欧州各国に「改札口」のない公共交通機関が目立つ。
鉄道駅には改札口がなく、路面電車、バスでは複数ある乗車口からの出入りが自由という車両が少なくない。キップの所持を問われる機会が少ないのだ。
これまで、アムステルダムが最もチェックが厳しく、地下鉄駅のホームに降りるエスカレート口で、検札員が立ってひとりひとり乗車券の提示を求めていた。路面電車では、頻繁に検札員が回っていた。が、検札員の人海戦術を施しているだけで、改札システムが整っているというわけでもない。
↑出入り自由なヘルシンキ駅
「一週間いましたけど、キップなんて一度も買いませんでした」とデンマークの小都市で出会った20代の日本人があっさり言った。仕事を辞めた直後に旅に出た彼女は、3ヶ月間の予定でスタートした最初の国チェコでの体験を多弁に語った。「だって改札はないし、検札もないんです。ちゃんとキップを買っている人なんていないと思いますよ」と。
↑チェコの地下鉄駅。出入り口にはキップに使用日時を打印する機器があるが…
改札が当たり前という国から来ると、改札口のない国の事情が不思議でならない。改札口の設置コストの方が、無賃乗車の損失額より大きいということか。あるいは、キップを買う市民を信じているのか。
ヘルシンキ(フィンランド)では、突然、路面電車の3つの出入り口から、3人の検札員が乗車してくる場面に遭った。逃げられない。検札員は慣れたもの。チケットをもっていない若者に笑顔で罰金を請求していた。他の国でも無賃乗車には、5000円前後の罰金を課している。改札口のない欧州の電車、バス、路面電車。チェックする人や機械がなくとも多くの人がチケットを買っている。が、善意を試されているように感じて何となく心地悪いのは、改札が当たり前の社会に慣れているからだろうか。
そういえば、ムンバイ(インド)やバンコク(タイ)の鉄道駅にも改札口はなかった。外からの出入り自由。ローカル線では検札員が来なかったが、人々は辛抱強く長い列に並び、チケットを購入していた。
↑ヘルシンキの路面電車に時々乗り込む検札員たち。
鉄道駅には改札口がなく、路面電車、バスでは複数ある乗車口からの出入りが自由という車両が少なくない。キップの所持を問われる機会が少ないのだ。
これまで、アムステルダムが最もチェックが厳しく、地下鉄駅のホームに降りるエスカレート口で、検札員が立ってひとりひとり乗車券の提示を求めていた。路面電車では、頻繁に検札員が回っていた。が、検札員の人海戦術を施しているだけで、改札システムが整っているというわけでもない。
↑出入り自由なヘルシンキ駅
「一週間いましたけど、キップなんて一度も買いませんでした」とデンマークの小都市で出会った20代の日本人があっさり言った。仕事を辞めた直後に旅に出た彼女は、3ヶ月間の予定でスタートした最初の国チェコでの体験を多弁に語った。「だって改札はないし、検札もないんです。ちゃんとキップを買っている人なんていないと思いますよ」と。
↑チェコの地下鉄駅。出入り口にはキップに使用日時を打印する機器があるが…
改札が当たり前という国から来ると、改札口のない国の事情が不思議でならない。改札口の設置コストの方が、無賃乗車の損失額より大きいということか。あるいは、キップを買う市民を信じているのか。
ヘルシンキ(フィンランド)では、突然、路面電車の3つの出入り口から、3人の検札員が乗車してくる場面に遭った。逃げられない。検札員は慣れたもの。チケットをもっていない若者に笑顔で罰金を請求していた。他の国でも無賃乗車には、5000円前後の罰金を課している。改札口のない欧州の電車、バス、路面電車。チェックする人や機械がなくとも多くの人がチケットを買っている。が、善意を試されているように感じて何となく心地悪いのは、改札が当たり前の社会に慣れているからだろうか。
そういえば、ムンバイ(インド)やバンコク(タイ)の鉄道駅にも改札口はなかった。外からの出入り自由。ローカル線では検札員が来なかったが、人々は辛抱強く長い列に並び、チケットを購入していた。
↑ヘルシンキの路面電車に時々乗り込む検札員たち。