見果てぬ夢

様々な土地をゆっくりと歩き、そこに暮らす人たちに出会い、風景の中に立てば、何か見えてくるものがあるかもしれない。

津波の避け方

2008-08-19 23:43:01 | 北海道の風景
北海道は道が広く、見通しがいい道路ばかりなのに、交通事故発生率がかなり高いのだという。
地平線が見えるほど真っ直ぐな道が多いので、対向車が見えても車と自分を信頼して追い越しをかけ、失敗するのだそうだ。

道東の道は湿原原野か、広い牧場か、鬱蒼とした森林の間を走り抜ける道が多い。
その両脇に展開する風景は、道外の人間にとっては珍しく見とれるものばかりだ。
湿原の葦の絨毯と蛇行する河が描き出す情景に見とれ、カーブでハンドルを切り間違えるという事故もあるに違いない。

風景ばかりではない。
思わず車を止めてじっくり見たくなるような珍しい看板や広告も多い。


<発酵のためにビニールラップした牧草ロールを積み上げ、農協青年団が制作した牛乳のPR。>


厚岸から釧路に向かう道路に、「津波注意」の看板がいくつか立っていた。
海岸線が近くに見える場所ではない。

周囲一帯が小高い丘に囲まれており、かなり内陸部に入っているはずの場所なのだが、いったいどこから津波がやってくるのだろう。
周囲の丘陵を越えてここまで襲ってくるほどの津波は、経験のない者にとってまったく想像し難い。



もし、襲ってくるとしたら前からか、後ろからか、それとも・・・
津波に注意するということは、どうすべきなのだろう。
逃げるとすれば牧場の丘陵へ上り詰めるのだろうか。
あれこれ考えあぐねていると運転を忘れそうだ。

信州で「落石注意」の看板を目にするたびに、
上を見上げて対向車線に飛び出しそうになる知人を思い出した。
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2 コメント

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移住 (wine)
2008-08-25 09:00:10
信州は、高台や山の中に住んでいた高齢者が、駅周辺のマンションへ引っ越すというケースが少なくないようですが、こちらは、海岸近くから内陸部の丘陵地帯(ここでは、かなり平坦な場所でも「山」と呼んでいます)へ引っ越すケースがかなりあるようです。津波は怖いですね。
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フラット (まさたか)
2008-08-25 00:42:58
うちも相当低いですけど、そっちはさらに奥まで低いんでしょうね。
津波が来ると思ったら、迷わず山に向かって逃げるしかないですね。

車の無い人は…逃げようもない。
頑丈な建物に上がるのがいいのかな?
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