選手権は前橋育英が初出場初優勝を飾り、幕を下ろしました。例年にならって今年も私なりのベストナインを選定しました。
捕手の候補は西川元気(浦和学院3年・右右・180/77)、小野航大(愛工大名電2年・右右・176/69)、森友哉(大阪桐蔭3年・右左・170/80)、日下大輝(鳴門3年・右右・173/75)の4人に、三塁手で出場することが多い内田靖人(常総学院3年・右右・185/88)を加えました。座ったまま二塁にけん制してそのタイムが1.96秒を計測した内田は魅力いっぱいですが、同様に二塁けん制タイムが1.86秒を計測した森が経験、安定感でも上と判断し、選出しました。
一塁手は園部聡(聖光学院3年・右右・184/87)、木暮騎士(浦和学院3年・右右・175/80)、近田拓矢(大阪桐蔭3年・右右・180/88)の3人の争い。安定感で木暮、長打力で近田に魅力を感じますが、甲子園大会での実績やクセのないバッティングフォームを買って園部を選びました。
二塁手は技巧に長けた小兵を置くというのが日本式。プロの二塁手を見るとそのほとんどが遊撃手や三塁手出身で、セカンドの“プロパー”というのはあまり聞いたことがありません。しかし、今大会は初戦の有田工戦で評判の本格派、古川侑利から右中間に本塁打を放った常葉菊川の2年・原樹(右左・182/73)が文句なし。目立ちませんが走守も高いレベルにあります。
三塁手は高田涼太(浦和学院3年・右右・180/80)、滝野要(大垣日大2年・右左・183/70)マッチレースになります。本来なら選抜大会でホームランを量産した高田が順当ですが、有田工・古川から2安打して、一塁到達タイム4.3秒未満を2つ計測した滝野が今大会に関しては上と判断しました。
遊撃手は大混戦です。そもそも候補者が多すぎます。その中から熊谷敬宥(仙台育英3年・右右・175/70)、奥村展征(日大山形3年・右左・177/72)、土谷恵介(前橋育英3年・右左・174/72)、高濱祐仁(横浜2年・右右・182/82)、水谷友生也(大阪桐蔭3年・右右・176/75)、今田典志(樟南3年・右左・177/68)の6人を候補に選びました。皆魅力がありますが、フットワークの軽快さで熊谷を選びました。奥村、土谷、今田も捨てがたいと最後まで悩みました。
外野は左・中・右に関係なく選びました。候補は上林誠知(仙台育英3年・右左・184/77)、小林勇介(作新学院3年・右右・182/79)、山根佑太(浦和学院3年・右右・178/75)、浅間大基(横浜2年・右左・182/72)、幸山一大(富山第一2年・右右・191/88)、岩重章仁(延岡学園3年・右右・183/83)の6人。上林はヘッドが深く中に入る悪癖で苦しみましたが、これまでの実績を加味して選出。同様に山根も実績が普通でないので選出。残る1枠はプロの評価が高い岩重にしようか迷いましたが、打つ形のよさと打球の質の高さを買って小林にしました。
投手は野手8人に対し1人だけでは不公平なので次の5人、飯田晴海(常総学院3年・右右・175/75)、高橋光成(前橋育英2年・右右・188/82)、山岡泰輔(瀬戸内3年・右左・172/70)、安楽智大(済美2年・右左・187/85)、古川侑利(有田工3年・右右・178/77)を選出しました。これらのメンバーで組んだ打順は次の通り。
[2]森 友哉(大阪桐蔭3年・右左)
[6]熊谷敬宥(仙台育英3年・右右)
[8]山根佑太(浦和学院3年・右右)
[3]園部 聡(聖光学院3年・右右)
[9]上林誠知(仙台育英3年・右左)
[7]小林勇介(作新学院3年・右右)
[4]原 樹(常葉菊川2年・右左)
[5]滝野 要(大垣日大2年・右左)
[1]高橋光成(前橋育英2年・右右)
飯田晴海(常総学院3年・右右)
山岡泰輔(瀬戸内3年・右左)
安楽智大(済美2年・右左)
古川侑利(有田工3年・右右)
なかなかいいメンバーが組めたと自画自賛しています。