京都の闇に魅せられて(新館)

左翼も悪いが、ネット右翼の横暴はやはり許せん

 以前のエントリーにて、「ネット右翼が増殖し、(コメントスクラムなどの暴力的な手段による)言論封殺行為を行っている責任は、実は左翼とか市民派などと言われる人たちにもある」という趣旨の発言を、私はした。
 ただ、だからといいて、ネット右翼と呼ばれる人たちが言論封殺のために行っている(としか思えない)ことを容認したわけでは決してない。左翼や市民派などと呼ばれた人たちが行ってきた異論を封殺する独善行為は、非難されるべきである。それと同じように、ネット右翼と呼ばれる人たちが行っている、ネット空間を占拠するためとしか思えないような異論封殺行為も容認されるべきではない。
 そのように私は考える。このことをここで改めて申し上げておきたい。



 以前のエントリー『いわゆる左派・市民派にも、ネット右翼増殖の責任がある!?(1)』に対して、7月29日に犬さんという方からコメントをいただいた。その全文はこちらに。
 私はレスを書こうとしたのだが、レス文が長くなりすぎることに気づいた(確か、このブログのコメント欄は、一回に書ける字数が限られている)。それに、レス文は私の考えていたことを改めて表明するのにもいいと思ったので、こうしてレスも兼ねたエントリーという形で書くことにした。

 犬さんのご意見には賛同できる部分(「ごもっともです」「それは私も心すべきですね」と思う部分)と、そうでない部分とがあった。
 まずは賛同できる部分から。


>リアルにおいて左翼的活動に異を唱えることは非常に危険で面倒です。演説会場に行き反対意見を言い集団リンチされる危険をその辺の市井の人間がそうそう積極的に行うとは思えません。
匿名だから気軽に反論できる。逆に言えば現状においてリアル左翼には、一般人は匿名でないと反論し難いのです。


 これはあるかもしれない。
 幸いにして、左翼集団による集団リンチの現場を直接見た経験は私にはないのだが、事実上異論を言いにくい雰囲気というのを、いわゆる左翼的集団というのは作り出してきたというのもまだ事実である。
 自分たちの信ずる価値観が絶対と信じるあまりに、異論を述べる人に対して非寛容になりすぎた。それがあるかもしれない。それは改められるべき問題であり、現在もなお改善がされていない、あるいは改善が不十分という現状もあると思う(注1)。その問題については、今後も考察していきたい。
 理想を言えば、ネットであれ、リアルであれ、実名など身元を発言者自身が明らかにして、その言動に責任が持てるようにするのがいい、ということには違いない。
 だが、下手に実名や住所などの個人情報を知られたら、反対意見を封殺しようとする相手から、どんな嫌がらせや危害を受けるかわからない怖さがある。組織の不正を内部告発する場合、身元がバレたらその人の地位や立場が危うくなるという場合もある。論じる話題等、場合にもよるが、このような危険性がまだまだあるのが、残念ながら日本社会の現状である。
 だから、「匿名でしか発言できない」という人の存在自体を、私は非難するつもりはない。


>……ネット右翼の態度からみればわかるように、彼らは単純にアンチ左翼思想のネット「右翼」だとレッテル張りしてよい存在ではないと思うのですが。


 確かに、それはある。
 実際には、「左翼」とか「右翼」とか言われる人たちの中にも、いろんな立場の人がいる。例えば憲法9条に対する立場を見ても、「改憲派」「平和主義擁護派」の人が両陣営に見られるし……。というより、「右翼」「左翼」という言葉自体が、現代社会における意見や立場の違いを表すのには、もしかしたらあまり適切ではないのかもしれない。
 では、何故そのような言葉を使っているかというと、正直なところ「便宜上のため」である(注2)。
 コメントスクラムや某大手掲示板での晒しなど、気に入らない異論を封殺する相手を萎縮または消耗させることによって、事実上の言論封殺を行っている人たちを表現する言葉として「ネット右翼」という言葉を使わせてもらっている。
厳密な定義付けはできていないかもしれないが、議論を展開する上で実に便利な言葉である(注3)


