恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

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恥ずかしい(/ω\)

2015-04-21 15:38:14 | 日記

現在、ブログ村の夢小説の注目記事にこんなのが載っている。

 

これは、例によって予約記事を間違って現在日時で公開したやっちまった記事である。

 

いつもはupしたってすぐには反映されないのに、こういう時に限ってブログランキングにもブログ村にもしっかり反映されてた。

 

それで、公開日時はちゃんと訂正したのだが…。

なぜかブログ村に注目されてしまった。

もちろん、クリックしても見ることはできない…未来記事だから。(^▽^;)

 

ブログ村さん、恥ずかしいからさっさと消してよ…。

 

 

 


ハルくんの独り言(本編6話)その4

2015-04-21 07:58:25 | 吉祥寺恋色デイズ 種村春樹

ハル君ルート本編をハル君目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o

ハルくんの独り言(本編6話)その3へ


☆☆☆☆☆
種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ

☆☆☆☆☆

ハルくんの独り言(本編6話)その4


一人で落ち込んでいたら、紗枝の声がした。

紗枝「お兄ちゃん!!」

春樹「紗枝、来てくれたんだ」

紗枝「うん! 紗枝、一人で来たんだよ」


誇らしげに言う紗枝がたまらなく可愛い。


春樹「そっか、じゃあ帰りは俺と帰ろう。遠くに行っちゃダメだぞ」

紗枝「うん!」


嬉しそうな紗枝が俺の腕にしがみついて来た。


春樹「痛っ! 紗枝、そこ触んないで!」

紗枝「えっ?・・・あっ、お兄ちゃんまた怪我してる!」


紗枝が心配そうに俺の顔を覗きこんだ。


紗枝「お兄ちゃん、死んじゃうの!?」

春樹「ははっ、これくらいで死なないよ」

紗枝「でもお兄ちゃん、ずっと元気ないもん!」


俺は慌てて明るく言った。


春樹「大丈夫。そんなことないから」

紗枝「でもでも! 毎日帰ってくるの遅いし、昨日もずっと起きてたし…」

春樹「紗枝はそんなこと心配しなくてもいいの。
それより、向こうに紗枝の好きなクジあったよ。
お小遣いあげるから遊んできな?」

紗枝「うん!!」


紗枝が元気に走って行く後ろ姿をぼんやりと眺める。


百花「あの、ハルくん」

春樹「佐々木!」

2人「さっきは、ごめんなさい!」


2人で同時に謝ってしまって顔を見合わせる。


春樹「え?」

百花「どうして、ハルくんが謝るの?」

春樹「だって、佐々木のこと、すごい傷つけただろ? 10年、離れたくて離れたわけじゃないのに」

百花「それは…」


言いよどむ佐々木をからかう。


春樹「え!? もしかして、俺らと離れたかったの?」

百花「そんなことないよ!
 ていうか、本当に謝らなくちゃいけないのは、私の方だよ!
 みんなのこと、ハルくんのこと、ヒドイこと言ってごめんなさい」

春樹「…じゃあ、俺が傷つけちゃったのとおあいこね。
だって、みんなの10年間、知らなくて当然なわけだし。
それに…佐々木は、俺が将来のこと言ったから不安に感じちゃっただけなんだろ?」

