見果てぬ夢

様々な土地をゆっくりと歩き、そこに暮らす人たちに出会い、風景の中に立てば、何か見えてくるものがあるかもしれない。

久しぶりのプロペラ機

2008-12-22 23:30:49 | 離島の風景
年末年始が近づいてきた。
寒い年末年始は、暖かいところでゆったり過ごすというのは、毎年の願い。
暖かいところは、こたつの中でも、温泉の中でもいいのだが、暖かい国ならもっといい。

昨年の世界歩きで貯まった飛行機のマイレージを使えば、予算の範囲で南の国へ飛べるかもしれない。
円高だし、東南アジアのトロピカルゾーンなんてどうだろうか。
と、検討しているうちに、ふと、日本の「南の島」に行っていないことに気がついた。

気になっていた屋久島、石垣島、竹富島も、きっと温暖に違いない。
航空会社の担当者に聞くと、離島便の乗継はマイレージ換算が「お得」なルートなのだという。

釧路~羽田~鹿児島~屋久島~鹿児島~那覇~石垣島
なんと、贅沢なマイレージの旅だろう。
求職中の身分には相応しくない行程を、マイレージと安宿で気軽に過ごす年末年始を組むことにした。

鹿児島から屋久島へはフェリーや高速船もあるが、この時期は天候不良による欠航も少なくないという。
やや迷った結果、このルートも空を飛ぶことにした。

…と、スムーズなルートを組んだはずだったのだが、前夜から、突然、雪が降り始めた。
釧路空港へ行くと、前夜から今朝にかけて道内便が何便も欠航し混乱しているという。
小さな機体の道内便は、滑走路探知レーダー装備を搭載できないのだとか。

それでも、本州をつなぐ便への影響は少なく、多少の遅れで羽田で乗継ぎ鹿児島へ。
鹿児島空港へ到着した直後に、JALから携帯メールが入った。
<屋久島空港付近の強風のため、予約便は、『条件付搭乗』となりました>。

そうなのだ。
天候不良で欠航となるのは何も船便に限るものではなかった。
屋久島便は、わずか3,4ステップのタラップが入口に設置される、可愛らしくも懐かしい小型プロペラ機だった。

「一応、飛び立ちますが、現地で着陸不能と判断した場合は、鹿児島空港へ戻ります」という「条件」をのんで向かう屋久島。
縄文時代の杉を今も育むという島への好奇心は更に高まった。

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