>そのようなネットだから出来る一般人からの反論に対して、左翼陣営は普通の国民の反論とはとらえず「国民が正しい自分を支持しないはずがない」→「反対勢力の工作だ」→「右翼の反対攻撃」→「ネット右翼」と短絡的にレッテルを貼って満足しているように見えます。
反対意見への短絡的なレッテル張りがネット右翼という想像上の化け物を永遠に生み出しているのではないでしょうか。


 この部分については、私は必ずしも同意できない。
 中にはそのような人たちも確かにいるだろう。しかし、少なくとも私や私の友好ブログさん、及び読者さんたちは、反対意見をやみくもに排除しないように、出来る限りの努力はしているつもりである。実際は必ずしも十分ではないかもしれないが。
 例えば、多くの人たちから「サヨ認定」を受けている(笑)私などは、自他ともに認める「ウヨ」である『気ままにつれづれ』さんとは、意見が異なる場合がしばしばある。が、現在でも相互リンクを結んでいる。また、私が参加している【Under the Sun】でも、参加メンバー全員が必ずしも同じ考え方ではない。【Under the Sun】には、憲法9条擁護を主張する平和主義者や死刑制度反対論者もいるが、もしそのようないい加減なレッテル貼りと異論排除を行うような集団ならば、武力や死刑制度の必要性を否定していない私などは、とうに追い出されているだろう(笑)。
 またリンク先の友好ブログ管理人さんの中には、立場は違えど、右派・保守系ブログからの意見をきちんと受け容れている人も少なくはない。

 では何が問題なのか?
何故、「ネット右翼」と呼ばれる人たちは嫌われるのか? 私がどうしてもそのような人たちだけは受け入れられないのは何故か?

 それは、彼らの主張や考え方よりも、「意見や立場の異なる相手を萎縮・または消耗に追い込むことによって、事実上の異論封殺、言論空間としてのネットの占拠をしようとする」という言動こそが本当の問題なのだ。
 「ネット右翼」という言葉の定義付けや使い方が本当に適切かどうか? 彼らの種痘についてどう考えるか? などは議論の余地があるかもしれない。
 しかし、以下3つのことは「妄想」でも「想像上の産物」でもない。事実である!

(1)コメントスクラムや某大手掲示板での晒しなどの手段によって、意見や立場の異なる相手を萎縮・または消耗に追い込むことによって、事実上の異論封殺、言論空間としてのネットの占拠をしようとする人たちは、確実に存在する。

(2)そのような人たちによって、ネットにおける言論活動を阻害された人たちもいる。さらにサイト閉鎖や更新停止に追い込まれるなど、事実上ネットにおける言論・表現の場を奪われた人もいる。

(3)さらにひどいのは、ネットにおける影響だけではなく、心に深い傷を負ったり、オフの生活にまで支障が出たり、本来無関係な身内の人間まで傷つけられた人もいる(注4)。

 以上3つこそが、私が「ネット右翼」などというレッテル貼りをやめず、さらに「ネット右翼」をどうしても許せない、受け入れられない理由なのだ。

 だからこそ、私も篠原某や自称「ネット右翼のカリスマ」、及びそのお仲間連中のような人たちを受け入れることができなかったのだ。他人に対して「反日」だとか「糞虫」「アカ市民」「馬鹿市民」「poor」だとか無礼極まりない言葉を吐く。攻撃的なコメントやTBを送りつける。こちらのミスを大声であげつらい、さらにこちらがミスを認めてから数ヶ月経った今でもそれをネタに罵倒を続ける。このような人たちが、まともな対話や議論を求めているようにはどうしても思えなかったのだ。残念ながら、私もそこをこらえて、そのような人たちと忍耐強く対話できるほど、できた人間ではない。
 というか(これまでに私も度々指摘してきたことだが)、それこそアホな左翼がやってきた「集団吊し上げによる異論封殺」と同じではないか! それに私の見る限りでは、そのような人たちほど、他者の批判ばかりで有効かつ現実的な代替案を提示しているようには見えないのだが(注5)。左翼批判をやっている者自身が、左翼がやってきた愚行と同じことをしていて、どうする!?