百花「…」

春樹「なら、佐々木が考え込んじゃった原因は俺じゃん? だから、佐々木は悪くないよ」

百花「…優しすぎるよ、ハルくんは」

春樹「そんなことないって! それにしても、よかった! 無事に戻ってきてくれた」


俺は佐々木の頭をくしゃっと撫でた。こんなこと10年前には出来なかったよな…。

あの頃は佐々木は俺より少し大きいくらいで…。

でも、今はこんなに小さい。

佐々木が恐る恐る言う。


百花「…もう怒ってないの?」


俺はにっこり笑った。


春樹「最初から怒ってないから」

百花「でも…」

春樹「俺、そんなに根に持つタイプに見える?」

百花「うーん…最近のハルくんのことは、あんまり分からないから」


正直な佐々木の言葉に苦笑が漏れる。


春樹「何それ、ちょっとショック。そこまでガキじゃないよ、俺」

百花「あ…そ、そういう意味じゃなくって」


佐々木、慌ててる。可愛い。


春樹「分かってるって。もう気にしないでいいから」

百花「…うん」


もうこの話はしたくなくて、俺は話題を変えた。


春樹「あ、そういえば、俺のオブジェ結構売れてるよ? 変わった形してるね、とか言われて」

百花「ホントだ! 残り少ないね」

春樹「頑張って作ったから、全部売れてくれるといいんだけど。ふぁ…眠っ」

百花「ハルくんって、どうしてそんなに頑張るの?」

春樹「…頑張ってないよ」

百花「…でも…」

春樹「俺は、俺に出来る事をやってるだけだから」


佐々木…。

俺、佐々木が思うほどすごい人間じゃないから…。

やらなきゃいけないこと、自分にできること…。

それだけだよ…俺がやってるのは。


本編6話 おわり


ハルくんの独り言(本編7話)その1へ


ハルくんの独り言(本編6話)その3

2015-04-20 07:51:30 | 吉祥寺恋色デイズ 種村春樹

ハル君ルート本編をハル君目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o

ハルくんの独り言(本編6話)その2へ


☆☆☆☆☆
種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ

☆☆☆☆☆

ハルくんの独り言(本編6話)その3
佐々木がまたぽつりと言う。


百花「…ハルくんは、お店、継ぐの?」

春樹「どうしたの、急に」

百花「なんとなく、気になって…」

春樹「どうだろう…たぶん、この調子なら、そうさせてもらえるかもね!」

百花「そっか…」


子供の頃から当たり前に店の手伝いをして来た。

両親とも忙しそうだったし、特に紗枝が生まれてからはおふくろは紗枝にも手がかかるから俺が頑張らないとって思ってきた。

お客さんは両親だろうと俺だろうと普通にアドバイスを求めてくるし、花の名前も特徴も全部頭に叩き込んどかないと一人で店番はできない。

適当な事を言って、後でおやじに叱られたこともある。

品種改良で新しい花はどんどん増えるし、流行の花もその時々で変わるからいつも勉強は欠かせない。

…今はおやじ達に負けないくらいお客さんの応対は出来るつもりだけど…。

もっと頑張っておやじにちゃんと認めてもらえるようになりたい。

そんなことを考えていると佐々木のため息が聞こえた。


百花「ふう…」

春樹「3回目」

百花「え?」


佐々木、さっきから少し元気が無いな。


春樹「溜息…疲れちゃった?」

佐々木「ううん! 大丈夫!」

春樹「そう? あ! そうだ! せっかくだから、見て回ろうか」

百花「え? いいの?」

春樹「だって、初めてのフリマだろ?って、そんなにテンション上がらないかもしんないけど。
リュウ兄! 俺ら、ちょっと見て回ってきてもいい?」

竜蔵「おう! いいぞ!!」

春樹「ほら、行こ!」

百花「うん…」


☆☆☆☆☆

佐々木と二人でフリマを冷やかして回る。

俺が色々と話しかけるのに佐々木はさっきから黙ったままだ…。


春樹「佐々木?」

百花「…」

春樹「佐々木! どうかした?」

百花「え? あ、ごめん! 何?」

春樹「いや、何でそんなに難しい顔してるのかと思って」

百花「ううん、なんでもない」


