恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

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妄想飛行~譲二の場合 その11

2015-05-12 08:09:44 | もしもの話

特別捜査密着24時の『妄想飛行~冗談は脳内だけにしろ~』で野村さんが言っていたこと

>>「9つも歳が違うと同じ学校に通うなんてことないしさ、妄想が膨らむよね」

>>「もう少し年齢が近かったら、こんなこともあったかな~っていう俺のロマンじゃーん」

みたいに譲二さんも妄想してたかな…と思ったらこんなお話が浮かびました。




 なお、妄想の中の『マスター』は先代マスターです。

☆☆☆☆☆

妄想飛行~譲二の場合 その10の続き

 

妄想飛行~譲二の場合 その11

 

 【☆妄想中☆】

 

あれから百花ちゃんは俺とまともに口を聞いてくれない。

朝食も夕食もマスターとは普通に会話してるのに、俺とは話してくれない。

こういう時一緒に暮らしているのはかえって不便だ。

見かねたハルが百花ちゃんに「明里さんには別に恋人がいるらしいよ」と言ってくれたらしいのだが…。

俺は思い切って百花ちゃんに申し開きをすることにした。

百花ちゃんの部屋のドアをノックする。


譲二「百花ちゃん…ちょっといい?」


なかなか返事がないので、ドキドキした。

軽い足音がして、ドアが開いた。


百花「譲二くん、何の用?」

譲二「百花ちゃんにちょっと聞いてもらいたいことがあって…」


百花ちゃんはちょっとため息をつくと「いいよ」と言った。

二人だけで、百花ちゃんの部屋で話をするのはちょっと気まずくて、近くの小さな公園に出かけた。

真ん中に巨大なタコの滑り台がある公園だ。

二人でベンチに並んで座る。


譲二「この間はびっくりさせたみたいでごめん…」

百花「明里さんのこと?」

譲二「ああ…」

百花「びっくりしたというより、何だか悲しかった…。譲二くんに隠し事をされてたのが…」

譲二「ごめん…。ほんとはちゃんと説明しなきゃって思ってたんだ…。俺の家のこと」

百花「家のこと?」

譲二「ああ…。色々と複雑な事情があるんだ」

百花「それって、譲二くんがクロフネに下宿してる理由と関係があるの?」


俺は百花ちゃんに実家の話をした。

俺の実家は茶堂院グループという大企業のオーナー一族だ。

明里の家の会社と事業提携をするようになって、俺と明里を結婚させてしまおうという話が持ち上がり、二人は親の決めた婚約者となった。

幼稚園の頃に「お前の婚約者だよ」と紹介されたが、明里には最初から婚約者とは認められてない。

そして、中学生の頃に明里は俺のダチを恋人にしてしまった。


譲二「だから明里は婚約者には違いないけど、恋人じゃないんだ…」


百花ちゃんはどう思っているんだろう?

恐る恐る百花ちゃんの顔を伺う。


百花「どうしていままで話してくれなかったの?」


おい譲二。この質問の答えは重要だぞ。

下手をすると百花ちゃんに永遠に嫌われちまう。


譲二「親の決めた婚約者にさえフラれる情けない男……好きな女の子にはそう思われたくなかったから…」

百花「え?」

譲二「俺、百花ちゃんには…カッコ悪いとこ見せたくなくて…。そのために傷つけてしまったのなら…ごめん」

百花「譲二くん…。今なんて言ったの?」

譲二「百花ちゃんを傷つけてごめん…」

百花「その前…」

譲二「百花ちゃんにはカッコ悪いとこ見せたくない…。好きな女の子だから」

百花「やっと言ってくれたね…」


百花ちゃんはちょっと潤んだ目で俺を見つめた。


譲二「俺は…百花ちゃんが好きだ」


百花ちゃんは目を伏せた。


百花「私も譲二くんのことが大好きだよ」


妄想飛行~譲二の場合 その12へつづく


愛人になって~その9

2015-05-11 08:07:01 | アリサ

この話はハルルートの譲二さんの「それぞれの道」の7年間の空白期間を埋める話をと考えて書き始めたものです。
ところが、書いて行くうちにハルルートの譲二さんの話からは外れ、全く違う結末のお話になってしまいました。
それで、upしたものかどうか悩みました。