>ネット弁慶ではありますが、彼らも普通の国民の声の一部なのだと認識しない限り、左翼活動はますます一般社会から乖離するのではないでしょうか。


 もちろん、ある意味彼らも「国民の一部」には違いないだろう。「普通の」という部分には、私は少々疑問を感じるのだが(注6)。
 もちろん、左翼・市民派側の独善や非寛容さは改められるべきだが、「ネット右翼」側も自分たちの意見を聞いて欲しいというのならば、せめて異論を暴力的な手法によって排除・封殺したり、言論空間としてのネットを占拠しようとするかの如き姿勢は改めていただきたいものである。

 でなければ彼ら自身も、いずれベルリンの壁やソ連邦崩壊した後のマルクス・レーニン主義者と同じような末路を辿ることになるかもしれない。「多数と匿名の暴力によって反対者を叩きつぶすという手法が、いつまでも通用すると思うな」と、最後に言っておこう。


2ちゃんねる から子供たちを守ろう!

 
*なお、(注1~5)についての注釈は、エントリー本文に入れることはできなかった。エントリー一回分の字数制限にひっかかるためだ。そこで、注釈は本エントリーのコメント欄にて行うということで、ご容赦いただきたい。

コメント一覧

komichi@管理人
 あ、それと。
http://moon.ap.teacup.com/komichi/
 以後、嫌がらせとしか思えない書き込みをしてくる人は、黙って無視&削除するのみです。
 あの手の愉快犯のような人にかまっている暇はもうないので。
komichi@管理人
 えー、またもや(本日21:22)件の人物がIPアドレスを変えて、アホな書き込みをしたようです。
http://moon.ap.teacup.com/komichi/
 私のことを「真性の馬鹿」と言ってましたが、この手の攻撃に慣れてしまった私(苦笑)に、このような攻撃をしてくるとは、あまり賢明な人とは思えませんが。

 どうせまたIP変えてやってくるのでしょうから、「osk.mesh.ad.jp」ごと書き込み禁止にしました。
 他の来訪者の人に迷惑ですし、こちらも相手しているほど暇ではないので。
komichi@管理人
 あっと、忘れてました。
http://moon.ap.teacup.com/komichi/
FLH1Aet142.osk.mesh.ad.jp

 これが件の人物のIP。
 私は普通、ここまでしませんが、私に対する嫌がらせなどともかく、他の常連さんに対する嫌がらせは許しませんので。
komichi@管理人
>kaetchenさん
http://moon.ap.teacup.com/komichi/
 華氏451度さんとこのコメント欄見ましたよ。
 「モラルハザード云々」はよくわかりませんが、まともな人とは思えませんでしたね。
 私ところにも、ここ数日の間、暇人らしき人たちが出没しておりますが、まともに相手せずに排除するのみです。

 しかし、proxy入れてないとよくわかりましたな。
 あちらさんは、「お好きにどうぞ」と仰ったような……お言葉に甘えるかな?(笑)
kaetzchen
komichi さん,こんにちは。そのアホ,華氏451度さんの所でも暴言吐きまくりでしたよ(笑)
http://blog.goo.ne.jp/kaetzchen/
先週から体調を崩してるせいもあって,相手をしてやらないので,ついに「熱暴走」でもしてしまったのでしょう。(^^;)

あたしの goo ブログに来るトラックバックも,早朝には自動的に clean up されるようにしてありますから,アクセス解析を見て「また来たか,ひま人」と冷笑するようにしています。

komichi さんも,ああいう人は徹底的に「粛正」の立場を貫かないとね。私のせいで昨晩ここが荒らされたことを,とりあえずおわび。(こういうのが大人の世界なんだけどね)

P.S. ネタとして晒すのは IP だけで十分ですよ。相手は proxy 入れてませんし(笑) 既にプロバイダのどこのアクセスポイントかまで特定済みです。
komichi@管理人
 ここでひとつお知らせです。
http://moon.ap.teacup.com/komichi/
 本日、「20:51」「21:48」に、kaetzchenさんに対して、「殺伐特攻隊」と名乗る、変質者の如きストーカー行為を働いていたネットウヨ(と思われる人物)が、本コメント欄において、わけのわからない言葉を吐いておりました。
 他の真面目にコメントして下さる方々の迷惑にもなると考え、削除の上、ブラックリスト機能で追い出しました(つまり、書き込み禁止措置を使用。これ使うの、ホント久しぶりです)。
 「管理人判断で、コメントとTBを規制・削除させてもらう」と、何度もいったはずですがねえ(苦笑)。
 というか、「アホな書き込みを追い出して、他の真面目な来訪者を守るのは、管理人の権利と言うより、義務である」という考えに基づいて、私は規制をしています。

 そう言えば、過去にも似たようなIPを持つ人が、全く見当違いな書き込みをしてきましたが……。
 ネットウヨや荒らしの常習犯は、書き込み禁止措置をされても大丈夫なように、複数のIP使い分けたり、簡単にIP変えたりしてきます(注:これは過去、私自身がネットウヨの集中攻撃を受けた時、彼らを観察して気づいたことです)。
 まさか、あの時と同じ人物ではないでしょうね?