佐々木はにっこり微笑んだ。

でも、なんだか無理してるみたいだ。


春樹「また、そうやって強がる」

百花「強がってなんかないよ」

春樹「でも、考え事してたんでしょ?」

百花「う、うん…」

春樹「俺に解決できることかもしれないじゃん? 言ってみてよ」

百花「実はね…進路希望表、提出してないの」

春樹「ああ、あれか…佐々木はこれからどうするの?」

百花「特に決めてなくて…でも、先生に早く出せって言われてて」

春樹「早くって言われても、困るよな。そんな簡単に決められないよな」

百花「うん…」

春樹「まあ、でも焦ることないんじゃない? 佐々木のペースで考えれば…」

百花「だけど、先生に急げって言われてて」

春樹「だからって、急げるもんじゃないだろ?」

百花「でも…」


佐々木はちょっと考え込んだ。


百花「…いいな、みんな」

春樹「どういうこと?」

百花「みんなは、将来お店を継げるんだから…。私は何もやること見つけてないもん」


佐々木のその言葉に引っかかる。


春樹「…佐々木は、みんなが、何も考えずにお店を継ごうとしてると思ったの?
 …佐々木は、みんなが努力してないと思った?」

百花「それは…」

春樹「リュウ兄が野菜の栄養を覚えて、お店の常連さんの好きな野菜を覚えて、早起きして市場に仕入れに行ってるの、知ってる?
 りっちゃんが、小さい頃から練習して、名門校にまで入って練習してるのに、コンクールで入賞はしても1位になれないって悔しがってるの知ってる?」


一度喋りだすともう抑えようがなかった。

みんななんでもない事のようにやってるけど、自分の家の店を守るために頑張らなきゃって思ってるんだ。


百花「…」

春樹「一護だって、剛史だって同じだよ。みんな、努力してても、それを表に出してないだけなんだ」

百花「ハルくん…」

春樹「10年も離れてた佐々木に、そんな風に言われる筋合い、ないと思う」

百花「!」


佐々木が凍りついたように俺を見つめる。

その目を見て我に返った。


春樹「…あ。ごめん、今のは…」

百花「ううん。いいの…ごめんなさい。ちょっと頭冷やしてくる」

春樹「あ! 佐々木!!」


止める俺を振りきって佐々木は人混みの中に消えた…。

俺…なんであんなことを言ったんだろう…。

10年間、俺達と居なかったのは佐々木のせいじゃないのに…。

そうだ、佐々木のせいじゃない。

腹を立てたのは、俺自身がこの頃壁にぶち当たっているからだ。

俺は…店のことも…勉強も…空手も…。

みんなの期待に応えなきゃって思って必死にやってきた。

だけど、みんな俺が軽々とやってるって思ってる…。

俺は努力なんてしなくても何でも出来るって…。

そんなワケないだろう。

一生懸命努力してやっとこれだけしかできないんだ…。

だけど…それを佐々木にぶつけるなんて俺の八つ当たりにしか過ぎない。

佐々木は『ハルくんが頑張ってるの、みんな知ってる』って言ってくれたのに…。

俺、バカだ…。

佐々木の相談に乗ってあげるって言いながら、八つ当たりするなんて…。


その4へつづく


速水誠一郎~本編

2015-04-19 20:56:59 | 誓いのキスと7つの誘惑



配信されてたので速水誠一郎本編やって来ました(*^-^)b

やり始めたらどんどん先が気になって一挙に最後まで読んじゃった。

だけどね、一話目の好感度の針がピタッと止まったまま動かないので、三回くらいやり直した(^▽^;)。

途中から好感度の変更は効かないから、後はそのまま行ったけどね。

時々ピタッと止まるものの何とかスパハピで終わりました。

でもハピエン読むためには好感度低めで最初からやり直さないといけないのよね(^_^;)


さて、速水さんは前社長に選ばれた社長候補ではない。

ので、このルートでは二ヶ月も婚約者候補を選ぶことができなかったヒロインが6人からのラブラブコールに根を上げて速水さんに泣きつくところから進んでいく。

何しろ家の周りにリムジンは止まる(花京院さん)わ、もんじゃ焼き屋の叔父さんのところに赤薔薇もった博人くんが現れるわで、近所迷惑だからということで、速水さんちに一緒に住むようになる。

