私も書いている雑誌『アマチュア野球31号』(日刊スポーツ出版社)と『ホームラン10+11号』(廣済堂出版)が只今発売されています。『アマチュア野球』ではソフトバンクの1位入札が予想されている武田翔太投手(宮崎日大)をインタビューしました。印象に残ったところを抜粋して紹介します。
――宮崎大会準々決勝の鵬翔戦で9回途中まで投げたところでふくらはぎの痙攣で降板した。あれは脱水症状?
武田 中学の頃からあったんですけど、プレートを蹴って体を前に出していくじゃないですか。それが強すぎて……。常に目いっぱい蹴っているんで、乳酸が溜まりやすいんじゃないかと思うんです。脱水症状というんじゃなくて、逆に言えばそれだけ蹴れてるから強いボールを投げられるんだと思っています。
法螺もふかず謙遜もせず、というスタイルは表現者にとっては理想的だと思ったので、数ある中からこの部分を紹介しました。
『ホームラン』ではスポーツライター・市瀬英俊さんの高橋周平遊撃手(東海大甲府)のインタビューがとくに面白かったので、これも一カ所だけ抜粋して紹介します。
体は先に回さず、ボールがバットに当たってから体を回す形なんで。他の選手は下半身が回ってからバットがついてくる感じだと思うんですけど。
よくこういう言葉を引き出せたなと、市瀬さんに嫉妬しました。「ボールが当たってから体を回す」とは、プロの選手か監督、コーチが言わなければいけない言葉だと以前から考えていました。この言葉を見ただけで高橋の意識の高さが伝わってきたし、将来への期待も高まってきました。
10/27のスカイ・A sports+によるドラフト中継には、今年も解説者として関わらせていただきます。1999年に2位以下の解説をして以来、今年で13年目になります(2000年以降は全順位を解説)。今年ももちろん全順位、育成ドラフトのラストまで中継しますので、是非スカイ・A sports+でドラフトは見てください。