 なお、削除したコメントのほとんどは、投稿者のIPアドレスとともに、こちらで保存してあります。
 今度、ネタとして晒そうかな……。
kaetzchen
http://blog.goo.ne.jp/kaetzchen/
komichi さん,ども。まだ体調は優れませんけど,毎日多くの読者が読まれてるようなので(笑),今日か明日には新しい記事(と言っても軽い読み物)が書けるんじゃないかなと。熱中症と低血糖が眼を直撃しまして,ここ数日は新聞もマンガも読めない状態でした。まったく,情けない。

>山澤氏を「頭おかしい」というのは、ちょっと言い過ぎでは?(苦笑)

ははは(笑) 単に論理学的に矛盾をついただけですから,本人も恐らく苦笑されていると思いますけど?(^^;)

山澤さんもおかしなネットウヨの相手なんか無視して,理づめで対話されてみては,と思います(私のブログでもおこじょさんのブログでもいいから)。私もアッテンボローさんや華氏451度さんの所でコメントをつけたくても,ネットウヨが邪魔するのでコメントする意欲が抜けてたりします。

私個人は実は左翼運動の経験はまったくありません。特定の会派に属するのが嫌なので,反原理のノンセクト運動を立ち上げた程度。それでも安倍あたりからは極左過激派などとレッテルを貼られるかも知れませんが(笑)

# 入学式なんかではギデオンの新約聖書を配ってたノンポリ学生だったんだけどなー。

komichi さんの言われる通り,既成の左翼運動に違和感を持っていたことは同じですから,その辺は同じ土俵で議論ができるんじゃないかなと思いますけどね。
komichi@管理人
 あと、山澤氏を「頭おかしい」というのは、ちょっと言い過ぎでは?(苦笑)
http://moon.ap.teacup.com/komichi/
 それよりは、るいねっと等の山澤氏の投稿文や、以下のブログに反論等を出されるもよし。

http://real.zoom-in.to/blogn/

 私も山澤氏のご意見に100%賛成というわけではないですが、それでもきちんと議論・対話をしてくださる方であるとは思います。
 本当に「頭がおかしい」というのは、ここのリンクにもある『気ままにつれづれ』さんところで、取り上げられているような人たちのことだと、私は思います(笑)。

 山澤氏も、篠原某みたいなのとより(笑)、kaetzchenさんとか、おこじょさんみたいな人たちと対話されてみてはどうでしょうかねえ? 一度でもいいですから。
komichi@管理人
>おこじょさん
http://moon.ap.teacup.com/komichi/
「サヨクはオルグして怖い、てのは保守派の印象操作」という側面もあるとは思いますね。
 ただkaetzchenさんのレスでも申し上げましたが(そちらには納得していただけないかもしれませんが)、私の方にも山澤氏などの見方をある程度は受け入れる素地(弱者・負け組のくせに左翼運動に何か違和感を感じていた)というものもありましたので。
 今後の機会に、左翼運動に関わって、そしてどんな体験をして、どのような違和感を感じたか、なども書いていきたいと思います。
 その時は、ご批判でも結構ですので、ご意見等いただければ、ありがたいです。

