宇宙
2017-05-18 | 修理
先進性のあるデザインや素材を使うのが得意な時計メーカー “ラドー 。
そのためかラドーの自動巻き腕時計には、宇宙を引用した名前のものがあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/4d/941b9e903a073c4d31a616f6bb0d8bfc.jpg)
こちらもその中のひとつ、“ラドー スペース ウェーブ”。
あと数年で100歳になられるお客様、慣れ親しんだこちらの時計を
お使いになりたいと、オーバーホールをご依頼いただきました。
外装も傷の多い状態でしたが、中もかなり使い込まれた様子です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/82/b18910af0e4d3b86812943c601dcf955.jpg)
ケースから取り出して、分解して行きます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/a5/d6293cdb1804447ad9c4644aae2df5a3.jpg)
丸穴車を取り外そうとすると、中心の座金が大きさの違うものが組み込まれてました。
ガタツキが大きいので手巻き時にトルクがかかると、
隣の角穴車とかみ合いが悪くなりうまく巻き上げができません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/11/bba41cd6d012f681d7524cc60e2fb9fa.jpg)
古いムーブメントのため部品入手が困難なので、時計旋盤にて新規に製作します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/14/9e0066e45130b799b5d2a29f4e1588d6.jpg)
まず素材の中心に穴をあけ、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/1b/e98fa36d45a2cb86b0bc433ec09a4260.jpg)
外径を丸穴車の穴のサイズに削り出します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/26/99f48840979d6c3a01519421fc938f85.jpg)
仮組みして確認します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/3e/cfb7c10ea58086f7e9145901f528f743.jpg)
熱処理後、摺動部を磨き組み込みます。
スムーズに巻き上げができるようになりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/db/704e33ad19953eaf1fa42573fd94f6a8.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/05/98e03498f333b6f49630cec5613c0fe0.jpg)
完成したムーブメントを、ケースに組み込み、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/1d/7416c4df3e0245e9713234de5cef0dd4.jpg)
完成!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/4e/7dff95bcfe73fd9a1fff45fa1594e4a5.jpg)
オリジナルの金属ベルトも良い雰囲気。
ご使用のお客様と共に、長寿の時計です。
そのためかラドーの自動巻き腕時計には、宇宙を引用した名前のものがあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/4d/941b9e903a073c4d31a616f6bb0d8bfc.jpg)
こちらもその中のひとつ、“ラドー スペース ウェーブ”。
あと数年で100歳になられるお客様、慣れ親しんだこちらの時計を
お使いになりたいと、オーバーホールをご依頼いただきました。
外装も傷の多い状態でしたが、中もかなり使い込まれた様子です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/82/b18910af0e4d3b86812943c601dcf955.jpg)
ケースから取り出して、分解して行きます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/a5/d6293cdb1804447ad9c4644aae2df5a3.jpg)
丸穴車を取り外そうとすると、中心の座金が大きさの違うものが組み込まれてました。
ガタツキが大きいので手巻き時にトルクがかかると、
隣の角穴車とかみ合いが悪くなりうまく巻き上げができません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/11/bba41cd6d012f681d7524cc60e2fb9fa.jpg)
古いムーブメントのため部品入手が困難なので、時計旋盤にて新規に製作します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/14/9e0066e45130b799b5d2a29f4e1588d6.jpg)
まず素材の中心に穴をあけ、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/1b/e98fa36d45a2cb86b0bc433ec09a4260.jpg)
外径を丸穴車の穴のサイズに削り出します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/26/99f48840979d6c3a01519421fc938f85.jpg)
仮組みして確認します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/3e/cfb7c10ea58086f7e9145901f528f743.jpg)
熱処理後、摺動部を磨き組み込みます。
スムーズに巻き上げができるようになりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/db/704e33ad19953eaf1fa42573fd94f6a8.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/05/98e03498f333b6f49630cec5613c0fe0.jpg)
完成したムーブメントを、ケースに組み込み、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/1d/7416c4df3e0245e9713234de5cef0dd4.jpg)
完成!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/4e/7dff95bcfe73fd9a1fff45fa1594e4a5.jpg)
オリジナルの金属ベルトも良い雰囲気。
ご使用のお客様と共に、長寿の時計です。