気になる川
最近隣町にある「スパ&ゴルフリゾート久慈」というゴルフ場に行く機会が多いんですが、そこに行く途中にちょっぴり気になっている川があります。その川は「山田川」という川で、名前からして平々凡々田舎のどこにでもあるようなごくごく普通の何の変哲もない川です。川の土手は綺麗に護岸工事が施されていて、碁盤の目の様に耕地整理された田んぼの中を縫うようにゆったりと流れ、常陸太田市河合地区で久慈川に注ぎ込んでいます。
「山田川」-1
(バナーをポッチンとクリックして頂くとブログランキングが表示されます。現在「茨城」5位、「生き方」3位あたりで~す。緑と青のバナーを1日1回クリックして頂くと順位に反映されますので、宜しくお願いしま~す。)
何が気になっているかというと、「山田川」をブログ検索した時にメノウの産地という記載をみつけたことです。そして特に注目を引いたのはメノウの一種らしい「銀花石」という石が採れるとの記述です。ただ「山田川」が普通の小さな川といっても旧里美村の「鍋足山」の源流域から久慈川に合流するまで36kmもありますので、どこを探していいものやら探しあぐねて何もできないままに時間が経ってしまいました。
そしてその後にやはりネット検索で別な方のブログで「岩手橋」と「木造の橋」の近辺当たりがポイントという大分古い記述を見つけました。しかしながらこの橋がどこにあるのか隣町とはいえ土地勘はほとんどないことからこちらも判らないまま時間が過ぎてしまいました。
でとある日ゴルフ場に行く途中で渡った「山田川」の橋の欄干を何気なく見ると「岩手橋」の名前が、何だいつも渡っていた橋だったんじゃぁないか!(灯台下暗しでした)
「岩手橋」
そしてさらに橋の手前でちょっと気になる「地名」を発見してしまいました。
橋に向かう十字路の標識を見ると「玉造十字路」の文字が、そして十字路と橋の間に「玉造町」と記載のある道路標識がありました。
「玉造」!!!!!
「玉造十字路」
この標識の先で少し盛り上がって見えるのが「岩手橋」、そして左右に延びている土手が「山田川」です。
標識「玉造町」
「玉 造」
「玉造」という地名は日本全国各地にみられ、名前の由来は古代に勾玉などを製作する玉造部(たまつくりべ)が置かれたということのようです。(メノウ、ヒスイなどの勾玉の材料を産出したところもそう呼ばれるケースもあるようです)
ということで銀花石(アゲート)、岩手橋と木造の橋、玉造という地名、う~ん、これらを絡め併せて想像を膨らませてみると、これは何かありそうな気がしますねぇ。
でも地元では「玉川」や「北富田沢」のメノウは結構有名ですが、「山田川のメノウ」ってあんまり聞いたことないんですよねぇ。
微妙な感じもするものの頭の隅っこに一度は探索しなければとの思いを抱いていました。でもここは自宅から車で15分ぐらいの場所なんである意味近すぎるんですよねぇ、いつでも行けるということで………。
でこの正月の3連休何もやることがないんで、散歩がてらのこのこと出掛けてみることにしました。
先ずは木造の橋を探すことに、あてずっぽうに田んぼの中の一本道に車を乗り入れ川の土手のスペースに駐車、そこから土手を歩くことにしました。さすがにこの時期田んぼで農作業をしている人はいませんでしたので何とか細い道を車で入ってこれましたが、田植えなどのトップシーズンは車では入ってこれないですねここは、道が狭くて。
あてずっぽうに止めた土手を登ると偶然にもそこに「木造の橋」がありましたぁ、ラッキー!