二次創作の二次創作だし…。
ヒロインは娼婦だし…。
譲二さんは壊れてるし…。
不快に思われる方もいるかもしれません。

でも、一時お話をかけなくなった時期に書けるものを書こうと書き始めたのがこの話で、そういう意味では私を助けてくれた話とも言える。
アクセス数が減ってるということは読む人も少ないわけで、ひっそりとupするのならいいかなと思い公開します。
性描写もそれなりにあるので、18禁にしようかとも思ったけど、そもそもネットではそれを確かめるすべもないし。
だから、こういう話はダメという人は避けてくださいね。

上にも書きましたが、ハルルートの譲二さんの話から派生した物語なので、読んでない方は『それは突然の告白から始まった…』から『それぞれの道~その1~その5』あたりまで読んでもらえると、どうして譲二さんが壊れているのか…とかが分かると思います。

 

 

☆☆☆☆☆

愛人になって~その9


〈譲二〉
マンションに帰るとアリサは夕ご飯の支度をしていた。


譲二「いい匂いだね…。何を作っているの?」

アリサ「ロールキャベツ。ジョージも食べるでしょ?」

譲二「俺の分もあるの?」

アリサ「もちろん」


無邪気なアリサが愛おしくて、アリサを後ろから抱きしめた。


アリサ「どうしたの? ジョージ…。なんかあった?」

譲二「ん? ちょっと抱きしめたくなっただけ…」

アリサ「そうやって…。女を落とすのがうまいよね…」

譲二「そんな風に俺にいってくれるのはアリサだけだよ」


兄貴が言った話を伝えなければと思いながらも言葉が思い浮かばない。

結局、アリサには見合い話のことを切り出せなかった。

☆☆☆☆☆

夜中に目を覚まして、隣の寝床を探る。

アリサ?

いない?

あ、そうだった。

今夜はアリサを抱かなかったんだ。

2人で食事して、アリサにキスをして…。

じゃあ、おやすみって言ったら、アリサは少し変な顔をしたっけ。

今日はしないの?って顔だったな…。

本当はアリサに見合い話があることを伝えなきゃいけなかったのに、言い出せなかった。

しかも、相手があの時の子だと知ったら怒るだろうな…。

妬いてもらえるくらいには好かれてるよな?俺。

いやいや、そういう問題じゃないし。

見合い相手の子のことを思い浮かべた。

あの時、気も合いそうだし、可愛いなって思ったんだっけ?

でも、心の壊れた俺には重荷だなって思ったんだよな。

あの時はまだ、アリサのことは単なる商売女としか思ってなかったから、あの子と付き合おうと思えば付き合えたんだよな…。

って、何考えてんだ、俺。

まさか、アリサと別れたいと思ってるのか?

いや、それはない。アリサは俺の心が完全にバラバラになるのを防いでる最後のよりどころなんだから。

そして…、俺の性欲の処理係り…。

ああ、今になって無性にアリサを抱きたくなってきた。でも、もう寝てるだろうな…。

見合い話のことは、どうしても避けられなくなってから話すことにしよう。


卑怯だけど…どうしてもアリサには話せそうにない。


「愛人になって」おわり


ノエル覚え書き

2015-05-11 05:30:30 | ナイトメアハーレム


ノエル本編公開したので、早速ルート変更した。
ミカエル編はダークとシークレットをひとまず終わらせてたから。

ナイトメアハーレムはガチャの重複が比較的少ない方なので溜まってたガチャポイントで『出会い』のガチャアイテムは揃えた。



シャイニングリップは4つになったけどね。


溜まってたストーリーチケットで3話まで一気に読み進めたけど絆チェックで引っかかったので、ひとまず今日はここまで。

それで今回は好感度の覚え書きを記すことにした。

やっぱり難しいわ~。
1話は奇跡的に+2が続いたけど。
それでも0が無い分私にしては優秀かな?
;^_^A

4話7章まで読み進んだので、追加

慣れるとノエル、なかなか好きかも(≧∇≦)



1話3章
冗談?
本気なの?+2
わけが分からない

7章
待って+2
逃げるならいま?
辺りを見回す

9章
怖い人?+1
すぐ怒る人?+2
優しい人?+0

11章
大丈夫なんですか?+2
バレたらどうする?
うまくいきましたね!

