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インデックス 茶倉譲二ルート…茶倉譲二の小説の検索用インデックス。
インデックス ハルルートの譲二…ハルくんルートの茶倉譲二の小説の検索のためのインデックス。
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頼れるみんなの兄貴として、ヒロインと幼なじみたちとの恋愛模様を応援しつつ、自分の気持ちには蓋をして、ちょっと落ち込んでみたり…。
そんなちょっと情けないけどラブリーな譲二さんを王道のいっちゃんルートでウオッチングしてみようと思う。
自分のルートのヒロインにも自分から告白できない譲二さん。
そんな譲二さんが他人のルートのヒロインに気持ちを打ち明けられるわけも無く…。
☆☆☆☆☆
譲二さんの愚痴(一護本編7話)~その1
今日は珍しく一護と百花ちゃんもクロフネに来てくれている。
一護は前はあんなにクロフネに来ていたのに、百花ちゃんが一護んちに住むようになって、ほとんど来なくなっちゃったんだよね。
一護、もっと来いよ。
百花ちゃん連れてさ。
俺はいそいそと2人にコーヒーとサンドイッチを配った。
譲二「百花ちゃん、一護の店のお手伝いは慣れてきた?」
百花「はい」
百花ちゃんは嬉しそうに言う。
百花「この頃は店番だけじゃなく、ケーキ作りもお手伝いさせてくれるようになったんですよ」
一護「あれは手伝いにはなってないだろ?」
百花「でも、倫護おじさん、『職人に向いてる』って言ってくれたよ。『百花はぶきっちょだが、根気があるな』って」
譲二「それは良かったね」
一護「お前がぶきっちょで、褒めるところがねーからそう言ったんだよ」
百花「そんな~」
譲二「根気は大事だよ。百花ちゃん、頑張ってるんだね」
百花「ありがとうございます」
百花「それに、一護くんだっておじさんに『筋は悪く無い』って言われてたじゃない」
一護「そんなの当たり前だろ」
百花「だったら、もう少し厨房に…。倫護おじさんだって『鍛えてやる』って…」
一護「お前、一々うるせーよ。親父とケーキ作るのが性に合わねえだけだよ」
百花「…」
一護「お! ハル、面白そうなゲーム持ってるじゃんか…。俺にもちょっとかせ!」
春樹「え~。前にもやっただろ?」
一護がカウンターを離れてみんなのところへ移動した。
百花「二人とも、もう少し素直になればいいのに…」
百花ちゃんは寂しそうに一護の後ろ姿を見つめる。
譲二「それ…、一護と倫護さんのこと?」
百花「はい。一護くんが私の代わりに生クリームをホイップしてくれたんですけど、それを味見した倫護おじさんは店にだって出せるって言ってくれたんです」
譲二「そうなんだ」
百花「だけど…それが一護くんが作ったって分かった途端、『ふん、まだまだだな』って言うんですよ」
譲二「やっぱり一護の親父さんだね、倫護さんは。その素直じゃないところが」
心配そうだった百花ちゃんがぷっと吹き出した。
百花「本当にそうですね。なんだか、マスターと話してるとなんだか元気が出て来ました」
譲二「なら、良かった。また、時々こんなふうにクロフネにも来てよ、一護を連れてさ」
百花「はい」
2人でにっこり微笑みあった。
その時…。
一護「おい! 百花! なに、マスターとこそこそしてんだよ! こっちへ来い!」
百花ちゃんは「はーい」と可愛い返事をして、一護のところへ駆け寄った。
あ~あ、せっかく百花ちゃんと2人で話が出来たのに…。
一護にはかなわないよな…。
全く…。
その2へつづく