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吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二の妄想小説。譲二ルート続編のお話を彼氏目線で眺めてみました。
ネタバレありです。
☆☆☆☆☆
茶倉譲二 続編第七話~その2
〈譲二〉
階下に戻り、百花ちゃんに兄貴から聞いたことを伝えた。
彼女は難しいことを一生懸命に理解しようと、真剣に話を聞いてくれた。
(ごめんね。大人の事情に巻き込んでしまって…)
俺は彼女に質問されるまま、なるべくわかりやすく説明した。
そして、一番言いにくいことを彼女に伝えた。
譲二「とりあえず明日、実家に戻ってみる」
言い訳がましいと思いながら口にする。
譲二「詳しい話を聞かないと、なんとも言えないしね」
百花「はい…」
百花ちゃんは不安そうに俺を見つめた。
俺は彼女をなだめるように顔を覗き込む。
譲二「大丈夫、そのまま帰って来ないなんてことないから」
百花「…譲二さん」
譲二「その間、店は閉めていくよ」
譲二「百花ちゃん、もし一人で不安だったら誰かに…」
百花「いえ…大丈夫です。私、ここにいます」
健気な彼女が愛おしくて、そのか細い身体をギュッと抱きしめた。
百花ちゃんを抱きしめていると、不安な気持ちが安らいでいく。
俺はもう…百花ちゃん無しではダメだな…。
その3へつづく