こけしのここでちょっと一息

いつも時間に追われている毎日。ほんの少し立ち止まって周りを見たら、いろんなものを感じることが出来た私のひとり言です。

頭声と地声

2006-09-10 07:33:37 | Weblog
昨日は、青山のレッスンと銀座のカルチャーのレッスンでした。
青山は、特に宝塚受験生ですので、たっぷり声楽の基本、頭に響かせる
きれいな声を出せるよう、イタリア歌曲などを使ってレッスンしています。
カルチャーは、基本が楽しむこと。いろんな年代の方が歌が好きとか
ダンスが好きとか様々ですが、好きなことをもっとやりたい為に
来られているので、わざわざ無理してご本人の出しやすい声を変える様な
ことはしていません。
ただ、やはりレッスンする以上、とても苦しそうな出し方をしていたり、
ノドをこするような歌い方をされている方には、なんとかいい発声が
できるよう練習してもらっています。
昨日は、エリザベートの「私だけに」を課題曲にしたのですが、高い音から
地声まで音域が広く、難しい曲です。
もちろん腹式呼吸が基本でかなり下腹のほうで力をいれて支えて、ということは
一緒なのですが、高い声は胸も引揚げて横隔膜も手伝ってあげないと
出せないので、と肋骨を広げる呼吸も練習したのですが、なかなか意識して
広げるようには動かないようでした。
私は、舞台ではあまり使わなかった地声ももちろん曲によっては、使い方を
指導する事もあります。どうしても搾り出すようなこえを地声と思っている方
が多いので、呼吸は同じだけれど響かせる場所が違うということを
実際声を出しながら、のどに負担をかけず、胸に響かせるように・・・
これも急には歌い方が変えられず、苦労されてました。

これまで歌っている時に無意識に使っていた体の部分を、他の方に伝える
と言うことは、なかなか自分自身を分解して見直しているようで
いろんな発見があります。
いろんな先生から教えていただいたことは、大切に伝え、それを自分なりに
こなす為に四苦八苦しながら学んだこと、少しでもわかりやすく伝えられたら、
それによって、いつもと違う声が出せるようになったら、とても
うれしいことです。
まだまだ課題はいっぱいですが、漸進していきたいと思います。
コメント (1)
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