小関順二公式ブログ

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見事だった関東屈指の本格派、相内誠

2012-05-04 19:28:50 | 2012年観戦記・高校野球

 昨年の7月14日に行われた千葉大会2回戦で千葉国際のエース・相内誠(右投右打・182/70)は土気打線を1失点、9奪三振で退けている。このときの投球をHP(「小関順二公式ホームページ」http://kosekijunjihomepage.com/ )に次のように書いた。断片的に紹介しよう。

 「バックスイングに入りながら上体にねじれが加わるので、どうしても左肩が早く開く」

「似たタイプは岩隈久志(楽天)。トップに向かうとき、ボールを持つ右手がグラブから離れるところ、さらに内側から絞り上げるようなテークバックもよく似ている」

「奪った三振は9個。勝負球の内訳はストレートが6個、カーブが2個(1個は不明)と、ストレートのよさと変化球の物足りなさをよく表している」

  このときの印象ががらりと変わった。まず似ている投手は岩隈久志(マリナーズ)ではなく、全盛期の新垣渚(ソフトバンク)。さらに変化球はカーブ一辺倒ではなく、キレ味鋭いカーブ、スライダー、フォークボールを備えている。約10カ月でこれほどの変身を遂げている。見事と言うほかない。

 詳しくはホームページの観戦記に書くが、これほどの投手は関東でもそれほどいないと思う。私の知り得る限りでは川口貴都(国学院久我山)、鈴木誠也(二松学舎大付)、池田隆英(創価)、中村祐太(関東一2年)、柳裕也(横浜)に匹敵し、将来性はナンバーワンだと思う。勝ち残っているので、興味のある方は是非見てほしい。


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