稽古日記４ ～空気を作る～ （サイトウツカサ）

稽古３連続の３日目。

本日の稽古のテーマは「空気を作る」です。

一つ一つのセリフを考え、
こう表現し、
こういう雰囲気を作る。

セリフを考えたり、それを表現するのは一個人の役者さんでできるけども、
それでどういう雰囲気を作るかは、出ている役者さん全体で初めてできるものですね。

そして、この「どういう雰囲気を作るか」ってことで一番大切なことは、
役者さん一人一人が相手の話していることをよく聞くことではないかと思うのですね。

聞くことによって、自分の気持ちがどう動くか確かめ、言葉を発する。
この自然の流れが、実は観ている側の感じる「心地よい間」となり、確立された雰囲気が出来上がるのではないかと、
僕自身はそう考えてます。

なんだか理屈っぽいですね（笑）

でも、相手の話をよく聞くことで、用意された芝居はなくなりますし、
セリフは変わらなくとも、言い方が変われば当然その反応は変わるわけですから、
聞くということは、他にも良い作用をもたらすのは確かです。

でも、芝居の中で「聞く」という動作は意外に難しい…。

もし「聞くことができていないなぁ」と感じましたならば、
相手のセリフに大きくうなずくことをすれば、

「聞く習慣」

みたいなものができるのではないでしょうか。

是非一度お試しください。。。


でも、あまりにもやりすぎた場合、演出家からダメ出しされると思いますので、
ホドホドに…（笑）

あと独りよがりの芝居をしてるなって思う人にも特効薬だと思いますよ！
※それを本人が気づけばの話ですが…（意味深笑）


…失礼しました。

さて、話は変わりますが、
稽古終わった後に、稽古楽しかったよって言われるのが一番うれしいですね。

これからもどんどん楽しい稽古になればいいなって思います！！