 ところで、「やわらか戦車」は無茶苦茶面白いですね! テーマ曲、強く印象に残りました。
 「反戦ユーモア」として観るもよし、単なるエンターテイメントとして受け取るもよし。どちらでも楽しめます! 続編を期待してます!
komichi@管理人
 忘れていました。
http://moon.ap.teacup.com/komichi/
 前のコメントで書いた「以下のシリーズ」のアドレスは、このとおり。

http://moon.ap.teacup.com/komichi/65.html

 どうも、最近ドジが多い……w
komichi@管理人
>引き続きkaetzchenさん
http://moon.ap.teacup.com/komichi/
 続きです。
 一回に書けるコメント数が限られているもので。
 「何故、弱者・敗者に左翼の考え方が、今ひとつ受け入れられないか?」
 アホな言論封殺行為を続けるネットウヨどもみたいに、「まともな思考ができない」というのもあるかもしれません。
 が、「もしかしたら我々“左”にも、何か問題あるのではないか?」とも思ったわけです。まだ不十分かもしれませんが、それなりに考えた結果が、本文だったわけですよ。
 ここは何をもって「逆差別」と言うか? など、まだ言い足りなかった部分も多々ありますが、それは「引き続き今後の考察とエントリーでとりあげていく」というところで、今回はご容赦いただけませんか?

 なお、「具体的に方向性を示す前に,現実を直視することを皆んな恐れている」という面も確かにあると思います。
 ので、今後はしばらく停止状態になっていた以下のシリーズも、加筆・修正などを加えて再掲載・再開したいと思います。

 今後も、ご批判であっても、ご意見をいただければ幸いです。
 文章も考えも十分にはまとまってはおりませんが、今回のところはこれにて。
komichi@管理人
>kaetzchenさん
http://moon.ap.teacup.com/komichi/
 コメントどうも。
 このところ、ブログの更新が滞りがちなので、心配しましたが、その後具合はいかがでしょうか?

 まずは山澤氏や私の見方に対する反対意見について。

>つまり,具体的に方向性を示す前に,現実を直視することを皆んな恐れているじゃないのかなぁ。

 まあ、それはあると思いますね。
 現実(特に認めたくない弱い自分の姿、「競争社会の負け組」としての惨めな自分の姿)から目をそらして、それなくして「方向性」とか「代替案」とか行っても、空しいだけかもしれない。
 というか、民○党みたいに、相手の土俵に乗せられてしうだけ、という結果にもなりかねない。
 それは、ある程度はわかっている、明らかに「負け組」の者として、わかってはいるつもりなのですが……。

 ただ、私としては、現在も「負け組」の一人であり、またかつて「左翼」と呼ばれる運動に関わっていた者として、よくはわからなかったけど、何か「違和感」とか「物足りなさ」とかいったものを感じていました。
 「本当にこれでいいのか?」
 「私みたいな弱者・敗者にとって正論のはずなのに、あまりありがたく感じないのは、何故だろう?」
 「何故、弱者や敗者と呼ばれる人たちの心をつかむことが、今ひとつできないのか?」
などなど。
 長くそんな疑問を抱き続けていた時に、山澤氏のご意見に出会ったわけですよ。

 あ、長くなったので一旦切りますね。
おこじょ
ご無沙汰してマース。TBありがとうございました。
http://blog.goo.ne.jp/o-kojo
サヨクはオルグして怖い、てのは保守派の印象操作だと思いますね。
警察に交通整理してもらいながらメーデーの
行進するような連中のどこが怖いのかな?
ワタシャ、ニコニコ近づいてきて「感謝の心」が大事ですなんていってくる輩の方が怖いです。
このネットアニメ爆笑なんでご覧ください。
http://anime.livedoor.com/theater/2.html
kaetzchen
http://blog.goo.ne.jp/kaetzchen/
また,「左翼集団による集団リンチの現場を直接見た経験は私にはないのだが、事実上異論を言いにくい雰囲気というのを、いわゆる左翼的集団というのは作り出してきたというのもまだ事実である。」というくだりも,実は詭弁のかたまりですよ。

以前も申し上げましたが,戦後日本の左翼というのは「反米イデオロギー」「天皇制維持」を元に据えた,ナショナリスト集団だったのです。つまり,本当の意味での左翼ではない。左翼ならばまず「天皇一族」つまり「王室」を根絶やしにするべきではないでしょうか。日本国憲法14条にも「華族その他の貴族の制度は,これを認めない」とあります。つまり,憲法1条~8条にある「天皇」というのは人間でなくても構わない訳で,ミナミのくいだおれ人形でも良いのです(笑)
その辺から,日本の左翼はすでに堕落していたため,後々に戦前の右翼や軍部と同様のリンチ事件を起こしていったのです。50年安保当時に全学連の一人として東京へデモしに行った親父に「何で江戸城に火をつけなかったんや」と高校時代に責めたら,当時はそういう発想まで及ばなかったと,あとは無言でした。つまり親父はナショナリズムに酔ってたことを自ら認めたという訳です。
kaetzchen
字数の関係で書ききれなかったんだけど,
http://blog.goo.ne.jp/kaetzchen/
>実態として人権の名の下での逆差別が横行し

