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愛の巣編、京牙さんが配信になったので、早速読んできた。
配信用のイラストを見ると分かる通り、今回の京牙さんはただならぬ感じ。
眼光鋭いし、あの左目の包帯は何?! とドキドキしながら読み始めた。
ゆっくり楽しむつもりだったのに、先が気になって最後まで読んじゃった。
もちHAPPY endだった。
愛の巣編、実は雪之丞はまだ読んでない。
雅のがやっぱり一番よかった。
あの自信満々な雅が無様にやられて、焦って苦しむところがぐっときたわけだけど。
千影はヒロインとあの家に篭っていると里の天狗族が陰陽師たちにやられて、誘き出される…という話。
ヒロインと里の者たちを天秤にかけることになった苦しみの話。
愛の巣編の沙門の話は雅の話についで好き。
他の妖かし達とちがって、沙門は戦う系の妖かしじゃないので、どうしても不利。
陰陽師たちは、あの雅すら苦戦した相手なので、沙門ではまったく歯が立たない。
しかも、一番得意な結界すら陰陽師たちに破られる。
そこで、綺龍に契約者を「もっと強い妖かしに変えろ」と言われ、綺龍と仮に契約を結ぶことになって…。って、いう話。
戦闘専門じゃない沙門がヒロインを守りたいのに守れないで苦悩するところは本当に切ないよ。
つまり、それぞれ、愛の巣編では彼には試練が与えられてるみたいだね。
さて、京牙さんの試練なんだけど…。
京牙さんは狼男で、満月の夜には野生に戻っちゃう。
それで、二人だけで暮らすようになると満月も重なって、いつもより野生化しちゃって、ヒロインを傷つけてしまう。(心をというんじゃなくて、実際の傷。力の加減が効かなくなった。)
我にかえった京牙さんは気落ちして謝るんだけど…。
雅編では仕事に行くことにこだわったヒロインの行動で、陰陽師たちに襲われたけど、今回はヒロインが着替えを忘れてきたことが原因になる。
京牙さんはこっそり自分一人で取りにもどるんだけど、その時に陰陽師に襲われてしまう。
雅がコテンパンにやられるくらいなので、京牙さんも無傷では居られない。
なんとか高速移動で帰ってくるものの、背中は傷だらけ…。
しかも、左目もやられたとかで自分で包帯を巻いて帰って来てる。
背中の傷はヒロインとのイチャイチャで治ってくるんだけど。
実は左目の傷は、それを受けた時に陰陽師の呪いも受けていて、それがためにいつまでも治らない。
治癒専門の沙門に治してもらおうとすると、呪いの傷のところから沙門の力を吸い取ってしまおうという力が働いて、治癒すること自体が危険だとわかった。
京牙さんに触れすぎると危険がヒロインに及ぶので、それを恐れて京牙さんは寝室すら分けようとする。
愛の巣編、雅ではエッチにつぐエッチ(^▽^;)だったのに、雅につぐエロの京牙さんがヒロインとは軽いキスとか手をつなぐとかしかできない。
おまけに、左目の傷からだんだんと京牙さん自体が陰陽師に乗っ取られていって…。
ヒロインに危害を加えるかも…と恐れる京牙さんは切ないです。
元々、飄々としてて、いつでもジョークを言ってみんなを和ませたり、自分の苦悩をあまり人にはみせない人(妖かし)だしね。
あとになるほど、だんだん余裕もなくなっていく。
最後の対決部分では京牙さんは完全に陰陽師たちに操られた飼い犬状態でハラハラします。
ヒロインの血と機転、呼びかけで京牙さんは正気にもどるけど、本当に愛の巣編は二人の愛が試されてるって感じです。
あとね、これは愛の巣編共通なんだけど、二人が暮らす綺龍の別荘が大正レトロなインテリアでなんか好き。
まだ読んでない雪之丞とまだ配信されてない新羅も期待しよう。
眠たくって、うつらうつらしてる時にいつも思い出す光景がある。
大きくて温かい背中。
そこに私は負ぶさってる。
とにかく眠たくて、目は開けられないけど…、それが大好きな人の背中だってことはよく分かってた。
心地よいまどろみの中で、その人の匂いに包まれて、私は負ぶさってる。
時折、その人の声が聞こえた。
「…ったく…、なんで寝ちまうんだよ…。だから、さっきもう帰れって言ったのに…。風邪引いたらどうすんだよ…」
乱暴な口調とはうらはらにその声はとても優しかった…。
その声が子守唄のようで…、私の意識はまた遠のく。
チャイムの音がして、玄関のドアがガチャリと開く。
そして、もう一人の大好きな人の声が響く。
「あら、譲二くん…。百花、寝ちゃったのね…。ごめんなさい、重たいのに…」
「いえ…大して重たくないですから…」
手が伸びて来て、大好きな人の背中から引き剥がされそうになって、私は慌ててしがみついた。
「いやぁねえ…、百花ったら…しがみついて離そうとしないわ」
「っと…、良かったら、俺ベッドまで運びますよ?」
「ごめんね…、そうしてくれる?主人はまだ帰って来てないのよ…」
そして、私は温かい布団に寝かされる。
「行かないで」って言いたいのに、口はうごかない。
その人が優しく私のおでこを撫でてくれる感覚だけが分かった。
「じゃあな…ちび…。また公園でな…おやすみ」
私も動かない口で「おやすみ」と言った。
☆☆☆☆☆
「百花ちゃん…百花ちゃん」
優しい声がして、誰かが私の髪を撫でている。
「…そろそろ起きないと…学校遅刻しちゃうよ…」
目を開くと目の前に大好きな人の顔がある。
優しい瞳で私の顔を覗き込んでいる。
「あ、マスター、すみません…起こしていただいて…」
「おはよう、百花ちゃん」
マスターはにっこりと微笑んでくれた。
「おはようございます」
「そろそろ起きて。朝ご飯はもう出来てるから…、それにここのところ…。寝ぐせになってるから直さないとね」
「はい!すみません、マスター」
マスターはちょっと困ったような顔で微笑んだ。
「それと…、二人だけの時は俺のことなんて呼ぶんだっけ?」
「あっ!ごめんなさい…譲二さん」
大好きな人の名前を口にして顔が少し火照ってしまう。
「うん。正解…これはご褒美」
譲二さんは見事な早技で私の唇に軽いキスをした。
ますます真っ赤になる私に
「じゃあ、下で待ってるからね」と微笑んで、譲二さんは去って行く。
あの頃と同じ…大きくて優しい背中。
私はその背中を追いかけるために急いで着替えを始めた。