◆会話が生まれる空間
「ベンチ⇒会話が生まれる」という意味では、西東京市の田無駅北口の再開発ビルアスタのセンターコートもそうした空間だ。
いろいろなイベントがなされ、その壁面に長いベンチがしつらえてある。ここは、イベントがなくても、結構、お年寄りや赤ちゃんを連れた人などが休んでいる。
向かい側にアイスクリーム屋もあり、そこで購入したアイスを食べながら休むことができる。
西東京市に本社のあるシチズンの仕掛け時計が毎時音楽も奏でる。
ここは、不思議と知らない人同士でも会話することが多い。
私も母を車いすに乗せて、ここでアイスを食べながら休憩したものだが、「子ども、犬と同じで、高齢の母」というのも会話しやすいこともあるだるうが、良く話しかけられた。
「私も、母をこの間まで介護していました」とか、「お嫁さんでなくお嬢さんだから遠慮がないのねぇ」などと話しかけられた。
またイベントで音楽などが演奏されているときには、隣の人に「上手ですねぇ」などと話し合うこともある。
アメリカの住みたいまちと言われる人口10万人程度のまちでは、公園脇などに日曜日には青空市などが立って、木漏れ日のなか、そこで音楽や街頭パフォーマンス、そして会話がなされるらしい。
残念ながらアスタは建物のなかだが、吹き抜けということもあり、開放感があるからか、会話が弾む。