13章

いまの人は誰?+2
感じ悪い人でしたね
どういうつもりですか

14章
絆チェック10p

2話1章
ありがとうございます+2
街で食べるんですか?+1
お屋敷で食べませんか?+0

5章
そんなことないです+1
リカルドさんの言葉が余計です+0
実は……+2

7章
怖いですね+1
使うんですか?+2
びっくりしました

9章
相手がノエルさんですから+2
少しだけ
なにが怖いんですか?

13章
一人でできると思ったから
驚かせたかったから+2
早く作業を覚えたかったから+1

14章
ドレスチェック
プレミア
ケルビムアイ
通常
エスニックアイ


3話2章
当たり前です
そうですね、一応+1
ヘンな意味でじゃないです+2

4章
そうなんですか?
どうして、私の考えが?+2
じゃあ誰が考えたんですか?+1

6章
気のせいです+2
緊張してるからです+1
だって、ノエルさんがーー

8章
大丈夫でしょうか?+2
ルシアさんから離れていいの?
止めないと!

12章
本当です+2
嘘です
わかりません+1

14章
絆チェック
700p


4話1章
ノエルさんの嘘を認めたこと
手を繋いだこと+2
ミカエルさんたちの言い争い

3章

ノエルさんのせいじゃないです+2
私が悪いんです
二人で嘘をついてごめんなさい


7章
ノエルさん!+2
リカルドさん、危ない!
……っ!!

10章
いつ帰れるんだろう?
寂しいな……+2
実感が湧かないな

12章
覗いたことです+0
逃げたことです+2
態度がおかしかったことです+1

ついに出ました+0 f^_^;)

5話2章

はい+2
別に気になりません
うーん……

3章
はい+2
やっぱりやめます+0
どうしよう……


6章
ご用じゃないです!
大丈夫ですか?+1
痛みますか?+0

10章
聞こえてきたんです
すみません+2
ダメでしたか?

14章
はい+2
いえ、いいです
お金がないので+0

ドレスチェック
プレミア
ケルビムパンプス&ケルビムハウスプラント

通常
エスニックフラットシューズ

6話2章
何をしているんですか?
薬草を干すんですね
手伝いましょうか+2

4章
話し始めるのを待つ
声をかける
お茶のおかわりを淹れる+2


6章
ノエルさんが可哀想で……+0
…………
ごめんなさい+2

8章
はい
別に+2
どうでしょうか?

14章
聞いてません
それは……
ノエルさんは特別ですから+2

絆チェック2300

7話2章
聞いてません!
ノエルさんと、ですか?
あ、ありがとうございます+2

4章
ずっと一緒にいたいです+2
送り返されるんですか?
…………

6章
ありがとうございます
あの……
ノエルさんも喜びます+2

8章
ノエルさんですか?+2
ミカエルさんですか?
リカルドさんですか?


12章
はい+0
いいえ
話してくれるんですか?+1

なんと!オズワルドさんの過去も明らかに!

