5月7日の記事は「キョウボウザイ・クイズ」初級編を紹介したが、今回はその中級編を紹介する。以下をクリックしてチャレンジしてみてほしい。
解説付きなので、わかりやすい。
キョウボウザイ・クイズ(中級編)
全部で10問。
皆さんはいくつできただろうか?
ちなみに、私は8問までできた。問4と問7をはずしてしまった。
まだまだ自分の勉強不足と世間知らずとを思い知らされる。
ここでひとつ応用問題。
もし共謀罪が成立していた場合、次のような場合はどうなるのだろうか?
だいぶ以前の話だが、職場の先輩A氏とT氏、そして私の3人で居酒屋に行った時のことである。
酒が進むに連れて、職場の女性上司Yの悪口、愚痴の言い合いになってきた。まあ、ここまではどこの会社でもよくあることである(もちろん、善悪理非で言えば、よくないに決まっているが)。
そのうちにA氏、あまりにも酔いすぎて、以下のようなことを口走ったのだ!
「おい、みんなでYのことを○○○○して、×××××してやろうか!」
(なお、伏せ字の部分は18禁描写なので、ここでは自主規制する)
その時、T氏も場の雰囲気にのまれて相づちをうった。私は少し酔いが回っていたのだが、まだ理性はちゃんとあったので、苦笑しなながらも以下のように注意した。
「Aさん、ちょっと飲み過ぎっすよ。んなことしたら、警察のお世話になるだけでしょう。冗談でもそんなことは、あまり言わない方がいいっすよ。それに俺、悪いけどYにそんな妄想抱いたことないっすから、いやマジで」
もちろん、その後女性上司Yに対して我々は、そのようなことを実行することはなかった。というか、もし本当にしていたら、今頃我々は塀の中であるが。
ここで話を戻そう。
もし共謀罪が成立していたら、この場合どうなるか?
我々3人は立派に「有罪」になりかねない!
共謀罪は、一旦「犯罪の相談」をしてしまえば、たとえ思いとどまっても共謀罪は消えないのである。説得して思いとどまらせようとしてしてもダメ。私が罪から逃れるためには、「警察に自主」、つまりチクらなければならない。もっとも、私よりも先にA氏かT氏が警察にタレコミ入れていたら、私はアウトだ。
それ以前に、「犯罪の合意」が3人の間であったのかなかったのか、一体誰がどうやって証明するのだろうか?(このケースでは、私は一応止めたのだが、そんなのをどうやって証明すればいい?)
うっかり酒の席で冗談やY談することもできない。
いや、もっと言えば……「自分より仕事が出来る先輩2人を妬んだ私か、3人以外の誰かが、でっち上げで警察に密告」などということも、あるかもしれないのだ。
なお、参考までに以下の事例集をあげておこう。
「共謀罪」とは、実に自分たちの生活に関わりの深い問題だということがよくわかる。
これを読んでもなお、「自分は大丈夫、関係ない」とか言い切れる人がどれだけいるのだろうか?
事例集(漫画版)
事例集
さらに、このブログもリンクさせていただいている『華氏451』氏の『共謀罪の悪夢』という記事も読んでいただけたらいいと思う。「共謀罪が成立したらどういうことになるか?」という事例を、リアリティをもって表現されている。私の駄文を読むよりもよほどいいので、一読を勧める。
以下のサイトも参考になるので、どうぞ。
『共謀罪(キョウボウザイ)ってなんだ?』
5月7日記事でもとりあげた「キョウボウザイ・クイズ」初級編のバーナーも、もう一度ここに張り付けておく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/c1/ded0da989c7c624ac1916bf56298efde.gif)
繰り返しになるが、改めていわせてもらう。
こんなものが成立したとなれば、どうなるか?
想像するのも恐ろしくなってくる。
修正案も出されているようだが、根本的な問題点はほとんどそのままだそうだ。
荒川静香選手のプロ転向話もいいけど、こんな重大な法案が審議中ということを、何故マスコミはもっと大々的に報じないのだ?
何故!?
日本の大手マスコミは何をしてるのだ?
くっそー、私がぼんやりしている間に、こんなことが進められていたとは。
テレビも新聞もアテにならないとすれば、せめて我々ネットで発言する者が、もっとしっかりしなければならないということなのか?