11月14日に幕を閉じた明治神宮大会のベストナインを高校の部、大学の部に分けてそれぞれ選定したい。初めに断っておくが、大学の部初日に行われた桐蔭横浜大対松山大は高校の部と重なり、高校の部を優先したので見ていない。
■高校の部ベストナイン候補
捕手 小林 遼(仙台育英2年)、栗原陵矢(春江工1年)
一塁手 土井慎二(関西1年)、土門愛大(北照1年)
二塁手 贄 隼斗(浦和学院2年)、佐々木友希(仙台育英1年)
三塁手 和田 恋(高知2年)、高田涼太(浦和学院2年)
遊撃手 熊谷敬宥(仙台育英2年)、竹村春樹(浦和学院2年)
外野手 吉田雄人(北照2年)、斎藤良介(浦和学院2年)
上林誠知(仙台育英2年)、長谷川 寛(仙台育英2年)
投手 酒井祐弥(高知1年)
独断で「プロ向きか否か」だけを選考基準にして選んだ。
投手は技巧派が揃い、「プロ向きか否か」という視点ではだいぶ物足りなかった。その中で酒井を選んだのは1回戦の浦和学院戦に6回から登板し、4回を3安打、2三振、1四球、0失点に抑えたからではない。ストレートの最速は136キロと普通。では何がいいのかと言われそうだが、投げ方がいい。早い前肩の開きがなく、腕がきちんと上から出てストレートの球筋がきれい。さらにカーブが横ブレせず真縦に割れるのもいい。これはきれいな投球フォームがもたらした恩恵である。
他のポジションも同様の理由から独断で選んだ。ベストナインは以下の通り。
■ベストナイン
投手 酒井 祐弥(高知1年・右投右打・177/72)
捕手 栗原 陵矢(春江工1年・右投左打・175/67)
一塁手 土井 慎二(関西1年・右投左打・181/68)
二塁手 佐々木友希(仙台育英1年・右投右打・174/68)
三塁手 和田 恋(高知2年・右投右打・178/78)
遊撃手 熊谷 敬宥(仙台育英2年・右投右打・173/68)
外野手 上林 誠知(仙台育英2年・右投左打・184/77)
吉田 雄人(北照2年・右投左打・177/73)
斎藤 良介(浦和学院2年・左投左打・172/78)
打順はクリーンアップだけ考えた。その3人とは吉田、上林、和田。吉田のタイミングの取り方、和田のリストの強靭さ、さらに上林の打球の速さは群を抜いていた。