速水さんはサイボーグと呼ばれるくらい何もかも完璧で一見冷たい。
メガネかけてるところといい、まるでナイトメアハーレムのカイムさんww

ヒロインには砕けた姿を見せず朝食も完璧、お弁当まで自分で作ってる。

かと思えばリビングのソファーで眠り込んだヒロインに風呂あがりの裸で迫るのかと思えば、単にメガネを取るためだけだったり…。

ストレスからお昼を大食いしてると「未来の社長夫人が見た目が悪いといけないから」という理由で、速水さんちまで歩いて帰らされたり…。

近所の商店街で一緒に食材を買ってて、新婚さんに間違われても全然動じないし。


だけど、実はヒロインのことはすごく観察してて、よく知ってる(ストーカーちっくなわけではないよ)

それはヒロインの祖父と共に10年間ずっとヒロインのことを見守ってきたから。

 

さて、サイボーグな速水さんも熱を出すことがあって、でも仕事を止めようとはしない。

それに気づいたヒロインは速水さんをソファーに寝かせ、その指示を受けながら速水さんの仕事をしていく。

ヒロインは事務能力の高い人らしく、この出来事で速水さんのヒロインに対する評価はぐっと上がったらしい。

 

そして、ヒロインの誕生日。

 

親友2人との女子会を楽しみにしてたのに、急に2人の都合がつかなくなって落ち込むヒロイン。

 

家に帰って1人でいたら花京院さんから急な仕事の呼び出し。

 

行ってみると6人の特例重役たちが待っていてサプライズの誕生パーティーを開いてくれた。

 

しかし、速水さんは仕事で来てくれない。

 

しかも、このパーティーをお膳立てして、みんなを招集したのは速水さんだという。

 

さて、一番ぐっとくるのは、家に帰って速水さんに誕生日のプレゼントを渡された時。

なんとヒロインの祖父に命じられて用意してきた(渡せなかったけど)10年分のプレゼント。
祖父が亡くなってからも習慣でヒロインのための誕生日プレゼントを用意してきたという。

それがすべてヒロインの好みにあったもの。

そして、今年のプレゼントはヒロインのイニシャルのペンダント。



2人が接近するポイントはいくつかあるけど、6人の特例重役たちと次々デートした日に最後に速水さんが「私が練習台になりましょう」と言って、ドライブに連れて行ってくれたこと。

6人とのデートで疲れ果て、うまく行かなかったというヒロインに「相手にしてもらうだけでなく、自分からもいい雰囲気にしようとする努力が大切です」と言ってくれる。

そして、速水さんのは練習デートだって言うんだけど…。

最後にとてもいい雰囲気になるんだよね。


もう一つの大きな接近ポイントは2人でエレベーターに閉じ込められて、暗闇の中でヒロインを抱きしめ慰めてくれたこと。

でもあまりにも2人の気持ちが接近してしまったことで、速水さんは急に冷たくなってヒロインに距離を置くようになってしまう。

ヒロインは速水さんのことが好きな気持ちに気づいたのに、速水さんからは家を出て行くように言われ、さらに花京院さんを選ぶように勧められる。

ヒロインは速水さんの立場を思い花京院さんのところへ行くのだけど、速水さんからはさらにベッドも共にするように命令されて…。


花京院さんのお屋敷が見られたのは眼福だった。

花京院さんのルートはやってないので…^^;

執事がいて、メイドが居て、譲二さんの実家みたいだったよ。ううん、それよりもっと華やかなかんじ。


速水さんが吊るしあげられる株主総会で、ヒロインは自分が前社長の孫娘だと宣言して、速水さんのヒロインを妻にして自分が社長になる決心を促すことになる。

速水さんはナイトメアのカイムと同じで、厳しい人のようでありながら、ヒロインが恋人になればとても甘やかす人になりそう。



ハルくんの独り言(本編6話)その2

2015-04-19 07:36:20 | 吉祥寺恋色デイズ 種村春樹

ハル君ルート本編をハル君目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o

ハルくんの独り言(本編6話)その1へ


☆☆☆☆☆
種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ

☆☆☆☆☆

ハルくんの独り言(本編6話)その2

女の子の準備には時間がかかる。

着替えた佐々木にくっついて俺達も洗面所で待っている。


一護「おい、いつまで歯磨いてんだよ」

百花「あ、いちごふん。もうひょっとらっへ」

一護「…はあ? 何言ってんのかわかんねーよ」


そうか? 『一護くん。もうちょっとだって』って言ってるよね?