「木造の橋」
橋のそばに行ってみると誰もいないと思っていたんですが何やらお揃いのビブスを付け釣り竿を持った方たちが数名、車のナンバーに目をやると首都圏ナンバーでした。
この寒いのに「釣り」とは、何が釣れるのか聞いてみました。すると「オイカワ」という魚でここらあたりでは「ヤマベ」と呼んでいる魚でした。どうも釣果を競うコンテストみたいなのをやっているみたいで丁度終了の時間だったようです。「山田川のオイカワ」って知らなかったんですがその世界では結構有名みたいです。冬場はさすがに数は出ないようですが、夏場は優に100匹を超えるそうです。(勿論キャッチ&リリースで楽しんでいるとのことでした)
「釣り人」
何にもない平々凡々な川だと思っていた「山田川」ですが、こんな顔も持っていました。そういえばこの上流には72年に一度の祭礼で有名な「東金砂神社」がありますし、途中の旧水府村高倉では日本一のバンジ-ジャンプで有名な竜神大吊橋のある竜神川(竜神峡)もこの「山田川」に注いでいます。そういえば北富田鉱山の東側あたりに端を発する小さな支流も注ぎ込んでいたような、これはひょっとしてひょっとするかも、期待が膨らみます。
ということで「釣り人」と入れ替わって川の中に入りましたが、ざっと見廻したところ砂利が堆積したところが少ないですねぇ。そんな中でそこそこ堆積したところを一か所だけ見つけましたのでそこを探ってみることに。
「山田川」-2
う~~~ん、ありそうな感じがしませんねぇ、まず目につくのが石の色が灰色一色なんですねぇ、たぶんこれは川底が岩盤や砂利、砂ではなく泥で覆われている処が多いことで土が石に付着しているせいですね。
水はすごくキレイなんですが、このせいでメノウ独特の透き通るような白っぽい感じだったり、オレンジ色の輝きは消されてしまい、それらしき石は全く見当たりません。
手ぶらでは帰れませんので意地になって探してしまいました、そして何とか一つメノウっぽいのがへばりついた石を見つけました、大きさは結構大きくてこぶし二つ分ぐらいありました。その表面の一部ににメノウらしき白っぽいものが走っています。(この後水につけて確認したところ間違いなくメノウでした)
「山田川のメノウ」-1
1個は確認しましたがそれにしても数が少ないんで、場所を変えて上流の岩手橋の方を探してみることにしました。
先ずは「岩手橋」の袂をチェック、さきほどのところにもありましたがこの綺麗な「白い石」が川のあちこちにあります。(後で調べたんですがどうも「寒水石」という茨城県北部で産出する「結晶質石灰岩(大理石)」のようです。最初はめずらしいんで採取しようとも思ったんですがたくさんあるんでやめました。)
「寒水石」
肝心のメノウのほうなんですが、石が堆積したところが先程のところにもまして少ないですねぇ。
しばらくウロウロして何とか石がパラパラ見えるところを発見、ここで川に入ってみることにしました。
「山田川」-3
足元を見ながら岸から川に一歩踏み入れたところに何やら気になる赤っぽい色の石を発見、手に取って見ると案の定一部にメノウがへばりついていました。大きさはこれもそこそこでこぶしよりちょっと大きめですねぇ。
「山田川のメノウ」-2
どうもここは砂利が堆積した処を探すより浅場の水中を探した方がいいかもです。まぁでも玉川や北富田沢から比べると圧倒的に少ないです。そして純粋のメノウ結晶はなくて見つけたのは石の一部にメノウが付着したヤツとか貫入したヤツでした。
「山田川のメノウ」-3
このメノウがどこから来るのか(上流からの転石なのか付近の土中から現れたものなのか)、そして例の「銀花石」ってどんなヤツなのか、石をひっくり返しながらそんなことを思案していると、後ろで何やら羽音が、何とカワセミがダイブしています。(手持ちのカメラがコンデジでしたのでトリミングしてこれが精いっぱいです)
「山田川のカワセミ」
