京都純典氏の企画・監修による『プロ野球本当の実力がわかる本』(日刊スポーツ出版社)が出版されました。副題に「セイバーメトリクスで見るプロ野球」とあるように、打者の指標=OPS(出塁率+長打率)、BB/K(四球数÷三振数)、投手の指標=QS(クオリティスタート→先発投手が6回以上を自責点3に抑えた回数を%で表す)などで12球団の選手を紹介した本です。同書を参考に、二軍戦でセイバーメトリクスの数値が高い若手選手を調べてみました。
◇出塁率(100打数以上)
近藤健介(日本ハム200打数) .429→OPS.944
宮崎祐樹(オリックス105打数).407→OPS.864
伏見寅威(オリックス115打数).405→OPS.805
坂口真規(巨人322打数) .403→OPS.829
◇長打率
近藤健介(日本ハム200打数) .515→OPS.944
猪本健太郎(ソフトバンク204打数).515→OPS.831
會澤 翼(広島127打数) .512→OPS.853
宮崎敏郎(DeNA236打数) .492→OPS.889
森田一成(阪神308打数) .484→OPS.862
中井大介(巨人139打数) .482→OPS.861
中川大志(楽天380打数) .479→OPS.836
大田泰示(巨人257打数) .479→OPS.811
加藤翔平(ロッテ398打数) .470→OPS.847
橋本 到(巨人303打数) .465→OPS.855
石川慎吾(日本ハム425打数) .464→OPS.804
李 杜軒(ソフトバンク108打数) .463→OPS.858
これらの数値を見て私なりに期待するのは近藤健介(日本ハム)、坂口真規(巨人)、中川大志(楽天)、石川慎吾(日本ハム)あたりでしょうか。近藤は鶴岡慎也がソフトバンクへ移籍して第2捕手としての一軍ベンチ入りのみならず将来の正捕手の座が見えてきました。坂口はポスト村田修一、中川大志は長打不足のチーム事情が追い風になりそうだし、石川はポスト陽岱鋼に名乗りを挙げる勢いです。
台湾では陽のメジャー挑戦が話題になっているらしいですが、日本ハムフロントもそのための準備は出来上がっているような気がします。