8話2章
ノエルさんのことを尋ねる+2
ミカエルさんのことを尋ねる
黙っている

4章
お願いする+2
断る
悩む

4章の選択のあと、すぐにドレスチェックに入るので、好感度は出ません。
が、それまでの好感度を計算した結果、+2上がっていました。

ドレスチェック
プレミア
ケルビムロングヘア&ケルビムバランス

通常
エスニックトップノット

6章
長かった
あっという間だった+2
わからない

8章
身をすくめる
手を振り払う
目を閉じる+2

14章
はい
いいえ+2
関係ないです

9話1章
わかりました+2
話すことはない
朝ご飯を作らないと+1

4章
頭を殴る+0
催眠術
キスをする+2

9章
そうですね
気になります+2
ノエルさんが言ったんですか?+0

絆チェック3500

11章
ごめんなさい+2
そんなってどんなですか ?
見せつけてなんて……

12章
そんな!
わかりました+2
ちょっと待ってください

14章
絆チェック4000

10話2章
放っておけなかったので+1
ミカエルさんに言われたから?
ありがとうございます+2

3章
ひどい戦いだったんですね
ノエルさんが無事でよかったです+2
……寂しい場所ですね

6章
そんなはずはない+2
集落の外も探してみよう+1
野営した場所に帰っているかも

8章
なんでもないです
嬉しいんです+2
ニコニコしてましたか?

9章
ドレスチェック
プレミア
プレミアルートクリアセット

通常
エスニックワンピ

11章
元の世界に戻る
この世界に残る
ノエルはきっと思い出す+2

ついにノエルの記憶が戻った。

14章
絆チェック4500

end
シークレット
絆7000
好感度100

ロマンティック
絆5500
好感度70

ダーク
絆4500
好感度0

絆、好感度ともに足りないのでいつものごとくダークエンドへ

今まで読んだ中でも一番のダークになりそうな予感。

愛人になって~その8

2015-05-10 08:20:16 | アリサ

この話はハルルートの譲二さんの「それぞれの道」の7年間の空白期間を埋める話をと考えて書き始めたものです。
ところが、書いて行くうちにハルルートの譲二さんの話からは外れ、全く違う結末のお話になってしまいました。
それで、upしたものかどうか悩みました。

二次創作の二次創作だし…。
ヒロインは娼婦だし…。
譲二さんは壊れてるし…。
不快に思われる方もいるかもしれません。

でも、一時お話をかけなくなった時期に書けるものを書こうと書き始めたのがこの話で、そういう意味では私を助けてくれた話とも言える。
アクセス数が減ってるということは読む人も少ないわけで、ひっそりとupするのならいいかなと思い公開します。
性描写もそれなりにあるので、18禁にしようかとも思ったけど、そもそもネットではそれを確かめるすべもないし。
だから、こういう話はダメという人は避けてくださいね。

上にも書きましたが、ハルルートの譲二さんの話から派生した物語なので、読んでない方は『それは突然の告白から始まった…』から『それぞれの道~その1~その5』あたりまで読んでもらえると、どうして譲二さんが壊れているのか…とかが分かると思います。

 

 

☆☆☆☆☆

愛人になって~その8


〈譲二〉
実家に荷物を取りに行った。

自分の部屋から出た時、通りがかった兄貴に呼びとめられた。

リビングにコーヒーを用意させているからと言う。

向かい合わせにソファーに座ると早速問い詰められた。


紅一「譲二。お前この頃別なマンションで住むようになったのか?」

譲二「ああ、まあね」

紅一「なぜなんだ。そんなことをして金の無駄だろう」


 いつかは兄貴にバレるだろうと思っていたが、なんとか言い訳をしておかないと。


譲二「前にもいったけど、使用人がうろうろするこの家では落ち着かないから、部屋を借りたんだ」

紅一「そこに女を囲っているのか?」

譲二「…いや。なんでそんなことを聞くんだ」

紅一「お前が女と一緒にいるところを見かけた人間がいる」

譲二「俺だって女友達くらいいるさ…」

紅一「そのマンションに女を連れ込んだりしてるんじゃないだろうな」

譲二「30超えた男に聞くようなことじゃないだろ? 兄貴はちょっと無粋だよ」

紅一「見合い相手からやっぱりお前と付き合いたいと言って来ているんだ」

譲二「どのひと?」

紅一「山村さんのお嬢さんだ」


アリサに目撃された見合い相手だ。

彼女には何ヶ月も前に丁重な断りを入れたはずだった。


譲二「もうちゃんと断ってあるはずだけど」

紅一「あの会社とは重要な契約を結ぶことになってね。彼女は専務の娘さんだが、会長のお孫さんでもある。
うちと契約を結ぶにあたって、お前との結婚話をもう一度考えたいと申し入れて来たんだ」