もおかしい。一体,何を指して「逆差別」などという言葉が出てくるのだろうか。

言ってみれば,自分の財産を税金として差し出すのは嫌だ,とほざいている金持ち連中と同じ論理である。こういうのは身ぐるみはいで,全財産を税金として取り上げないと,ホームレスや「偽装請負」での非正規雇用などの実態は分からないのではないだろうか。

私の知り合いの夫君も実は松下茨木工場の社員でした。そして,新聞記事にあるように,現在は請負会社へと出向の形となり,給与を大幅に減らされています。こういう実態を目の当たりにしている以上,人権が逆差別だという論理は論外だとしか言いようがありません。

また,「平和の名の下での戦争がまかり通る」というくだりも,実は詭弁です。実際には戦争が存在するから平和を求めている訳で,この人は頭の中がおかしいのではないかとしか思えません。
kaetzchen
http://blog.goo.ne.jp/kaetzchen/
komichi さん,こんにちは。29日午後から体調を崩してしまい,何とかここまでたどりつけました。(^^;)今日は仕事休んでお休み

>尚、左翼の側の問題もおさえておくならば、左翼が「人権・平和は絶対」といった紋切り型に終始し、実態として人権の名の下での逆差別が横行し、平和の名の下での戦争がまかり通る、という現状に対して有意義なる言論を提示しえていないという点が大きいのではないだろうか

について。私はこれにはちょっと異議を唱えたいなぁ。

だって「左翼が「人権・平和は絶対」といった紋切り型に終始し」という決めつけ自体が偏向してるもん。日本国憲法に定められた人権さえも保障されていないこの日本国で,誰かが声を挙げなければ,憲法25条「すべて国民は,健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」を守れないやん。そんなことを言ったら,先日の NHK の番組なんて,もろレッドパージ食らうで。(^^;)

つまり,具体的に方向性を示す前に,現実を直視することを皆んな恐れているじゃないのかなぁ。具体的な方向性は当然,現在の市場主義・新自由主義へのアンチテーゼとしての「日本型社会主義」になります。中国がやってるように,過疎地は社会主義にしないと,人口はどんどん減ります。
komichi@管理人
>rさん
http://moon.ap.teacup.com/komichi/
 どうも!
 いつもコメントありがとうございます。

 2chというのは、功罪両方あると思います。
 情報もあるし、また(それについて賛否あるようですが)アスキーアートや、用語などのいろんなネット文化が生まれてきたのも股事実ですしね。
 おそらく利用者の大半は悪意のない人だとは思うのですが。

 ただ、ネットウヨなどおかしな人たちの巣窟(あるいは活動拠点のひとつ)となっているなど、問題が多いのも、残念ながら事実。
 改善していただきたいのですが、今のところその様子が見られてないような……。

 以下の新エントリーでもとりあげましたが、ここがネットウヨの総攻撃を受けたときも、かの掲示板が拠点になっていたようですから……。

http://moon.ap.teacup.com/komichi/92.html

 私が2ちゃん批判サイトのリンクを貼っているのは、用心のためでもあります。正直申し上げると。

 それにしても、

>2chで有益な情報を探すのは新宿歌舞伎町やゴールデン街で情報収集する「噂の真相」編集部員みたいなもの、だと私は思っています。

とは、面白い例えですな(笑)。
r
こんにちは。
私も概ね同意です。

2chですがいろいろな説がありますね。
野放しの現状を見ると権力サイドとの繋がりがあるのかも知れません。
実際、2chの看板板ニュー速+は小泉安倍支持ネトウヨの巣窟ですからね。(単発ID乱発で実数は少ないと思われますが。)
でも有益な情報はあります。(探すのは面倒ですが)

