京都の闇に魅せられて(新館)

小泉とホリエモン『類は友を呼ぶ?』

 書きたいことはたくさんあるけど……今夜はバテた。
 まともな文章を書く気力がない。

 今日は、朝から夕方まで、風雨の中仕事をやったからだ。

 でも、何か書きたい。
 そこで、だ。

 今夜は総選挙も近いことだし、選挙に関連のある話題にしようと思う。
 ただし、ゼロからちゃんとした文章を今から書くだけの気力・体力は残ってないので、最近HPの掲示板で、サークルの大先輩ファン=ヒューリク氏と「ホリエモンとそれを支持する人々」について、交わした会話を載せようと思う。

 まあ、はっきり言ってしまえば「手抜き」であるが、今夜のところはご勘弁を。
 少なくとも、総選挙に関する話題提供くらいになる、と思う。



 去る、8月20日、ファン氏より書き込みがあった。
 その内容を以下に一部抜粋する。


それはさておき、某IT社長今度は衆院選に出ると来たか。テレビで見ていて分かった気がする・・・。この男は典型的なエセインテリだと。その証拠と言うのが、いかにも自分は優秀で他の人間は頭が悪いと言わんばかりの話の内容が、そう思える。

只、むしろそれより問題に思えるのは子路君も言ってたそれを理解出来ない人間が多い様に思える事か。昔、サカキバラセイト(神戸の連続児童殺人の犯人、漢字を忘れたんでカナにしたw)の逮捕時のテレビの特番の後ろで騒いでた馬鹿が居たが、それと同様でその社長が来ただけで喜んでいたのが理解出来ない。やはり年を取ったせいもあるだろうが、『近頃の若い者は・・・』と言いたくなる。

もっとも、福島正則は『近頃の若い者は・・・』と言った家臣に対して、こんな事を言ってる

『自分達が若い頃も、年配の人間が同じ事を言っていたぞ。世の中が悪くなったんでも今の若者が悪いのでも無く、年寄りから見れば若者は危なっかしく見える物だ』確かこんな感じだと思う。

先駆者って言うのはいつも狂人に見えるが、狂人の全てが先駆者では無いよね、さて、この社長と現首相はどちらかな~~。




 以上の書き込みに対し、私は(長くなってしまったが)以下のように答えた。
 なお、私の性格の悪さが出てしまい、一部失礼な内容になっている。また、一部に追加文や修正を加えている。



>某IT企業社長は典型的なエセインテリ

 いつもながら、なかなかの洞察力をお持ちのようで。いや、まぢで。
 あの某若社長(バカ社長と言ってもいいと思うのですが……)は以前、NHKの討論番組で、「早期選別教育論」を主張したそうです。要するに、エリートになれる優秀な奴だけ早期に選別して英才教育を施し、その他大勢はどうでもいい、という論理ですね。
 はっきり言わせてもらうと「自分と自分の認めた者だけが優秀で、他はバカだ」という発想がなければ、このような論理はとても考えつかないだろうと思います。さらに言わせてもらえば、このような論理を振りかざす輩ほど、実は「あるのはエリート意識と自己顕示欲だけな、世間知らずでお坊ちゃん(お嬢ちゃん)」なんですよ。これは断言してもいいです。
 もっとも、自分と違う考えの人たちを平然と「バカ」とか「おかしな人」呼ばわりする小泉首相や、東京都知事の石原某も。自民党議員の自称国際政治学者の舛添某、そしてその元女房で今度の選挙で自民党候補で出る元財務官僚・片山某といい……。なんか、ファン氏の仰る「エセインテリ」が、首相本人以下ゴロゴロといるのが今の小泉自民党のようです。そのような連中に推されて立候補するとは……いやはや、「類は友を呼ぶ」とはよくぞ言ったものですね。
 私は今度の選挙は棄権はしませんが、このような人々にだけは絶対に投票しない、こんな人々にだけは未来を託しては絶対にいけない、と思います。


