのロレックス チェリーニ。

皮バンドを取り外し、

裏ブタを開け、

状態をチェックし

ケースから機械を取り出します。

文字板と時分針を取り外し

ムーブメントの分解を行っていきます。

テンプ受けの止めネジは折れて再使用は不可能。

分解を進めていきます。

各歯車の様子、

3番車の上ホゾはサビと
劣化した油がまとわり付いていました。

ゼンマイの入った香箱は

蓋を開け古いグリスを洗浄し注油後、

蓋を閉めます。

テンプ受け止めネジは、純正品の入手が困難のため

頭の形状とピッチが合うものを探し出し

取り付けました。

きれいに仕上げた各部品を

組み上げたムーブメントに

文字板と時分針をセットします。

裏ブタ側に機械を組み込んで

ケースを取り付けます。

元通りに皮バンドを取り付けて、完成!!

マーク入りのリューズに痛みの少ないことや

専用尾錠も残っているので

大切に扱われていた様子がうかがえる時計です。

S クォーツ置時計 40年物

2023-01-20 | 修理
修理に持ち込まれましたセイコーのクォーツ置時計。

裏側の文字印刷から40年以上経っているようです。

「記念品としていただいたものなので動くようにしたい。」
とご依頼を頂きました。

裏ブタを開けて

カバーを外します。

表側の

ガラスとガラス縁を外し、

時分秒針を取り外していきます。

なんと、ムーブメントは接着剤で止められていましたが、
ベース側も傷めずに取り外すことができました。

おそらく、年代的には単2電池を使うムーブメントが
搭載されていたのを、近年になって単3電池のムーブメント
に交換、安易に接着剤で取り付けられたものと思われます。

現在は単2電池仕様のムーブメントは入手できませんので、
新品の単3電池仕様のムーブメントを用意します。

接着止めでは後々のメンテナンスのためにも
よろしくありませんので、

ムーブメント固定用の専用中枠を制作し、

既存のネジ穴を活かしたネジ止め方式で

ムーブメントを確実に固定します。

これで後年、修理が必要になった時にも
対応可能になります。

文字板側に

各針とガラス・ガラス縁を取り付けます。

裏側にカバーと

裏ブタを取り付けて

完成!!



S スカイライナー 21J ゼンマイ切れ     3/3

2023-01-19 | 修理
セイコー スカイライナー 21石のつづき。

傷と汚れがこびりついた年季の入ったケース。

ベゼルとプラ風防を外し、分解します。

ケース本体。

ベゼル下になる箇所のサビと汚れを

出来るだけ除去します。

プラ風防は傷を磨き上げます。

きれいになった各部品を

組み立てたケースに

仕上がった機械を組み込みます。

専用の新品パッキンを入れて裏ブタを閉めます。

SEIKOマーク入りの純正メタルバンドを取り付けて

完成!!

きれいになった風防で視認性も良好になりました。