譲二「そんな…。俺の気持ちはどうなるんだよ…」

紅一「お前、恋人でもできたのか?」

譲二「いや…」

紅一「じゃあ、問題ないだろう。なにもすぐに結婚しろと言ってるんじゃない。
一度しか会っていないから、もっと付き合ってみたいということなんだから」

譲二「だけどそんな相手じゃ、付き合い出したら簡単には断れないだろ」

紅一「…お前には会社を立て直すために尽力してもらってありがたいと思ってる。
だけど、この契約はどうしても纏めたいんだ。
それにあのお嬢さんは俺もあったことがあるが、ああいう出の女性にしては心根も優しいし、控えめだし、お前には向いていると思うんだ。
美緒さんと別れて、お前の心が傷ついているのはよくわかる。でも、そろそろ新しいパートナーをもってもいい頃なんじゃないか?」


兄貴が俺自身のことを考えて話を勧めてくれているのはよくわかっていた。


譲二「もう少し考えさせてくれ…」


兄貴はちょっと困ったように微笑むと何も言わずに部屋を出て行った。


その9へつづく



愛人になって~その7

2015-05-09 07:43:00 | アリサ

この話はハルルートの譲二さんの「それぞれの道」の7年間の空白期間を埋める話をと考えて書き始めたものです。
ところが、書いて行くうちにハルルートの譲二さんの話からは外れ、全く違う結末のお話になってしまいました。
それで、upしたものかどうか悩みました。

二次創作の二次創作だし…。
ヒロインは娼婦だし…。
譲二さんは壊れてるし…。
不快に思われる方もいるかもしれません。

でも、一時お話をかけなくなった時期に書けるものを書こうと書き始めたのがこの話で、そういう意味では私を助けてくれた話とも言える。
アクセス数が減ってるということは読む人も少ないわけで、ひっそりとupするのならいいかなと思い公開します。
性描写もそれなりにあるので、18禁にしようかとも思ったけど、そもそもネットではそれを確かめるすべもないし。
だから、こういう話はダメという人は避けてくださいね。

上にも書きましたが、ハルルートの譲二さんの話から派生した物語なので、読んでない方は『それは突然の告白から始まった…』から『それぞれの道~その1~その5』あたりまで読んでもらえると、どうして譲二さんが壊れているのか…とかが分かると思います。

 

 

☆☆☆☆☆

愛人になって~その7


〈アリサ〉

ジョージは仕事の休みを滅多に取らないが、月に一度だけ休みを取る。

その日は午前中に一人でどこかへ出かけて行った。

あたしがどこへ行くのか尋ねても曖昧に笑って誤魔化すだけだ。



そんなとき、あたしはジョージに信頼されてないのだと寂しくなる。

帰ってきたジョージは疲れて悲痛な顔をし、食事もとらずに自分の部屋にこもる。

それから3、4時間は籠ったままで出て来ない。



そして、夕方になると部屋から出てきて、いつもの穏やかな顔であたしを夕食に誘ってくれる。

そんな時は外に食べに出ることが多かった。

その後はホテルに泊まったり、ジョージの部屋であたしを激しく抱いた。


あたしは勝手にその日はミオとかいう女の月命日なんだと思うことにした。

きっとジョージは元恋人の墓の前で涙をながし、部屋にこもっては落ち込んでいるのだろう。

そして、夜にはその女の身代わりのあたしを抱く。


そう考えると辻褄があった。



あたしはそのミオという女に心の中で毒づく。

あんたなんか、お墓の下で歯ぎしりでもしてるがいい。

今のジョージはあたしのものなんだから。

少なくとも、あんたとジョージの間にはない未来をあたしとジョージは持っているんだよって。



ああ、ジョージのことをもっと知りたい。

あたしにもっと色々話してくれたらいいのに…。

考えてみるとジョージはあたしに当たり障りのないことしか話してくれない。


その8へつづく