>若社長を支持する若者はバカか

 ファン氏ご自身も、言い方には慎重になっておられるようですが、『近頃の若い者は……』という言い方は、私はあまり好きになれないですね。
 しかしそれでも……前言と矛盾しますが……あのIT若社長を支持する若者たちはアホだと言っていいです。何故ならば、「若社長と、自分の言動の意味を理解しているとは思えない」からです。
 例えば、先述した「早期選別教育論」について考えてみてください。あのIT若社長を支持する若者たちのほとんどは、失礼ながら、どう見ても「勝ち組」でも「エリート」でもないような人たちでしょ? もし「早期選別教育論」が、言葉通りに実行されるとしたら……真っ先に差別・排除されるのは、おそらく自分たちのような者である。それを理解した上で、彼らはあの若社長を支持しているのでしょうか?
 その辺が、私には不思議でならんのですが……。もちろん、「自分は一流大卒で、エリート・コースを邁進中だ」とか「起業で成功して、何十億という資産を手に入れた」という人なら、また話は別なんですが……。
 まあ、これは何も若者たちだけの責任ではないと私は思うのですね。
 では、誰の責任か?


(追加の注:「勝ち組」や「エリート」でもないのに、小泉自民党を支持している人たちにも同じようなことが言えると思う。あの「増税など国民生活犠牲」や「弱肉強食の市場原理主義推進」の路線で、もっとも犠牲になるのは自分たちだというのに……)


>若者が悪いのか

 「騙される方が悪い」という言い方もありますが、結論から言わせてもらうと一番悪いのは、マスコミだと思いますね。
 マスコミが無批判に持ち上げ、ミーハーな人や批判的なものの見方ができない人たちが、それに踊らされているという構図じゃないか、と私は見ています。

 マスコミ諸氏は、今年3月5日(だったかな? 確か3月初旬だったと思いますが?)の毎日新聞に載っていた、ホリエモン・インタビューで彼が何と言ってたか、ご存知なのでしょうか?
 私の記憶が間違ってなければ、確か「ジャーナリズムは要らない」あるいは「新聞社は要らない」とかいう意味の発言をしてましたが……興味ある人は、そのあたりの毎日新聞をチェックしてみましょう(日付とか間違っているとわかったら、訂正・お詫び申し上げます)。
 皆さんは、この発言の意味がおわかりでしょうか? そう、フジサンケイ・グループだけじゃなく、ジャーナリズムそのものを、あの男はコケにし、それどころか存在意義すら否定しているのですよ。ちなみにある人にその話をしたら「それは情報統制ではないのか」という応えが帰ってきました。
 それなのに、買収攻撃を受けたフジサンケイ・グループ以外の大手マスコミからは、あの男に対する批判はほとんど聞かれません。あれほど自分たちがナメられ、存在意義するら否定されているというのに。(よい意味での)批判精神はカケラも見られません。

 ファン氏は、マスコミや若者がホリエモンを持ち上げる様子を「サカキバラ事件の時のようだ」と仰いましたが、私はむしろ、オウム真理教事件の時と似ているような気がしますね。
 地下鉄サリン事件や坂本弁護士一家惨殺事件など、幼い子供を含む多くの人々を死に追いやった凶悪犯罪集団を、アホなマスコミが無批判に報道し、持ち上げ、それに影響されたミーハー女が「上祐さん、かわいい」と言って花束を持ってくる。報道する側も、それに踊らされている側も、「自分たちの言動が社会的にどういう意味を持つか」というのがまるでわかっていないし、最初から考えようともしてない。
 今回のホリエモン人気も、それと同じ構図ではないか、と私は考えてます。

 それにしても、特に近年の大手マスコミの批判精神の無さは、本当に考え物ですね。ホリエモン騒動や、オウム事件などに限らず。あれじゃあ、『社会の木鐸』というより、「強者のタイコミチ」ですよ……。


>ホリエモンは先駆者か狂人か

 あの計算高さと小利口さから、狂人ではない。でも先駆者でもない。
 彼のやっていることは、10~20年くらい前のアメリカで流行し、今では廃れてしまった、「ハッタリ虚業家のパターン」を、より露骨な形でマネているだけです。こんなこと、わかる人は、もうとっくにわかっているのです。
 日本テレビ買収も、今回の選挙立候補も、「ハッタリでもいいから、大風呂敷を広げて自社の株価を上げてビジネスをする」という、マネー・ゲームのひとつでしかないんですよ……。
 小泉首相に関しては、前にも紹介しましたが、以下の文をご覧ください。

*偽救世主伝説と小泉・石原フィーバー(2002年5月)
*嗚呼、「正義」の暴走(2004年4月)

 私には、小泉「パフォーマンス&庶民見殺し」改革とそれに踊らされている人々の様子が、「アンチ・キリストの魔法の惑わされ、破滅へと突き進む人々」の様子とダブって見えるのですがね……。
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