児玉時計店 ブログ

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カルティエ 磁気入り

2019-02-04 | 修理
オーバーホールでお預かりいたしました、
カルティエのオートマチック腕時計。

「リューズが外れてしまう。」とお客様。

裏ブタを開けてみると、巻真からサビが噴出していました。

サビた巻真がケースに固着していましたが、
何とか機械を取り出すことに成功。

ケース内側にもサビの汁がこびり付き、

ムーブメント本体にも

サビの粉が散らばっていました。

巻真に連動する部分は、

サビが広がっていましたので、

元凶の巻真を摘出し、

サビが伝わって使用不可能な部品を、新品に交換します。

もう一つ、重大な問題が磁気入りでした。
スチール製の針が、時・分・秒とぶら下げることが出来るほどです。

精度に悪影響を及ぼすため、
すべての部品を、脱磁処理しました。

ケースチューブ部分も、

汚れを取り除き、

仕上がったムーブメントを、

取り付け完成!!

磁気入りの原因は、磁気ブレスレット。
お渡し時、お客様に伺うと磁気入りのブレスレットだとは知らずに、
時計と一緒に着けられていたとのことでした。



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