見果てぬ夢

様々な土地をゆっくりと歩き、そこに暮らす人たちに出会い、風景の中に立てば、何か見えてくるものがあるかもしれない。

公務員を減らすのは難しい?

2006-08-12 23:43:42 | 仕事・職業
行政改革で公務員数の削減目標が示されています。

臨時職員を採用し、正職員数を行政改革目標値まで下げる、などという無理な数字合わせをしなくても、無駄な組織と無駄な仕事を見直せば、人数は減らせます。

「それは無理な削減数値だ」とか、「人が減ってサービスが低下する」とか嘆くのは、どんな組織/仕事が、どんな目標と役割を担っているのか、について、薄っぺらな追求しかしていないからでしょう。

あらゆる行政事業について、決裁のハンコの数が10も並ぶのは変だと、どのくらいの職員が感じているでしょうか。
下から上がってくる起案書にチェックをいれ、ハンコを押すことで「責任をとる」と考える管理職たち。

縦割りの各課の中で、最も若い職員から、管理職に至るまでのすべての職員が、どんな目的でどんな仕事をして、どんな成果をあげているかの分析がされないのは、「創造」より「消化」が優先されるからでしょう。

各管理職の職務明細もはっきりしていないのも不思議です。
各管理職は、どのような仕事と責任を負わされているか、周囲の誰もが理解されていないように思われます。前任者の実績に沿って動くことを善しとしているからでしょうか。

起案した職員が係長、課長補佐、課長・・・と、決裁印をもらうために、何度も個別に説明周りをする慣例をやめ、実施的な協議と合意に転換するだけで、どのくらいのコストと人員が見直せるかは想像に難くありません。

「係長に指導された部分を修正し直して書類をつくり、課長補佐にもっていったら再び指導されて、結局、最初の案に戻ってしまいました。さらに課長にもっていったら・・・・」などと、笑えない話が経常的に続いている現状です。

「全員の意見をしっかり受け止めて考えさせることが若手職員を育てることになるんですよ」
「決裁をもらうために各課や上司を回ることで、全員に事業内容を共有してもらう効果があるんです」

それらの職員の言葉は、もっともに聞こえがちですが、年功序列の組織で、それぞれの地位と権威を保護するためのつくられたヒエラルキーの弊害と感じるのはなぜでしょうか。



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