田んぼの中のな~んにもない平凡な川だと思っていた「山田川」なんですが、「オイカワ」、「メノウ」、「カワセミ」といろんな顔を持っていました。
近場ということに加えて「銀花石」という謎の石あるらしいということで、「山田川」、これからしばらく楽しめそうな感じで~す。
次回に、つづく。
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最近隣町にある「スパ&ゴルフリゾート久慈」というゴルフ場に行く機会が多いんですが、そこに行く途中にちょっぴり気になっている川があります。その川は「山田川」という川で、名前からして平々凡々田舎のどこにでもあるようなごくごく普通の何の変哲もない川です。川の土手は綺麗に護岸工事が施されていて、碁盤の目の様に耕地整理された田んぼの中を縫うようにゆったりと流れ、常陸太田市河合地区で久慈川に注ぎ込んでいます。
「山田川」-1
(バナーをポッチンとクリックして頂くとブログランキングが表示されます。現在「茨城」5位、「生き方」3位あたりで~す。緑と青のバナーを1日1回クリックして頂くと順位に反映されますので、宜しくお願いしま~す。)
何が気になっているかというと、「山田川」をブログ検索した時にメノウの産地という記載をみつけたことです。そして特に注目を引いたのはメノウの一種らしい「銀花石」という石が採れるとの記述です。ただ「山田川」が普通の小さな川といっても旧里美村の「鍋足山」の源流域から久慈川に合流するまで36kmもありますので、どこを探していいものやら探しあぐねて何もできないままに時間が経ってしまいました。
そしてその後にやはりネット検索で別な方のブログで「岩手橋」と「木造の橋」の近辺当たりがポイントという大分古い記述を見つけました。しかしながらこの橋がどこにあるのか隣町とはいえ土地勘はほとんどないことからこちらも判らないまま時間が過ぎてしまいました。
でとある日ゴルフ場に行く途中で渡った「山田川」の橋の欄干を何気なく見ると「岩手橋」の名前が、何だいつも渡っていた橋だったんじゃぁないか!(灯台下暗しでした)
「岩手橋」
そしてさらに橋の手前でちょっと気になる「地名」を発見してしまいました。
橋に向かう十字路の標識を見ると「玉造十字路」の文字が、そして十字路と橋の間に「玉造町」と記載のある道路標識がありました。
「玉造」!!!!!
「玉造十字路」
この標識の先で少し盛り上がって見えるのが「岩手橋」、そして左右に延びている土手が「山田川」です。
標識「玉造町」
「玉 造」
「玉造」という地名は日本全国各地にみられ、名前の由来は古代に勾玉などを製作する玉造部(たまつくりべ)が置かれたということのようです。(メノウ、ヒスイなどの勾玉の材料を産出したところもそう呼ばれるケースもあるようです)
ということで銀花石(アゲート)、岩手橋と木造の橋、玉造という地名、う~ん、これらを絡め併せて想像を膨らませてみると、これは何かありそうな気がしますねぇ。
でも地元では「玉川」や「北富田沢」のメノウは結構有名ですが、「山田川のメノウ」ってあんまり聞いたことないんですよねぇ。
微妙な感じもするものの頭の隅っこに一度は探索しなければとの思いを抱いていました。でもここは自宅から車で15分ぐらいの場所なんである意味近すぎるんですよねぇ、いつでも行けるということで………。
でこの正月の3連休何もやることがないんで、散歩がてらのこのこと出掛けてみることにしました。
先ずは木造の橋を探すことに、あてずっぽうに田んぼの中の一本道に車を乗り入れ川の土手のスペースに駐車、そこから土手を歩くことにしました。さすがにこの時期田んぼで農作業をしている人はいませんでしたので何とか細い道を車で入ってこれましたが、田植えなどのトップシーズンは車では入ってこれないですねここは、道が狭くて。
あてずっぽうに止めた土手を登ると偶然にもそこに「木造の橋」がありましたぁ、ラッキー!