2chで有益な情報を探すのは新宿歌舞伎町やゴールデン街で情報収集する「噂の真相」編集部員みたいなもの、だと私は思っています。


komichi@管理人
 注釈の続きです。
http://moon.ap.teacup.com/komichi/
(注4):
 このようなひどいケースの最近の事例として、若手俳優の高岡蒼甫さんの被害事例がある。高岡さん自身はサイトを閉鎖されたようなので、ここではその顛末を解説した記事を以下に紹介する。

・俳優の高岡蒼甫さん2ch被害に合う。
http://anti2ch.blog61.fc2.com/blog-entry-98.html

・卑劣!高岡蒼甫さんの被害。2ちゃんねるを絶対に許すな!
http://anti2ch.blog61.fc2.com/blog-entry-102.html

 「俺は韓国が嫌いだ」とか「韓国に好意的な意見にも賛成できない」とか言うのは自由だが、それにしてもこのケースはひどすぎる。さらに本人ばかりか、無関係なはずの所属事務所やつき合っている女性までを攻撃対象にして、相手を追い詰める。まるで凶悪犯罪結社の如き卑劣さだ。
 いかに攻撃側の言い分が正論で、攻撃される側に問題があったとしても、このようなことが許されるはずがないだろう。


(注5):
 例えばよくある中韓叩き(及び中韓にちょっとでも好意的な意見を言った人に対する攻撃)などにしてもそう。中韓批判をするな、とまで言うつもりはない。しかし、日本とアジア諸国とが特に経済の分野で密接不可分なまでの相互依存関係を築き、さらに日本が加工貿易立国としてやってきたという事実を考えると、やみくもな「反中」「嫌韓」を唱えているだけが、日本の利益になるとは、私には思えない。それならば、アジア間の経済関係を完全に絶っても日本国が(国民を最低限食わせて、なおかつ国際的地位も確保しながら)やっていける現実的な方法を提案、あるいは模索してほしいものだと、私は思うのだが。それすらもなしに、ただ中韓叩きをやっているのは、現実的な代替案を提示せずに「アメリカ帝国主義反対」と叫んでいた昔の左翼と同じかそれ以下だ……と言えば言い過ぎだろうか?


(注6):
 犬さんには非常に申し訳ないのだが、本文で示した篠原某や自称「ネット右翼のカリスマ」のような人物、あるいは(注4)の高岡蒼甫さんを攻撃した人々が、「普通の人」であるとは、私にはどうしても思えないのだが……。もし最低限の良心や社会的常識などを持った「普通の人」ならば、あそこまではしない、そこまでする前に抑制がはたらくと思うのだが、いかがだろうか。
komichi@管理人
 本文のエントリーをここでさせていただきます。
http://moon.ap.teacup.com/komichi/
 本文内ではできなかったもので。


(注1):
 そう言えば、ITコンサルの山澤氏が、るいネットでの投稿『ネット右翼現象の背後にあるもの②~自己中‘厨房’の問題性』で、以下のようなことを言っておられた。

>尚、左翼の側の問題もおさえておくならば、左翼が「人権・平和は絶対」といった紋切り型に終始し、実態として人権の名の下での逆差別が横行し、平和の名の下での戦争がまかり通る、という現状に対して有意義なる言論を提示しえていないという点が大きいのではないだろうか

 左派・市民派退潮の原因はこれだけとは思えないが、重要な指摘であると思う。
 今後もこの問題をとりあげていきたい。


(注2):
 ここでどうか「きちんとしか定義せよ」とか「立証せよ」などというのは、ちょっとやめていただきたい。というか、そう言われても困る。
 以下の文章からの引用にもあるとおり、根拠を示すことは論議では大事なのではあるが、現実には完全な「定義」とか「立証」など無理なため、とりあえずの「仮説」に基づいて論議を行わなければならない場合も少なくない。

*定義や立証に拘るのは何故か? (by 山澤貴志氏)
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=124331

 もちろん、新しい事実や間違いが途中で明らかになれば修正していかなければならないが、言葉の意味や定義付けというのは普通そのようにして深化していくものではないだろうか?


(注3):
 「ネット右翼」という言葉が不適切というなら、どんな言葉があるだろうか? より適切な言葉があればいいのだが。「ねっといなご」「ネット珍走族」「ネット厨房」など様々な言葉を考えつく人がいる。しかし現在のところ、「ネット右翼」ほど広く使われていて、わかりやすい言葉はないと思われるので、とりあえずここでは「ネット右翼」とさせてもらう。
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