百花「ひゃひゃひかけるはられしょ!」

剛史「…全くわかんねぇ」


剛史にも分かんないのか…。


春樹「ははっ! 話しかけるからでしょ、って言ってるんじゃん?」

百花「ほう!」

理人「ハルくんよくわかるね~」

春樹「まともに話せない頃から一緒にいるんだから、わかるだろ!っていうか、何でみんなわかんないの」

竜蔵「一文字もわかんねえんだけど…」

百花「よし、終わった! あとは、ちょっと化粧して…」

春樹「え? 佐々木、化粧すんの?」


俺は驚いて佐々木の顔を見つめた。

化粧なんかしてなくても可愛いのに…。


百花「そりゃ、外に出るんだもん」

春樹「佐々木は化粧する必要なんてないじゃん。そのままでも十分、可愛いのに」


目を丸くしてる佐々木の後ろの時計が目に入った。


春樹「あ、やべ! 俺もう行くから。また後でな」

竜蔵「おー」

百花「え? ハルくん一緒に行かないの?」

春樹「これから部活なんだ。午後には合流するから」

百花「そっか…」


心なしか佐々木がしょんぼりしてるように見えた。

後ろ髪を引かれながら部活に向かう。

寝起きの佐々木、いつもとちょっと違ってて…でもそれも可愛かったな…。

って、何考えてんだろう、俺。

☆☆☆☆☆

いつもは楽しい練習も今日は早く終わりたくて気が焦ってしまう。

部活の練習が終わると急いで着替えてフリマに向かう。


フリマの店番をしている佐々木の姿が目に入った。


春樹「ごめん、遅くなった! どう? 繁盛してる?」


俺に気付いた佐々木は顔いっぱいの笑顔を見せた。


百花「あっ、ハルくん! お疲れ様。結構お客さん来てくれてるよ」

春樹「そっか。じゃあ、俺も並べようっと」

百花「…ハルくんの商品ってそれ?」

春樹「うん、可愛いだろ。動物型した花のオブジェ」

百花「う、うん…」

春樹「これ、何の動物だと思う?」


佐々木が少し自信なさそうに言う。


百花「もしかしてウサギ?」

春樹「当たり! 可愛いだろ? この耳のあたりとか頑張ったんだけど」

百花「うん…そうだね、可愛い耳だね」

春樹「佐々木ならわかってくれると思った」

百花「あはは…」

春樹「結構自信作なんだよな。睡眠時間削って作ったから」


昨夜はいつもの勉強が終わってから、オブジェの仕上げを始めたから2時過ぎまでかかっちゃったんだよね。


百花「…ふふっ…ハルくんらしくって、私は好きだよ」


佐々木にそう言ってもらえると、頑張ったかいがあったなって思う。


春樹「ハハッ! ありがとう」

百花「だんだん、混んできたね」


隣の店に来たお客さんが奥の物を覗きこもうとした。

そのカバンが当りそうになって佐々木は身体を縮こませた。


春樹「そうだね・・・もう少しこっちにおいでよ」


俺は少し腰を浮かせて、自分の横にスペースを作った。


百花「う、うん」

☆☆☆☆☆

うちの店によく来る子供たちが声をかけてくれる。

2、3会話をしてたら佐々木がぽつりと言う。


百花「ハルくんは、小さい子にも人気だよね」

春樹「そんなんじゃないよ、よく店にくるだけで…」

百花「そうなんだ…」


佐々木は俺のこと人気者とか思ってるんだろうか?

 店番とかするから、確かに普通の高校生よりは顔が広いけど…。

でも、単にそれだけなんだけどね。


その3へつづく