「木造の橋」
橋のそばに行ってみると誰もいないと思っていたんですが何やらお揃いのビブスを付け釣り竿を持った方たちが数名、車のナンバーに目をやると首都圏ナンバーでした。
この寒いのに「釣り」とは、何が釣れるのか聞いてみました。すると「オイカワ」という魚でここらあたりでは「ヤマベ」と呼んでいる魚でした。どうも釣果を競うコンテストみたいなのをやっているみたいで丁度終了の時間だったようです。「山田川のオイカワ」って知らなかったんですがその世界では結構有名みたいです。冬場はさすがに数は出ないようですが、夏場は優に100匹を超えるそうです。(勿論キャッチ&リリースで楽しんでいるとのことでした)
「釣り人」
何にもない平々凡々な川だと思っていた「山田川」ですが、こんな顔も持っていました。そういえばこの上流には72年に一度の祭礼で有名な「東金砂神社」がありますし、途中の旧水府村高倉では日本一のバンジ-ジャンプで有名な竜神大吊橋のある竜神川(竜神峡)もこの「山田川」に注いでいます。そういえば北富田鉱山の東側あたりに端を発する小さな支流も注ぎ込んでいたような、これはひょっとしてひょっとするかも、期待が膨らみます。
ということで「釣り人」と入れ替わって川の中に入りましたが、ざっと見廻したところ砂利が堆積したところが少ないですねぇ。そんな中でそこそこ堆積したところを一か所だけ見つけましたのでそこを探ってみることに。
「山田川」-2
う~~~ん、ありそうな感じがしませんねぇ、まず目につくのが石の色が灰色一色なんですねぇ、たぶんこれは川底が岩盤や砂利、砂ではなく泥で覆われている処が多いことで土が石に付着しているせいですね。
水はすごくキレイなんですが、このせいでメノウ独特の透き通るような白っぽい感じだったり、オレンジ色の輝きは消されてしまい、それらしき石は全く見当たりません。
手ぶらでは帰れませんので意地になって探してしまいました、そして何とか一つメノウっぽいのがへばりついた石を見つけました、大きさは結構大きくてこぶし二つ分ぐらいありました。その表面の一部ににメノウらしき白っぽいものが走っています。(この後水につけて確認したところ間違いなくメノウでした)
「山田川のメノウ」-1
1個は確認しましたがそれにしても数が少ないんで、場所を変えて上流の岩手橋の方を探してみることにしました。
先ずは「岩手橋」の袂をチェック、さきほどのところにもありましたがこの綺麗な「白い石」が川のあちこちにあります。(後で調べたんですがどうも「寒水石」という茨城県北部で産出する「結晶質石灰岩(大理石)」のようです。最初はめずらしいんで採取しようとも思ったんですがたくさんあるんでやめました。)
「寒水石」
肝心のメノウのほうなんですが、石が堆積したところが先程のところにもまして少ないですねぇ。
しばらくウロウロして何とか石がパラパラ見えるところを発見、ここで川に入ってみることにしました。
「山田川」-3
足元を見ながら岸から川に一歩踏み入れたところに何やら気になる赤っぽい色の石を発見、手に取って見ると案の定一部にメノウがへばりついていました。大きさはこれもそこそこでこぶしよりちょっと大きめですねぇ。
「山田川のメノウ」-2
どうもここは砂利が堆積した処を探すより浅場の水中を探した方がいいかもです。まぁでも玉川や北富田沢から比べると圧倒的に少ないです。そして純粋のメノウ結晶はなくて見つけたのは石の一部にメノウが付着したヤツとか貫入したヤツでした。
「山田川のメノウ」-3
このメノウがどこから来るのか(上流からの転石なのか付近の土中から現れたものなのか)、そして例の「銀花石」ってどんなヤツなのか、石をひっくり返しながらそんなことを思案していると、後ろで何やら羽音が、何とカワセミがダイブしています。(手持ちのカメラがコンデジでしたのでトリミングしてこれが精いっぱいです)
「山田川のカワセミ」
田んぼの中のな~んにもない平凡な川だと思っていた「山田川」なんですが、「オイカワ」、「メノウ」、「カワセミ」といろんな顔を持っていました。
近場ということに加えて「銀花石」という謎の石あるらしいということで、「山田川」、これからしばらく楽しめそうな感じで~す。
次回に、つづく。
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『岩手橋』『山田川』『久慈』
この3つのワードですっかり岩手県だと思っていたのですが、違うのですか?
地元だと思い探しましたが全然見つかりません笑
確かに『岩手橋』『山田川』『久慈』という名前からすると岩手県が思い浮かびますね。
でもブログの冒頭に(茨城県)常陸太田市の久慈川に注ぎこむ山田川と書いてあるかと思うんですが…。
ちょっと紛らわしかったんで一つ情報を、一度岩手県久慈市の近くの長内川に水石を探しに行ったんで
すが、その時野田玉川というところに玉川という川があるらしくそこでメノウが採れるらしいという話
を聞きました。真偽のほどは判りませんが……。
ではでは。